見出し画像

Sliding Cafeマスターのブログ

JJのエチュード

J. J. Johnsonの書いたエチュードを最近入手しました。JJが書いたエチュードがあるという噂は以前聞いていたような気はするのですが、トロンボーン奏者の間でもそれほど話題にはなっていなかったので、おそらく大手出版社からは出版されていなかったのでしょう。それが遂に、ジャズの出版社としては超大手のHAL LEONARD社からJ.Jのエチュードとして「EXERCISES AND ETUDES FOR THE JAZZ INSTRUMENTALIST」が出版されました。

全160ページほとんどが練習曲となっています(英文による解説はごくわずか)。エチュードというよりもJJの曲集といった方が良さそうですね。メロディーメーカーとして非凡な才能の持ち主であったJJだけに、どの練習曲も本当に素晴らしい曲です。あえてコード名は表記していないようですが、そのメロディーラインからはコード進行がとても良く見えてきます。コード進行を想像させる事のできるメロディーというのは、本当に素晴らしいメロディーの証ですね。そういうメロディーメイクのセンスを磨くためのエチュードとも言えます。


こういうテクニカルな練習曲や7/8拍子など変拍子の練習曲もありますが、どの曲もまさにJJ節のオンパレード。それなりに高度な技術は必要ですが、いわゆる超絶技巧的な曲はありません。テクニカルな側面だけを取り上げるのではなく、どの練習曲もとてもメロディアスかつ音楽的で素晴らしいと思います。

最近は超絶技巧派トロンボーン奏者が本当に多いんですが、今だにJJが人気ナンバーワンなのは、その素晴らしい音楽的なメロディーセンスによるところが大きいのだと思います。何回聴いても飽きない、また何回でも聴きたくなるのがJJの演奏です。

やはり、アドリブソロを構築する上で最も大切にしないといけないのは、いかに音楽的なメロディーを作るかという事ですね。そんな事を気付かせてくれるエチュードです。トロンボーン版以外に高音部記号版も出版されています。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Tbエチュード関連」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事