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ナイロビの涼しい緑潤う地平線

ナイロビでの日常生活をご紹介します。貧困や野生動物や飢餓や恐ろしい病気・・・ばかりがアフリカではありません。

緑色の国

2008年07月01日 | アフリカ
意外や意外、身構えていたほど「怖い国」じゃない。一応、こちらの意思は通じるし、相手の動き・反応も想定の範囲内。英語の訛りが聞きにくいけれども、これなら何とか仕事になるか。

車窓の風景には緑色がたっぷり。今は雨期なので当然景色にグリーンが多いのだけれども、国旗のデザインが示す通り、公共バスの色、新興住宅地の屋根の色、警官の帽子の色、色んな人工物デザインにも緑色が頻繁に登場する。

それにしても物価は高い。牛乳1Lパックなんて外国人向け高級食材店にしか売ってなくて、その値段が400~500円!気候が暑いせいで乳の出が悪いの?それとも搾乳後の保管・流通に問題があるから生乳が流通しない?

ちょっと洒落たカフェへランチに連れて行ってもらったら、ホットサンドが700円、ハンバーガーが1500円、それでサラダもチップスも何も付いてこない。それでも、そこそこお客さんはいたから、それだけのランチ代を払える人も結構住んでいるわけだ。

この国でも見付けた「Vision20XX」、ケニアでは2030年までに「中進国に到達する」し、こちらでは2020年までに世界20位以内にカウントされるよう、経済成長目標を掲げているらしい。誰の入れ知恵だろう?

世界有数の石油産出国なのに、それを巡る内戦と政府汚職もあって、国民の大多数は一向に豊かにならないこの国。水も緑も肥沃な土地もあるのだから、ちゃんと農業から建て直して、国内での資源配分さえ機能すれば、ポテンシャル(秘めた可能性)はありそう(でも世界20位以内っていうのは語呂合わせだとしても、言い過ぎだな)。

ナイジェリア

2008年06月29日 | アフリカ
アフリカ大陸随一の人口を誇る大国、初めて足を踏み入れました。

一年中で、今ごろが一番涼しい時期なんだそうですが、それでも30度近い気温と湿気(今は雨期)のお陰で、ムッとした熱気に包まれ、汗がタラ~リ。これで子供からもらった風邪が治ってくれると良いんだけど。

首都アブジャは、まだ造成中の新しい街、という雰囲気で空港も道路もピカピカ。さすが産油国、ガソリン価格は70円/Lほどだそうです。ホテルは中国系でインターネットがバッチリと入る。

明日からは地方の現状視察、お楽しみ。

84歳の誕生日

2008年02月23日 | アフリカ
なんだそうですよ、ジンバブエのムガベ大統領。この3月末に予定される大統領選挙に6選を目指して政治キャンペーンを始めたそうです。

BBC: Mugabe to launch sixth term bid

つい10年前くらいまでは、お隣ザンビアから見ればピカピカの先進国に見えたものですが、今や失業率80%、インフレ率10万%(1年間で物価が約1000倍?)。

Zimbabwe bank issues $10million bill

あまりの物価高騰に、1000万ジンバブエドル紙幣が発行されたが、ハンバーガー1個も買えない代物。これだけ物価上昇のスピードが早ければ、当然、売るものを持っている人達は売り渋るから、余計に物資が流通しないでしょうよ。

当然、食料も燃料も市場に出回らず、農場は疲弊し、若者達は隣国へ逃げ出し、中国からの投資や援助で辛うじて生き残っているこの国。

それでも、1980年の英国からの独立以来、5期にわたって大統領職を続けるムガベ大統領の権力は揺るぎないのか?ケニアでのドタバタ劇を見ていてもそう思うが、権力には権力を守る力がある。他の国の様子を見ている余裕は無いが、これからどうなるのだろう?

アンゴラ

2008年02月06日 | アフリカ
一口にアフリカ大陸と言っても、その中にある50を超える国の形は様々。

先週の土曜日に、一週間のアンゴラ出張から戻ってきたケニア人の同僚が、職場に出てきて興奮気味に報告してくれたこと。
  • 朝8時半から始まる会議に出席するため、20kmほど離れたホテルを車で出発するのは朝5時半。豊富な石油資源を背景に、マクロ経済的には急激な成長を遂げているアンゴラ。個人所有の車が増加し、渋滞が深刻。
  • 仕事で宿泊するようなホテルの相場は一晩200ドル。大手石油企業がホテルの部屋を大量に長期契約しており、恒常的な部屋不足のため、完全な売り手市場。
  • ホテルで夕食を食べた。軽くチキン&チップスとソーダを頼んだら、$30取られた。
  • 南アからのアンゴラ行きの飛行機は大入満員。その半分以上を中国人が占めているのにビックリ。(彼女がアンゴラで聞いてきた話では、彼らの多くは石油プラント建設や道路建設のために送り込まれている囚人労働者なんだとか。本国で10年の刑を受けた囚人は、5年間の海外労働で刑期を終えることが出来るのだそうな。真偽のほどは知りませんが、そういう噂話を聞くのは初めてではありません。)
長く続いた内戦で多くの人材が失われ、社会インフラは目茶苦茶、政府・行政機構も未熟、教育省のお偉いさんが学校の数さえ把握していない。そんな国に石油が出て、ドッとお金が流入すると一体どういうことになるのか、この国の将来がとても心配だわ~、と仰る我が同僚。

仕事を通じてアフリカ大陸をあちこち訪問している彼女の眼から見ても、アンゴラいう国の有り様は驚きに満ちていたらしい。

今回、彼女は仕事でホテルに缶詰めになって会議に出席していただけなので、庶民の暮らしぶりまでは感じることが出来なかっただろうが、これだけ物価の高い国で、アンゴラの普通の人達はどうサバイブしているのだろう?

こういう国で、もし私が今の仕事の関連で働くとして、一体どんな暮らしぶりになるのだろう?ちょっと想像がつきません。

8年ぶり、変わったもの、変わらないもの

2007年01月21日 | アフリカ
昼前、1998年12月以来のルサカへ到着。暖かな雨期が到来したばかりのルサカはかなり蒸暑く、雨も少々。

空港から市内のホテルへ向かいながら、街並の様子をキョロキョロ見回すと、変わったような、変わってないような。

空港と市内を結ぶGreat East Road沿いに、Manda Hillという南ア系ショッピングモールと、イギリスの不動産会社Kight Frankが管理するThe Arcadeというショッピングセンターがしのぎを削る様子は、もう驚くばかり。車の数も随分と増えたし、窓ガラスが割れているのが当たり前だった公共のバスやタクシーも小綺麗になっている。1ドルが1300クワチャくらいだった為替レートは、4000クワチャ前後で推移している。

でも人当たりが良くて、優しい感じのザンビア人気質はそのままだし、ザンビア訛りの英語、ザンビア式の時刻の告げ方(例えば午後2時のことを、こちらの人は 14 hoursと言うが、ケニアでは2 pmと言います)を耳にすると、なぜかほっとする感じ。

宿泊したホテルはルサカNo.1の高級ビジネスホテル。あの当時は、確か96年12月に赴任した当日にランチをご馳走になったきり、一度も足を踏み入れることのなかった空間。つまり10年ぶりの再訪というわけ。何となく恐縮してしまう自分を見付けて苦笑い。

この8年で、私自身の立場は大きく(少しだけ?)変わったが、気持ちは余り変わってない、ということか。

午後、日曜日にも関わらず、教育省の仕事相手の人がホテルまで打ち合わせに来てくれた。仕事的には幸先の良いスタート。

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