昨日「ランチタイムにいきなりステーキ下北沢店に行くと必ずNica's Dreamが流れている」という投稿をしましたが、僕にとってNica's Dreamという曲はとても思い出深い曲なんです。大学生の時は毎年山野ビッグバンドコンテストに出場していましたが、僕が大学5年の時(留年したので、、、😅 )に演奏したのが前田憲男先生アレンジによるNica's Dreamでした。このアレンジはその年の7月21日にリリースされたばかりの角松敏生プロデュースによるトーキョー・アンサンブル・ラボ(リーダーはトランペットの数原晋氏)のアルバム「ブレス・フロム・ザ・シーズン」に収録されていて、その年のコンマスがどうしてのこのアレンジのNica's Dreamを演りたいと言い出し、コンテスト1ヶ月前を切っているにも関わらず、急遽知り合いのアレンジャーに採譜を依頼し、8月の夏合宿初日にスコアが到着、メンバーで手分けしてパート譜を作成して、合宿2日から合奏して曲を仕上げました。おそらく練習開始してからコンテスト本番までは2週間も無かったように思います。まぁ、コンテストでは審査員の先生にはボロクソに言われ、結果(順位)も芳しくありませんでしたが。まぁ、青春時代のひと夏のほろ苦い思い出ですね。なので、今でもこのアルバムを聴くとその時の夏の思い出が鮮明に蘇ります。

全て数値入力によるMIDI打ち込みですが、このMC-500を使って打ち込んでいる当時の方が、「打ち込みで音楽を作っている」感はあったように思います。今のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)とは違い、自分の表現したい音楽に仕上げるためには途方も無い苦労があったので、デジタルデータを入力しているんだけど、なんか汗水垂らして人力で音楽を作っている感もあり、今のDAWによりも楽しく夢中になって音楽を作っていました。生演奏とはまた違った音楽を作る楽しさを知るきっかけとなったのがこのMC-500でした。