あのかどを曲がって

自分のこと、家族のこと、思いつくままに綴っていきます

算数

2013-11-10 17:34:18 | 夢月
日々の宿題に苦労する夢月。
それでもなんとか、足し算、引き算にも取り組んできましたが。

やってきました。
繰り上がり、繰り下がりの計算。

障害を持つ子たちの多くがこの繰り上がり、繰り下がりで引っかかってしまい、
以降、算数にはついていけなくなります。

考え方としては、
大元の数を10の塊とそれ以外に分け、その内の10から引く数を引き、
引いた残りと分けて横に置いていた10以外の数と足して答えを出す
なのですが。

15-8であれば
10と5に分け、まずは10から8を引き、2という答えを出し、
その2とよけておいた5を足して、7という答えを出すというわけです。

この手順を紙の上で順番にしてみましたが、夢月にはやっぱり理解できません。
分けた5から無理に8を引こうとしたり、2を答えと思って書こうとしたり・・・。

仕方がないので、卵のパックとおはじきを使って、目で見てわかるようにして
やってみました。
これなら何とか答えが出せます。

最終、計算ができなくても、漢字が読めなくても、うまく文章が綴れなくても、
それはそれで良いと思っています。
電卓、電子辞書など補ってくれる道具もありますし、
大切なのはyes、noがはっきり言えることであったり、
お金を無駄に使いすぎない感覚であったりしますから、お勉強はできなくても
良いのです。

でも義務教育だけでも9年間。
その最初の一年生で授業についていけなくなったら、学校って苦痛に満ち満ちた世界に
なってしまいそうで、できる限り、夢月に理解できるやり方を工夫して、学校もお勉強も
好きな日々を少しでも長く保ってやりたい。

ついていけなくなったら、その時はその時で何か方法を考えるつもりですが、
繰り上がり、繰り下がりが習得できないか、もう少しがんばってみたいと思います。

取り組み始めた時は「ぼくできない。」と半ベソをかいていた夢月が、おはじきと牛乳パックの
使い方を説明したら、自分で計算を始めました。
「全部できた~!」と嬉しそうにする夢月を見て、
「勉強なんてできなくてもいい。」という前にわかるように努力してやりたいと思ったのでした。