〜1970年前半のできごと〜
父が育てたトウモロコシは
黒い粒がポツリポツリとまばらに
付いてるだけでした
〜1960年代前半の真夏のできごと〜
真夏の日暮れの青色時間に見た幻のように
おぼろげで なのに鮮烈な記憶です
次兄が 隣の鬼ババ宅の小窓を目掛けて
小石を投げたのです
兄が投げたフォーム
見事命中して鬼ババの怒号…
それが記憶に残っています
次兄に聞いても
「そんなことするわけないだろ」と
言うに決まっているので聞かないでいます
〜1971年(小3)夏休みのできごと〜
とびうおターンはさすがに信じなかったが
うずまきターンはできると信じて本気で
練習しました
鼻から水が入るのも、もろともせずに
頑張りました
その甲斐あって妄想の中では成功しました
〜1975年(13才) のできごと〜
家を出て間もなく 帽子を忘れたことに気がついて
走って取りに帰りました
あわてて靴を脱ぎ捨て カバンを放り投げ玄関を上がると
走って部屋まで帽子を取りに行き 再び玄関を出て行ったの
ですが 今度はカバンを忘れてきてしまったのでした
〜1973年(小5)夏のできごと〜
食事が終わり入浴も済ませた生徒たち
1組から4組まで全員が大広間に集められました
林間学校初日の夜です
教員が前に立ち 本日の総括を始めるのですが
開口一番は脱衣所の忘れ物でした
「男子の脱衣所にこんな忘れ物があったぞ!
全くだらしがない!ゴムのところに“A ”と書いてある
誰のだー!」
そう言いながら教員は こきたないブリーフを
ぴらぴらさせました
(げっ!私の…)
生徒たちは割れんばかりの大爆笑です
私も必死に笑いました
もちろん名乗りなんか出ませんでした
出られるわけがない!