先に説明しましたように、電気は直接接していなくても、離れていても働く力でした。
その力は、上の式で表されるのでしたね。
ところでなぜ、離れていても力が伝わるのでしょうか?
これにはいろんな考え方があるのですが、例えばこういう考え方は如何でしょうか?
まず距離rだけ離れて、電荷q1と-q2が置いてあるとしましょう。正電荷と負電荷ですから引き付け合いますね。
ではまず、「q2がq1に力Fで引き寄せられる」事を、理屈付けしましょう。
いきなり電気で説明しても難しいので、もうちょっと簡単に行きましょう。
今、貴方の後ろに誰かがいれば、振り返らなくても「誰かが居る」という事は分かりますよね?「気配を感じる」って言うんでしょうか。
あと、貴方の友達の事を考えて見てください。何もしゃべらなくても、周りの雰囲気を明るくする人や、楽しくする人って居ますよね。
物理のテキストとしては不適当な表現かもしれませんが、「オーラ」っていうんですかね?(^^)何か漂うものがありますでしょ?
これも「直接触れないで伝わるもの」ですね。
要するに「存在する事」自身が、周りの空間に何らかの影響を与え、空間の何らかの「質」を変化させている訳です。
この様に、何かが存在する事によって、影響を受けた空間を、物理では「場(ば)」もしくは「界(かい)」と言います。
この考え方は、電気を説明するにも利用出来ます。