〜1973年(小5)夏休みのできごと〜
初めて乗った船で船酔いをしました
珍しく父が連れて行ってくれた
せっかくの遠出を台無しにしてはいけない…!
父の視界に入らない場所で楽しんでる、という設定で
必死に「酔ってないふり」をしました
帰宅すると父はボソッと、笑顔で母に言いました
「東京湾フェリーでこの子は船酔いしたよ」
バレていたか…
〜1973年(小5)夏休みのできごと〜
初めて乗った船で船酔いをしました
珍しく父が連れて行ってくれた
せっかくの遠出を台無しにしてはいけない…!
父の視界に入らない場所で楽しんでる、という設定で
必死に「酔ってないふり」をしました
帰宅すると父はボソッと、笑顔で母に言いました
「東京湾フェリーでこの子は船酔いしたよ」
バレていたか…
〜1972年(10才)頃のできごと〜
夏休み、階段と廊下の拭き掃除をすると
母が10円をくれました
63才の今も似たような事をしていますが
お金をくれるのは母ではなくて会社です
そして10円よりもたくさんくれます
〜1984年(22才)夏のできごと〜
大学の友人と蓼科山に登りました
登頂した頃から空がにわかに暗くなり
夕立の中、山道を滑り落ちるように下山しました
驚いたのは山道から車道に出た時です
頭上にあった樹木がなくなり視界がパッと開けると
なんと雲ひとつないピーカンの夏空が広がっていて
セミがないているのでした
〜1988年(26才)のできごと〜
ルーブル美術館に来たからには見なくては…
と半日館内を歩きましたがついに辿り着けず
なぜかギリシャ彫刻の所に来てしまう…
そこばかりを何度も何度も通ったのでした
その後モナ•リザにたどり着いた夢を見た事が
記憶に残っているのですが しかし今思い返すと
あれは夢ではなく 本当は実際に見たのではないか…
どうもはっきりしないのです
果たして私は本当にモナ•リザを見たのか
それとも夢の中の出来事だったのか
〜1986年から1993年のできごと〜
7年間バレエスタジオで暮らしました
広さは申し分なく 絵画制作にはもってこいの部屋
都心の中の都心にいて この広さは贅沢でありました
ところがひとつだけ 困ったことがあったのです
一面の壁いっぱいに貼られた鏡です
机に向かっていると背中に誰かの気配を感じ
ハッと振り向く!
すると鏡の中の自分がいる…という
ある日とうとう我慢ができなくなった私は
クラフト紙をロールで買ってきて
鏡を全て覆ってしまいました