先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

生きる力

2020年05月24日 | 日記
私が
子宮頸がんの
告知を受けたのは、
新人看護師くんが
2歳の時の事でした。

手術で
子宮を全摘出した
私の所に、
チビ看護師くんは、
階段の下から
「ママー」と私を呼びながら
病室に入ってきました。

帰る時が大変で、
パパが「帰るよ」と言うと
「イヤだー。
ママがいい。ママがいい」と
私の首にしがみついて
泣きました。

私は、
(この子が大きくなるまで
一緒にいたい。
成長をこの目で見たい)と、
強く思いました。

医学の進歩を信じてはいても、
やはり「がん」という
病名は怖かったし、
「死」という言葉が
どこかでよぎりました。

自分に降りかかった
悲しい事実を嘆き、
「どうして私が」
と、涙を流しました。

あがいて、もがいて
自分の運命を受け入れる事で
この病気も私の体の中で
起きている事だと
思えるようになりました。

そして、
必ず治ると信じて
治療を受けました。

病気を治してくれるのは
ドクターだけど、
病気になった人の
『心のありよう』で
治療の効果は大きく
変化すると思います。

そして、
自分の体は
どんな時でも
自分の体を守って
生きようとしてくれるのです。

私は、
それから元気になって
息子に腎臓を
あげることができました。

諦めない事が
大切な事だと
学ぶことができたのです。




今、
病気と闘っている人が
います。

『負けないでほしい。』

そう願って
私はこの記事を書いています。