岩政伸治研究室

白百合女子大学岩政研究室  ―場所は本館3階英文研究室の向かいです。

■ 言論の自由が中国の国益になる--電脳空間における「市民的不服従」

2011-11-23 17:41:13 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
 友人の誘いでCNN InternationalのジャーナリストKristie Lu Stoutの講演に参加した。StoutはStanfordでジャーナリズムを専攻した後、中国に留学、北京のIT企業でキャリアを積み、現在はCNNのジャーナリストとして香港から、おもに中国のインターネットをめぐる事情を中心に取材をしている。
 中国高速鉄道の事故をめぐる報道規制ネット規制に対して、中国最大のポータルサイト、シナ・マイクロブログのCEOから本音を引き出そうと腐心する彼女のインタビューを紹介しながら、インターネットの監視に関する中国の現状をレポートしていた。
 印象に残ったのは、中国で政治家が使う"harmonize"という表現は"censorship"を意味すること、四川大地震で多くの児童が校舎の下敷きになって死亡した事件で当局を批判したために軟禁された芸術家Ai WeiWeiが、自身のネット上での発言の存在を、"Here's proof of life"と書いていたことだ。100年後、中国社会は彼を我が国のソロー(Thoreau)と評価するのだろうか。
 11月21日@Stanford Business School 人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。