訪問者を減らせ

車の保険料を納める時期が来ました。
何故か物入りな１２月に保険料を支払わなければならない我が家。
ため息が出ます。
以前はディーラーが保険料を取りに我が家まで来てくれていました。
先年、保険料を銀行口座から引き落とすシステムができましたとお知らせをいただいた時に一も二もなく「口座引き落としにしてください。」と言いました。
これにはふか～い理由(大して深くないかもしれないけれど・・・）があるんです。

忘れもしません、３年前。
野原を産んで間もない１１月末、例年通り車屋さんが保険料の集金にやってきました。
風さんが玄関口へ出て対応してくれていました。
我が家は貧乏長屋の一軒で玄関先から居間までがずずずーっと見通せる悲しい間取りです。
なので、玄関と台所の境目にのれんを目隠し代わりに吊ってあります。
普段から掃除は行き届かないし、来客のある折には慌てて掃除をしないといけない状態の我が家、そしてその日は生まれて間もない乳児とパジャマ姿の私がいます。
おまけに私は授乳中でした。
なのに、なのに、風さんがこう言いました。
「寒いですね～。良かったらどうぞ。」

良かったらどうぞ？
どこに上がってもらうのさ？
このベビー布団と私が休むための布団を敷き詰めた狭い居間に上がってもらうの？
おっぱいやりながらパジャマ着て髪振り乱して「今年も寒くなりそうですね～。」って私に挨拶しろって言うの？

思わず切れて「上がってもらえないわよ！！」と車屋さんに聞こえるのもかまわずに叫んでしまった私。
恥ずかしい・・・車屋さんが嫌いってわけじゃない。
でも、産後のお見舞いを受けたり、授乳シーンを見せるほど親しいわけじゃない。
普通、こういう時って誰も家には上げないもんじゃないの？
私が「いいから上がってください。」と言える相手だったら、場合によって上がってもらうものじゃないの～？

当時の私は風さんが自閉じゃないかと疑ってみたこともなかったので、車屋さんが帰った後に激怒しましたわ。
「あんた、いったいこの家のどこに上がってもらうつもりだったの？」
風さんは黙って答えられなかったな～。
今だって疑っているだけで未診断なので風さんが自閉だとは言えないのですけれど、本当にそれらしいエピソードだなと思っています。
もしも、診断を受ける機会があったなら、お医者さんに話そうと思ってここに記録します。
（そんな日来るんかい？）

先日も車屋さんから電話がかかってきて、私が受けるはめになってしまいました。
保険料は前年通り口座引き落としでかまいませんか？と聞かれて、３年前の出来事をまざまざと思い出し、恥ずかしさでいっぱいでした。
こういうのがフラッシュバックっていうのでしょうか？
きっと車屋さんはもう忘れちゃってますよね～。