YS11 四分割し公開 東京の航空宇宙研究センターで
9月末で国内路線から引退した唯一の国産旅客機「YS11」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)が日本航空から譲り受け、15日公開した。JAXAは三菱重工などと共同で40年ぶりとなる次期国産旅客機の研究開発をしている。機体のさびや亀裂など劣化や損傷状態を調べるほか、衝撃の影響を測る落下試験も行い、次期旅客機の設計に役立てる。
YS11の機体は構造研究がしやすいよう四つに分割され、14日に航空宇宙技術研究センター(東京都三鷹市)に搬入された。JAXAは運送費なども含め約1000万円で譲り受けた。
YS11は65年、国内路線の運航を開始、182機製造された。次期旅客機はYS11よりやや大きめで、11年に初飛行の予定。
三菱重工、国産ジェット機受注に異例の大サービス
官民が共同開発している初の国産ジェット旅客機「MJ(三菱ジェット)」の販売交渉で、三菱重工業が日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)に異例の好条件を提案していることが21日、明らかになった。
MJを注文すれば、機体を引き渡す2012年までの代替機のリース代などを三菱重工が一部肩代わりするという内容だ。JAL、ANAへの販売に失敗すれば“悲願”のMJ計画そのものが頓挫するおそれもあるため、三菱重工は“大サービス”を提示し、海外勢との受注合戦で必死に巻き返しを図っている。
MJは70~90人乗りの国産ジェット機で、商業化が実現すればプロペラ旅客機「YS―11」以来、約40年ぶりの「日の丸旅客機」となる。開発の中核を担い販売責任を持つ三菱重工や、これを支援する経済産業省は、09年の羽田空港拡張で国内機の需要が増えるJAL、ANAの大量購入に期待している。
9月末で国内路線から引退した唯一の国産旅客機「YS11」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)が日本航空から譲り受け、15日公開した。JAXAは三菱重工などと共同で40年ぶりとなる次期国産旅客機の研究開発をしている。機体のさびや亀裂など劣化や損傷状態を調べるほか、衝撃の影響を測る落下試験も行い、次期旅客機の設計に役立てる。
YS11の機体は構造研究がしやすいよう四つに分割され、14日に航空宇宙技術研究センター(東京都三鷹市)に搬入された。JAXAは運送費なども含め約1000万円で譲り受けた。
YS11は65年、国内路線の運航を開始、182機製造された。次期旅客機はYS11よりやや大きめで、11年に初飛行の予定。
三菱重工、国産ジェット機受注に異例の大サービス
官民が共同開発している初の国産ジェット旅客機「MJ(三菱ジェット)」の販売交渉で、三菱重工業が日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)に異例の好条件を提案していることが21日、明らかになった。
MJを注文すれば、機体を引き渡す2012年までの代替機のリース代などを三菱重工が一部肩代わりするという内容だ。JAL、ANAへの販売に失敗すれば“悲願”のMJ計画そのものが頓挫するおそれもあるため、三菱重工は“大サービス”を提示し、海外勢との受注合戦で必死に巻き返しを図っている。
MJは70~90人乗りの国産ジェット機で、商業化が実現すればプロペラ旅客機「YS―11」以来、約40年ぶりの「日の丸旅客機」となる。開発の中核を担い販売責任を持つ三菱重工や、これを支援する経済産業省は、09年の羽田空港拡張で国内機の需要が増えるJAL、ANAの大量購入に期待している。