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徒然 さやか日記

何年ぶりだろう、母とドライブ…信楽、朝宮へ

九月も晦日。

昨夜の美しい中秋の名月観賞は、
1人暮らしの母のところからの帰途。
…色々な思いを巡らせての運転
お月さまが🌕
ずっと、
静かに、
明かりを届けてくれた
月に光を照らす太陽、
銀河、宇宙…
・・・偉大、無限♾️………
小さな地球の、小さな島国の、小さな…
それでも、 心がある素晴らしさ

過日頂いた毬栗付きの枝と、
萩の花や 秋の草花を手土産に、
久しぶりに 母に 会いに行った。

栗を見るなり パァ〜ッ と、
顔が、瞳が、明るくなった母
と同時に、瞬時に、
納戸に急いで花台を取りに行った母。
栗の葉を眺めては省きながら、
花台の上に、飾りつけを楽しんでいる
その母の表情は、
毬栗に 心解放されて穏やかな微笑み✨
毬栗に、感謝🙏感謝🙏


食事も、お茶もいらないから、
何も気遣わないで待っててね〜、
ちょっと付き合って欲しいんだけど…
2人で少しお出かけしたいから。
お母さん 出来る? 構わない?

…事前に何度もそう言って
雑作をかけないよう念押しした

実家に到着した時は、
すでに保冷バッグにお出かけ準備😆
梨や柿を剥いたパック、
お饅頭、お手拭き、タオル、
2つのポットには、それぞれお茶と珈琲
…やっぱりなぁ〜、、、
まぁ、…母らしくて 良かった。

「どこに行くの? 何の下見?」

母には、少しでも「母とデートに」
などと言おうものなら、
絶対にどこにも行かない性分。

なので、

「和束からもう少し山奥でね、
日本最古と言われる歴史のあるお茶の村
朝宮に朝宮茶の下調べ調査をしなくちゃいけないんだけど、付き合って欲しいんだけど、無理かなぁ…しんどい?」と
仄めかした。

「わかった!!! いいよ!
なんだかわからないけど、
アサミヤ? 聞いたことがないなぁ〜
じゃあ 行こう!」と、
ウキウキしてくれた単純な母が、
本当に可愛らしかった(笑)

相変わらずで、高速道路は避けて
山道、森林道運転が好きな私は
母を乗せても、下道を走った
実家、富雄から木津、山城の町を抜け
和束地区の茶畑から、
ずんずん自然だらけの細い山道を目指した
渓谷沿いにも彼岸花があちらこちらに咲き
木洩れ陽の中のドライブは
暑い陽射しが届かず、とても心地良かった
母の心にも、ふぅわぁ〜っと、
やわらかな陽の光が差し込んだ
口調が ぺらぺらと流暢に出て
景色を楽しみだしてくれた!


急斜面の茶畑で作業なさるご夫妻の姿に
目を輝かせて魅入る母
思わず車を停めて降り、
写真撮影のご許可をご夫妻に頂いた
「何かの取材ですか?」と尋ねられ
「いえ、あまりに素敵な風景で」と
大きな声で伝えると
「どうぞどうぞ、ご自由に!」と
お言葉を頂いた。 のどか。

まずは信楽で近江牛ランチ!🐃
なんだか、思いっきり食べた(笑)
また、母も同じように食べてくれるから
びっくり🫢笑
やっぱり、肉は大切なたんぱく源!
店員さんともゆっくり信楽のことが話せ、
母はご機嫌で、会話に加わっていた
そして、
行きに通り過ぎた朝宮に戻り、
茶園のお店到着。
女将さんが、直ぐにお茶を淹れて下さる。
朝宮茶。


本当に美味しい。
二煎目も美味しい。
ほうじ茶も、美味しい。
お店の、
気さくな明るい女将さんの
淹れて下さるお茶を頂きながら、
「茶の会話」が楽しく続いた。
ちょっとした疑問にも、
心よく解りやすく教えて下さる。
とっても勉強になった
「朝宮」と言う名前も美しくて大好き。

朝宮…朝宮地区は、
京都府と滋賀県との県境
甲賀市信楽町朝宮。
標高が450m〜550mという高地で、
昼夜の気温差が激しく、
霧も大変多い気候風土である事から
日本で最も香り良い
高地、谷間の茶産地として有名。
急斜面での茶の栽培は
大変なご苦労があるはずだ。


かつて、、、
もう20〜30年ほど前の話しだけれど
運転の苦手な父を乗せて
あちらこちら、
父の仕事や、神社仏閣、山、川、
名所巡りに付き合って運転をしていた母。
その思い出話しに、母は火がついた(笑)

父を支え、尽くし、
内職も、何種類もこなし、
一緒に畑仕事をも、山登りをも、
父と共に楽しんでいた。
もっぱら、
父は畑を耕し作物作りと収穫を楽しむ役。
母は、いつも草引き役、お料理当番。
父は草引きが嫌いだったのだ(笑)
「お父さん、いい役ばっかり、
ズルいわ〜!」
なんて、昔の母の笑いながらの口ぐせを 
運転しながら、ふと思い出した私(笑)
10歳違いの父と母。
収穫の採りたてお野菜を、
天麩羅や、炊き込みご飯、お浸し…
様々なお料理に使い楽しんでいた母
毎年、銀杏拾いをして来る父の、
長靴を履いての臭い臭い処理から、
乾燥させた銀杏を、
毎夜、晩酌に少しずつ炒っては
父の為に剥いて、
父の横で、小皿に載せていた母。

脳梗塞で入院して以来、
母の驚くほどの献身的看病の中、
父が旅立って、…もう12年が経った。
以来、ずっと1人暮らしの母。
…すっかり年老いた母。
父や私達こどもの為に
働き通した「母の為」に
時間を費やすことが
本当に、近年、いや、長年無かった
…反省しきり。

そして、
今回のドライブも、結局は
「母の為」ではなく、
これは「私の為」なんだ、と
お月様を観ながら、つくづく感じた

お母さん…ありがとう
元気に、笑顔でいて欲しい。
弱気にならず、積極的に、
昔からの母の意気込みを失わないで欲しい
身体の衰えはあっても、
心は若々しくいて欲しい




今朝、母に電話をしたら
「おはよう!
昨日は本当にありがとう!
家の中が、
仏さんも、神さんも、床の間も、
お玄関も、居間のテーブルも、トイレも、
みんなあちこち 花が綺麗で嬉しい!
やっぱり、お花は良いね〜
朝宮茶、もGoogleで調べたよ
読んでみたよ!ありがとう」 

母の明るい張りのある声を聞いて
幸せになったのは、私だ。
Google検索、教えてあげて良かった!

父に、神さまに、
毬栗を下さった心友に、
草花に、信楽、朝宮に、
感謝 感謝

夜長月の晦日に、 徒然。




















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