今年も残り僅かになりました。
今年は震災など、日本は大変な年でした。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
本年は大変お世話になりました。
気が付いたらアクセス数も何時の間にか1万を超えておりました。
アクセス数は初めから全然考えたことも無かったし、こんなブログですから気にもしていませんでしたが
やはり、1万を超えると私なりに感慨もあります。
これも懲りずにアクセスして下さるお方のお陰で、心から御礼を申し上げます。
多分、これが年内最後の更新になると思います。
皆様、良いお年をお迎えください。
そうして、来年が皆様にとって良い年になることを願っております。
皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
昨夜作った、アリス・沙良・オットさんの動画を最後に幾つかアップ致します。
皆様もこの稀に見る天才を応援して下さいますようにお願い申し上げます。
今日は私が最も敬愛する、ベートーヴェンです。
”人は自分の道を歩み、そこに足跡を残します。
その足跡というものは、私が個々の瞬間に感じているものの表現に他なりません。
これらのソナタの録音は、私にとって重要な音楽上の一歩です。
たとえ一年後には、まったく違うふうに演奏する可能性があるにしてもです。
音楽には一つの真実しかありませんが、その真実を形にする方法は無限にあります。
それは、演奏についても当てはまると、私は考えます。
演奏は変わっても、その根底にあるものは変わらないのです。” ~アリス・沙良・オット ライナーノーツより~
"エリーゼのために" アリス・沙良・オット
</object>
ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第1楽章
彼女の演奏にはこれ見よがしなもの、恣意的なもの、聴く人に音楽を強いるようなものがありません。
極度に純粋で精神的です。音楽そのものを奏でていると言ってもいいと思います。
音楽が豊かで陰影に満ち、霊感に溢れ、自然です。彼女の音楽への想いは彼女のタッチに如実に顕れています。
結果として彼女の弾く音楽は、豊かな量感と繊細で微妙なニュアンスを巧まずして創り上げているように思います。
私がアリス・沙良・オットさんを天才と言う理由はここにあります。
これはベートーヴェンのみならずリストを聴いて理解できたことの一つです。
彼女が如何に作曲者の心を大切に思っているか、そういうことの現れではないかと考えています。
ベートーヴェンのピアノソナタはピアニスティックに弾いたり(一時期のホロヴィッツとか)、滅茶苦茶速く弾いたり(いくらでもあるが最近ではファジル・サイなど)、
妙に遅く弾いたり(グレン・グールドなど)、また、技巧を誇示するために作られたものではありません。
自然なテンポの設定、シンフォニックな響きで弾くことが一番大事なことではないでしょうか?
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ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第2楽章
ヴァルトシュタインは実際には2楽章形式と考えたほうが自然です。
以前は、2楽章と3楽章を分けずに、ここから2楽章となり現在2楽章と称しているこの部分は最終楽章の導入部分としていました。
即ち、Introduzione: Adagio Molto から 次の Rondò で一つの楽章となる訳です。
本当はこの動画も Introduzione: Adagio Molto と Rondò を切れ目なく繋いだものにしたかったのですが、演奏時間が13分ほどになるので仕方なく第2楽章と第3楽章と、分けて作りました。
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ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第3楽章
この演奏は無比と言ってもいいでしょう。
私にはこの演奏に匹敵するものを思い浮かべることが出来ないのです。
重量感豊かで流れるように美しいベートーヴェンです。
ベートーヴェンの晩年のメモに ”心より出づ、願わくば心に入らんことを” と書いたものがあります。
この訳では判り難いので、私なりに考えるこの意味は『私の音楽は私の魂から生まれたものである。出来ればあなたの魂に戻っていくことを願う』 ということではないかと思います。
『心』と『魂』を入替えただけですが、自分にはこのほうがピンと来るのです。
この演奏はまさにベートーヴェンの魂の具現と思います。
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今年は震災など、日本は大変な年でした。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
本年は大変お世話になりました。
気が付いたらアクセス数も何時の間にか1万を超えておりました。
アクセス数は初めから全然考えたことも無かったし、こんなブログですから気にもしていませんでしたが
やはり、1万を超えると私なりに感慨もあります。
これも懲りずにアクセスして下さるお方のお陰で、心から御礼を申し上げます。
多分、これが年内最後の更新になると思います。
皆様、良いお年をお迎えください。
そうして、来年が皆様にとって良い年になることを願っております。
皆様のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
昨夜作った、アリス・沙良・オットさんの動画を最後に幾つかアップ致します。
皆様もこの稀に見る天才を応援して下さいますようにお願い申し上げます。
今日は私が最も敬愛する、ベートーヴェンです。
”人は自分の道を歩み、そこに足跡を残します。
その足跡というものは、私が個々の瞬間に感じているものの表現に他なりません。
これらのソナタの録音は、私にとって重要な音楽上の一歩です。
たとえ一年後には、まったく違うふうに演奏する可能性があるにしてもです。
音楽には一つの真実しかありませんが、その真実を形にする方法は無限にあります。
それは、演奏についても当てはまると、私は考えます。
演奏は変わっても、その根底にあるものは変わらないのです。” ~アリス・沙良・オット ライナーノーツより~
"エリーゼのために" アリス・沙良・オット
</object>
ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第1楽章
彼女の演奏にはこれ見よがしなもの、恣意的なもの、聴く人に音楽を強いるようなものがありません。
極度に純粋で精神的です。音楽そのものを奏でていると言ってもいいと思います。
音楽が豊かで陰影に満ち、霊感に溢れ、自然です。彼女の音楽への想いは彼女のタッチに如実に顕れています。
結果として彼女の弾く音楽は、豊かな量感と繊細で微妙なニュアンスを巧まずして創り上げているように思います。
私がアリス・沙良・オットさんを天才と言う理由はここにあります。
これはベートーヴェンのみならずリストを聴いて理解できたことの一つです。
彼女が如何に作曲者の心を大切に思っているか、そういうことの現れではないかと考えています。
ベートーヴェンのピアノソナタはピアニスティックに弾いたり(一時期のホロヴィッツとか)、滅茶苦茶速く弾いたり(いくらでもあるが最近ではファジル・サイなど)、
妙に遅く弾いたり(グレン・グールドなど)、また、技巧を誇示するために作られたものではありません。
自然なテンポの設定、シンフォニックな響きで弾くことが一番大事なことではないでしょうか?
</object>
ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第2楽章
ヴァルトシュタインは実際には2楽章形式と考えたほうが自然です。
以前は、2楽章と3楽章を分けずに、ここから2楽章となり現在2楽章と称しているこの部分は最終楽章の導入部分としていました。
即ち、Introduzione: Adagio Molto から 次の Rondò で一つの楽章となる訳です。
本当はこの動画も Introduzione: Adagio Molto と Rondò を切れ目なく繋いだものにしたかったのですが、演奏時間が13分ほどになるので仕方なく第2楽章と第3楽章と、分けて作りました。
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ベートーヴェン ピアノソナタ 第21番 ヴァルトシュタイン 第3楽章
この演奏は無比と言ってもいいでしょう。
私にはこの演奏に匹敵するものを思い浮かべることが出来ないのです。
重量感豊かで流れるように美しいベートーヴェンです。
ベートーヴェンの晩年のメモに ”心より出づ、願わくば心に入らんことを” と書いたものがあります。
この訳では判り難いので、私なりに考えるこの意味は『私の音楽は私の魂から生まれたものである。出来ればあなたの魂に戻っていくことを願う』 ということではないかと思います。
『心』と『魂』を入替えただけですが、自分にはこのほうがピンと来るのです。
この演奏はまさにベートーヴェンの魂の具現と思います。
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