BB Staff Diary

余生といいながら余生でない?でも、確かに情報に疎くなってます。でも…哀しいかな…まだスケヲタです

「コリアな夏」:アンドレイ

2005年09月15日 09時21分21秒 | Pinky
さてさて、ようやく座席について観戦モードに入ると急に緊張が。そりゃ、そうだ。だって、ドルトムントのあと、完全にブチッと切れてしまい、ワタクシの中では完全なる「消息不明人物」になっていた方を急遽見られることになったのだから!それはもう心臓がドッキンバッコン・ドッキンバッコン状態。しかし、そこは長年追っかけてきたヲタ。軍部にいてもスグにわかった!が、が、が、この会場、ワタクシがいたのはリンクサイドの1列目。ヒトの頭が見える場所に座るのが大っ嫌いというワタクシにとってはポジション的には悪くない!正面ではないが、サイドの1列目。おまけに真ん中。これが今後もずっと続く。つまりは、スケートを見るにはかなり良い座席ではあった。しかし、大変皮肉なコトに、それはアンドレイとご挨拶するには最悪の場所でもあった。

プサンではソロも滑る関係上、グループナンバーの本当の最初の部分だけ滑ったアンドレイ。大変、ご丁寧に、立ち止まった時、それはワタクシの真後ろにお尻が!おまけにリンクサイド1列目にいても、座席からリンクまで軽く5mくらいの距離がある。この5mの距離が実にもどかしい!もう、もう、棒でツンツンとお尻をつついて「こんにちは。おひさしぶりでございますが、昔のヲタさん、覚えていらっしゃいますでしょうか?」とご挨拶したかったくらいだ。いや、そんなことしたらショーの進行を乱す上に、「日韓友好」まで乱してしまう(?)かもしれない。いけませぬ!でも、この時はまだ信じておりました!きっと、ショーというものにはフィナーレがあるので、絶対にかぶりつける!と。これがまた甘かった…。

それにしてもココのお客さん、実に愉快だ。皆さん、カメラは持ってはいても、それはリンクをバックに会場にいる自分を撮影したいらしく、休憩時間になると皆、リンクサイドに出てきて記念撮影を。また、ワタクシが絶対にかぶりつける!とかたーーーく信じていたフィナーレに至っては、椅子から拍手をするのみ。会場で花を売っているのにその花はフィナーレの時に手渡しするのではなくポトンとリンクに落とすだけ。その落とされた花を近くにいるスケーターさんが拾い、周りにいる出演者に回していく。なんじゃそれ?こんなん、日本じゃ考えられん!おまけに、フィナーレも、自分の側にいるヒトならばまだ何とかなる。が、反対側にいるスケーターさんなぞ、もう、ご挨拶は不可能とみた。それは長年、スケート観戦をしている身としておおよその進行はわかる。しかも、よりによって、大変皮肉なことにアンドレイはワタクシの真反対。つまりはすごーーーく離れたところにまたもや尻だけが見えるのだ。なんなんよ?

こういう状態がずっと続くのならば…、座席を買いなおすか?とも考えた。
が、数日前まで滞在していた北の国での高税率に泣かされ、予想外のビンボーに
なったワタクシは席を買いなおさなければ、プサン出発前にきちんと「しかるべきヒト」を通して、アンドレイにも会えるチャンスを作っていたものの、これまた、己のパワー不足で強行突破せずに途中では完全に諦めていた。つまり、昔の追っかけさん、完全にヤル気ナシ子。でも、そんな追っかけさん的には大失格のPinkyさんだけど、多分、そこにはドルトムントが終わってから、完全に「ブチッ」と途切れた1年半の空白というものが大きかった。実際、本当に本当に7/8の朝までは二度とアンドレイの演技を自分で見ることがないと思っていた。それだけに、段々と、「再び見られた日が来ただけで幸せでございます」となってしまい、プサンから去ってしまったのでございました。まさか、この時の「おしとやか(?)」モードが1ヶ月半後に大後悔するとも知らずに…。

それはさておき、肝心の演技だが、ソロで滑ったのは新しく作ったのであろう「タイタニック」と現役時代のEXナンバーでもあった"Gangster-Blues"。前者は曲はタイタニックでも、初期の頃のアンドレイらしい振り付けが随所に見られたクラシカルなもの。後者は全く異なる演じる系のプログラムなので、プログラムの選択自体もなかなか良かったと思う。ワタクシ自身、追っかけさんをしていても、いっつも、いっつも「次につなげるため」に年休をセーブして観戦に足を運んでいたため、いつも試合は見てもエキシビは見ずに帰ることが多かったため、現役時代のプログラムとはいえ"Gangster-Blues"を生で見たのも初めてだったのだ。なんだか、見ているうちに色々と自分が「追っかけ」さんしていた頃のことも思い出せば、同時に「年月の流れ」をすごく感じ、段々と感傷的に…。また、今回、ホンの1箇所だけだったが、グループで滑るのを見られたのが良い意味でワタクシを裏切ってくれた。もう1組の「Pinky的スケーター」であるエレーナ&アントンもそうだが、アンドレイも正直、現役時代の様子からだと「グループ」での滑りはあまりお得意ではないようにお見受けしていた。しかし、なんか、他の方々よりもステップの出足が遅いところがあったものの、あまり違和感なく、グループの中で演じる姿を見られたというのは良い意味での裏切りでもあれば、なんとなく「全てを見届けた」というモードへ…。そして、段々と、感傷的になったワタクシはそれはそれはココロにふかーーーく刻んでプサンを去ろうと。しかし、どうしてお隣のお客さん、ヒトが涙をジョワジョワ流して(?)ココロにふかーーく、ふかーーく刻んでいる最中に「アニョハセヨーーー!」って携帯電話でお話しするの?

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