先に書きましたように、コンデンサにたまる電荷Qは、充電のためにかけた電圧に比例します。
で、この比例定数Cを「コンデンサの(静電)容量」と言うのでした。
で、この容量Cは、コンデンサ固有の値で、「このコンデンサの容量は50[μF]です。」などと言えます。
では、この容量Cと構造には、どのような関係があるのかを考えるのが、このページの目的です。
まず、当たり前ですが、極板の面積が広くなれば、その分多くの電荷Qが溜まるとは言えませんか?
一般に容量Cは、極板面積Sに比例します。
さらに上の絵を見てください。二枚の極板の距離dは、小さいほど多くの電荷が溜まります。つまり容量Cは極板間隔dに反比例します。
なぜそうなるのかと言いますと、正極と負極に溜まっている電荷+Qと-Qには、クーロン力
が働いていますよね。
二枚の極板間隔dが、この場合の距離rに対応する訳ですから、dが小さい方が、強い引力が発生しますね。
同じ極板に溜まっている正電荷同志、負電荷同志は互いに反発しあいます。 この反発力は、電荷が多く溜まれば溜まるほど、強くなりますね。
一方で、反対側の極板に溜まった異符号電荷は、互いに引き合っています。
つまり、「溜まっている電荷」は、「同じ極板内での反発力」と「反対側の極板との引力」が釣り合う値に落ち着く訳です。
ですから静電容量Cは極板間隔dと反比例します。
ここまで良いですか?