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その日暮らしの日記 in 山形

山形県内でのんびりと過ごす男が身の周りの出来事を不定期に載せていくものです。

切削加工 ノート2

2006-08-01 20:03:03 | Learn
2 切削の機構と力学

2.1 切りくず生成
切りくずの形態は以下の4種に分類
・流れ形[flow type]
・せん断形[shear type]
・むしれ形[tewr type]
・き裂形[cutting type]

どの形状になるかは
・被削材[material]
・工具の刃部形状[tool geometry]
・切削条件[cutting condition]
・切削油剤[cutting fluid]

2.2 単純な切削モデルにおける力学的関係

2.2.1 2次元切削と3次元切削
2次元切削→切れ刃のりょう線と主運動の方向が互いに直角
3次元切削→傾斜切削、切れ刃が主運動面に直角ではない

2.2.2 切削における力学的関係
理想化した単純な切削モデルでの場合
a.切削抵抗
b.応力
c.せん断角と比削比
d.せん断歪み
e.速度関係
f.エネルギ ※一般式はP.19~22

3 切削理論

3.1 最大せん断応力説による解 #krystof
切削抵抗の合力Rにつりあう工作物内の合力Rの方向が
せん断における1つの主応力方向と考え、
これとπ/4をなす方向に最大せん断応力発生→せん断

3.2 最大エネルギによる解 #Merchant
切削における切りくずのせん断
→エネルギが最大になる方向に発生

3.3 すべり線場理論による解 #Lee,Shaffer
上の2つの式はせん断面だけを塑性状態と仮定
→すくい面と被削材とにはさまれる部分を塑性領域とした

3.4 すくい面切りくず接触長さを導入した解
上記の理論に含まれる不確定要因を考慮

3.4.1 切削における摩擦の特徴
・接触圧力が非常に高い
・すくい面上の温度が非常に高(700~1200℃)
局部温度[flash temperature]は被削材の溶融点にも達する
・創成された直後の新しい面と、汚れの無い工具面の接触

3.4.2 すくい面上の応力分布
・すくい面上の応力分布→均一に分布
・法線応力は均一とは言い難く、刃先近傍で大

3.4.3 すくい面切りくず接触長さの意義
すくい面の摩擦条件が切りくずに影響を与えせん断角が大へ
→切削抵抗の変化

被削材中にPb,S等の快削添加物[free cutting additives]が介在する場合は
応力集中でせん断力が大きくなる
→すくい面切りくず接触長さは小となる



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