先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

オペ室の思い出

2020年05月21日 | 日記
今日も一日お疲れ様でした。

帰宅した
新人看護師くんが、
「今日初めて一人で
オペ出しをした。」と
言いました。

(私にもそんな時が
あったな~)と、
懐かしく話を聞きました。

オペと聞くと、
私には忘れられない
思い出があります。

オペ室に入って
間もない頃、
その日の私は器械出しで、
オペ着の上に
ガウンテクニック、
手袋をして手術室に入りました。

私は
血液や術部を見ても大丈夫!
という自信はあったのですが、
その日は切開部を見ていたら、
急に目の前が暗くなり
胸がムカムカしてきて、
立っていられなくなったのです。

気が付いた時は、
トイレの中で
便器を抱えて
座り込んでいました。

後日同僚が
「手術室の自動ドアが
開いたので、
オペが終わったと思って
お迎えに行こうとしたら、
オペ帽とガウンを着て
手袋をしたままのみっこが
車椅子で運ばれてきた。」と。

そして笑いながら
「ご家族の方たちも
手術が終わったと思って
みなさんが立ちあがって
迎えていたら、
運ばれてきたのが
看護師だった~」と。

その後
師長に𠮟られたかどうかは
覚えていないのですが。

その後は、
運ばれる事もなく、
オペナースとして
成長することができ、
いろいろな経験を
させていただきました。

それでも
手術と聞いて思い出すのは
やはり、あの時
自分が運ばれてしまった事
なのです。

できれば
新人看護師くんの息子には
聞かせたくない
私の過去であります




本日もお読みいただき
ありがとうございます。