全日空と日航、三菱重工の小型ジェット数十機導入を検討
全日本空輸は、三菱重工業が開発中の国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について数十機程度を導入する検討に入った。日本航空も同様に数十機の導入を検討している。
MRJは70~90席の小型ジェット機で、2012年の就航を目指して開発が進められている。巨額の開発費などがかかるため、三菱重工は、350機程度を販売しないと採算が合わないとみられている。
国内航空会社の購入は計100機に満たない見通しで、海外の航空会社への販売が必要だ。だが、中国やロシアの航空機メーカーも、同クラスの新型機を市場に投入する予定で、競争が激しくなりそうだ。
中国国際航空の親会社、中国東方航空に出資提案へ=報道
中国の国内報道によると、同国航空最大手、中国国際航空(エア・チャイナ)<0753.HK><601111.SS>の親会社である中航集団(CNAC)は2週間以内に中国東方航空<600115.SS><0670.HK>に対し出資提案を行う見通し。
東方航空の株主は8日、シンガポール航空とシンガポール政府系投資機関テマセク・ホールディングス[TEM.UL]に対し、24%の株式を9億2000万米ドルで売却する計画を否決した。
2紙がいずれも中国国際航空幹部の情報として報じたところによると、同社は、中国東方航空の香港上場株(H株)を1株最低5香港ドルで取得する方針を堅持しているという。
上海証券報は、中航集団が2週間以内に東方航空に対し出資提案を行う見通しとだけ報じているが、中国証券報によると、中航集団が出資提案として両社の株式持合いを提案する可能性があるという。
JALカード株、売却先は三菱UFJが有力に
経営再建中の日本航空が、100%子会社のクレジットカード会社「ジャル(JAL)カード」の一部株式を売却する相手として、三菱UFJフィナンシャル・グループが有力になっていることが、9日明らかになった。
日航はJALカードの株式を最大49%売却する方向で検討しており、売却額は数百億円規模になるとみられる。月内にも内定する見通しだ。
日航は売却代金を有利子負債の返済などに充てる考えで、再建計画達成の弾みになりそうだ。個人向け業務の強化を掲げる三菱UFJにとっても、優良顧客を抱えるJALカードに資本参加できれば、業務面で大きなプラスになるとみられる。
関係者によると、JALカード株を巡っては、三菱UFJのほか、クレディセゾン、外資系ファンドなど5社程度に受け皿候補が絞り込まれている。1月11日に2次入札が行われる予定だが、最も高い売却金額が見込まれ、すでにJALカードと業務面で提携関係にある三菱UFJの選定が有力となった。
米ボーイング、ドリームライナー納入がさらに3週間遅れる可能性
米航空機大手ボーイング<BA.N>の787型機(通称ドリームライナー)の納入スケジュールがさらに3週間遅れる可能性が明らかになった。業界有数のブログが報じたもので、3月末に予定していたテスト飛行が難しくなったもよう。
同社は先月、787型機の製造は予定通り進んでいると主張していた。787型機の納入スケジュールは、昨年10月、製造過程での問題で少なくとも6カ月遅れることが明らかにされている。
業界に詳しいブログ「フライトブロガー」は9日、787型機の生産拠点のあるワシントン州エバレットの匿名の関係筋の話を引用し、「内部スケジュールからみて、ドリームライナーの組み立て工程は修正後のスケジュールから約3週間遅れている」と伝えた。
同ブログ(http://www.flightglobal.com/blogs/flightblogger/)は熱心な航空ファンが運営するもので、昨年夏、787型機の納入遅延をボーイングが認めるかなり前に最初に伝えていた。
JAL、チェックイン不要の「QuiC」を開始
日本航空(JAL)は12月13日、搭乗用バーコード(2次元バーコード)を使って国内線に搭乗できる「QuiC(クイック)」サービスを開始すると発表した。JALチケットレスサービスで予約・購入を完了し、Webサイトまたは携帯電話でWebチェックインを済ませておけば、搭乗日は空港のカウンターやチェックイン機へ立ち寄らずに直接空港の保安検査場へ向かえる。
JALではこれまでもJALマイレージ会員向けにICカードまたはおサイフケータイを利用して、チェックイン不要で搭乗できる「JAL ICチェックインサービス」を提供していたが、ICカードやおサイフケータイを持たない人もQRコードを使って同様の利便性を提供できるようになることにより、「JAL タッチ&ゴーサービス」へ名称を変更する。2007年12月19日以降の購入分から適用され、2月19日の搭乗分からサービスが利用できる。全国の国内線45空港で利用が可能。
JALは2005年2月にICチェックインサービスを開始し、これまでに延べ450万人が利用している。
ICカードやQRコードを使った搭乗サービスは、すでに全日本空輸(ANA)が「SKiPサービス」を国内の全空港で実施している。
中国、大型ジェット機メーカー設立へ=新華社
新華社が7日伝えたところによると、中国は今年初めにも、大型商用ジェット機の開発・製造を手掛ける航空機メーカーを設立する。米ボーイング<BA.N>や欧州エアバス<EAD.DE>への依存度を減らすことが狙い。
国防科学技術工業委員会の黄強・秘書長の発言として報じた。3月末までに事業責任者と主任設計者を決定するという。
これ以上の詳細は不明だが、中国国内メディアは今月、政府が大型航空機の生産資源を集約することなどを目的に、国有航空機メーカーの中国航空工業第一集団と中国航空工業第二集団を再編すると報じている。
<JAL>西松社長、国内線運賃値上げの可能性に言及
日本航空(JAL)の西松遥社長は7日に開かれた経済3団体の賀詞交換会で、原油急騰について「消費者に負担をお願いするレベル」と述べ、国内線の運賃値上げの可能性に言及した。
一方で「原油高に負けないように、できる限り自力で吸収したい」とも述べ、値上げが利用客数の減少につながらないかを慎重に判断する考えを示した。
ボンバル機が引き返し=主脚格納ドア閉じない表示-伊丹空港
9日午後3時10分ごろ、伊丹空港を離陸した松山行き日本エアコミューター(JAC)2313便ボンバルディアDHC8-402型機(乗客乗員13人)で、右主脚の格納ドアが確実に閉じられていないことを示す計器表示があった。このため同機は同空港に引き返し、午後3時38分に着陸した。けが人はなかった。
同社によると、同機は離陸直後に主脚を収納した際、格納ドアの状態を示すランプがついたり消えたりした。ただ、着陸体勢に入ると、表示は正常に戻ったという。その後の調査で、ドア自体の開閉に問題は見つかっていないが、同社は念のため詳細な点検をしている。
この影響で、JAC便は伊丹-松山線など計4便が欠航した。
全日本空輸は、三菱重工業が開発中の国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について数十機程度を導入する検討に入った。日本航空も同様に数十機の導入を検討している。
MRJは70~90席の小型ジェット機で、2012年の就航を目指して開発が進められている。巨額の開発費などがかかるため、三菱重工は、350機程度を販売しないと採算が合わないとみられている。
国内航空会社の購入は計100機に満たない見通しで、海外の航空会社への販売が必要だ。だが、中国やロシアの航空機メーカーも、同クラスの新型機を市場に投入する予定で、競争が激しくなりそうだ。
中国国際航空の親会社、中国東方航空に出資提案へ=報道
中国の国内報道によると、同国航空最大手、中国国際航空(エア・チャイナ)<0753.HK><601111.SS>の親会社である中航集団(CNAC)は2週間以内に中国東方航空<600115.SS><0670.HK>に対し出資提案を行う見通し。
東方航空の株主は8日、シンガポール航空とシンガポール政府系投資機関テマセク・ホールディングス[TEM.UL]に対し、24%の株式を9億2000万米ドルで売却する計画を否決した。
2紙がいずれも中国国際航空幹部の情報として報じたところによると、同社は、中国東方航空の香港上場株(H株)を1株最低5香港ドルで取得する方針を堅持しているという。
上海証券報は、中航集団が2週間以内に東方航空に対し出資提案を行う見通しとだけ報じているが、中国証券報によると、中航集団が出資提案として両社の株式持合いを提案する可能性があるという。
JALカード株、売却先は三菱UFJが有力に
経営再建中の日本航空が、100%子会社のクレジットカード会社「ジャル(JAL)カード」の一部株式を売却する相手として、三菱UFJフィナンシャル・グループが有力になっていることが、9日明らかになった。
日航はJALカードの株式を最大49%売却する方向で検討しており、売却額は数百億円規模になるとみられる。月内にも内定する見通しだ。
日航は売却代金を有利子負債の返済などに充てる考えで、再建計画達成の弾みになりそうだ。個人向け業務の強化を掲げる三菱UFJにとっても、優良顧客を抱えるJALカードに資本参加できれば、業務面で大きなプラスになるとみられる。
関係者によると、JALカード株を巡っては、三菱UFJのほか、クレディセゾン、外資系ファンドなど5社程度に受け皿候補が絞り込まれている。1月11日に2次入札が行われる予定だが、最も高い売却金額が見込まれ、すでにJALカードと業務面で提携関係にある三菱UFJの選定が有力となった。
米ボーイング、ドリームライナー納入がさらに3週間遅れる可能性
米航空機大手ボーイング<BA.N>の787型機(通称ドリームライナー)の納入スケジュールがさらに3週間遅れる可能性が明らかになった。業界有数のブログが報じたもので、3月末に予定していたテスト飛行が難しくなったもよう。
同社は先月、787型機の製造は予定通り進んでいると主張していた。787型機の納入スケジュールは、昨年10月、製造過程での問題で少なくとも6カ月遅れることが明らかにされている。
業界に詳しいブログ「フライトブロガー」は9日、787型機の生産拠点のあるワシントン州エバレットの匿名の関係筋の話を引用し、「内部スケジュールからみて、ドリームライナーの組み立て工程は修正後のスケジュールから約3週間遅れている」と伝えた。
同ブログ(http://www.flightglobal.com/blogs/flightblogger/)は熱心な航空ファンが運営するもので、昨年夏、787型機の納入遅延をボーイングが認めるかなり前に最初に伝えていた。
JAL、チェックイン不要の「QuiC」を開始
日本航空(JAL)は12月13日、搭乗用バーコード(2次元バーコード)を使って国内線に搭乗できる「QuiC(クイック)」サービスを開始すると発表した。JALチケットレスサービスで予約・購入を完了し、Webサイトまたは携帯電話でWebチェックインを済ませておけば、搭乗日は空港のカウンターやチェックイン機へ立ち寄らずに直接空港の保安検査場へ向かえる。
JALではこれまでもJALマイレージ会員向けにICカードまたはおサイフケータイを利用して、チェックイン不要で搭乗できる「JAL ICチェックインサービス」を提供していたが、ICカードやおサイフケータイを持たない人もQRコードを使って同様の利便性を提供できるようになることにより、「JAL タッチ&ゴーサービス」へ名称を変更する。2007年12月19日以降の購入分から適用され、2月19日の搭乗分からサービスが利用できる。全国の国内線45空港で利用が可能。
JALは2005年2月にICチェックインサービスを開始し、これまでに延べ450万人が利用している。
ICカードやQRコードを使った搭乗サービスは、すでに全日本空輸(ANA)が「SKiPサービス」を国内の全空港で実施している。
中国、大型ジェット機メーカー設立へ=新華社
新華社が7日伝えたところによると、中国は今年初めにも、大型商用ジェット機の開発・製造を手掛ける航空機メーカーを設立する。米ボーイング<BA.N>や欧州エアバス<EAD.DE>への依存度を減らすことが狙い。
国防科学技術工業委員会の黄強・秘書長の発言として報じた。3月末までに事業責任者と主任設計者を決定するという。
これ以上の詳細は不明だが、中国国内メディアは今月、政府が大型航空機の生産資源を集約することなどを目的に、国有航空機メーカーの中国航空工業第一集団と中国航空工業第二集団を再編すると報じている。
<JAL>西松社長、国内線運賃値上げの可能性に言及
日本航空(JAL)の西松遥社長は7日に開かれた経済3団体の賀詞交換会で、原油急騰について「消費者に負担をお願いするレベル」と述べ、国内線の運賃値上げの可能性に言及した。
一方で「原油高に負けないように、できる限り自力で吸収したい」とも述べ、値上げが利用客数の減少につながらないかを慎重に判断する考えを示した。
ボンバル機が引き返し=主脚格納ドア閉じない表示-伊丹空港
9日午後3時10分ごろ、伊丹空港を離陸した松山行き日本エアコミューター(JAC)2313便ボンバルディアDHC8-402型機(乗客乗員13人)で、右主脚の格納ドアが確実に閉じられていないことを示す計器表示があった。このため同機は同空港に引き返し、午後3時38分に着陸した。けが人はなかった。
同社によると、同機は離陸直後に主脚を収納した際、格納ドアの状態を示すランプがついたり消えたりした。ただ、着陸体勢に入ると、表示は正常に戻ったという。その後の調査で、ドア自体の開閉に問題は見つかっていないが、同社は念のため詳細な点検をしている。
この影響で、JAC便は伊丹-松山線など計4便が欠航した。