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風のスケッチブック

些細な記憶の断片
記憶を記録しておくこと
想いを残さないために

笹舟

2025-08-18 10:04:07 | 日記

 

 

〜1977年(中3)のできごと〜

たしか中3の時だったと思うのですが

音楽で「笹舟」という合唱曲を教わりました

教科書には載っていない作品だったので

楽譜のプリントが配られました

当時の教科書にはさまれたままのそのプリントを

久しぶりに取り出して見ていると

改めていい歌であることに深い感慨を覚えます

 

笹舟を笹舟を流してみよう

梶さえないけれど流してみよう

まだ青い木の実のような夜明け

空の深さをのせて

空の深さをのせて

 

笹舟を笹舟を流してみよう

しるべもない水脈(みお)を流してみよう

打ちやまぬ嵐に風にたえて

ゆれる思いをのせて

ゆれる思いをのせて

 

笹舟を笹舟を流してみよう

孤独な旅だけど流してみよう

身をもんで舞いおりてくる花を

せめてひとひらのせて

せめてひとひらのせて

 

 

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将来の夢と握力

2025-08-17 19:42:24 | 日記

 

〜1978年(高1)のできごと〜

クラスメートのT君は暇さえあれば

握力を鍛えていました

「将来は国鉄の職員になって切符切りをやるんだ」

 

T君は夢を叶えたと思う

 

 

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倫理社会のノート

2025-08-16 17:11:06 | 日記

 

〜1979年(高2)のできごと〜

「テストは教科書から出題しません

授業で黒板に書いたところから問題を出します」

期末テストを来週にして 倫理社会の教師はそう言い放ちました

私は絶望しました 倫理社会のノートには落書きしか

書いていないのです

すると隣の席にいた首席のY君が私の絶望オーラを

嗅ぎとったようで なんとノートを貸してくれたのです

おかげで倫理社会は赤点の危機を逃れました

なりふり構わず勉学にいそしむY君を よく言わない人もいましたが

誰がなんと言おうと 私には赤点の危機を救ってくれた

恩人なのであります

 

 

 

 

 

 

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ひかり号の窓

2025-08-15 14:18:50 | 日記

 

〜1968年(6才)頃のできごと〜

東京駅、プラットホームでの待ち合わせ

だったらしいのですが 先に来ていた父は

さっさとひかり号に乗り込み 座席で私を

待っていました 

私が母に連れられてプラットホームに着いたのは

間もなく発車という時、

母は私の手を引いて窓越しに父を捜しましたが

なかなか見つかりません 

いよいよ発車、万事休す…

母は見送るためだけに来たのですが 意を決して

私と一緒に車両に飛び乗りました

ひかりは静かに走り出しました

通路を歩いて歩いて 母は父のいる座席をやっと見つけると

怒り心頭です

「どうしてホームで待たないのよ!」

「お前たちが遅いからいけないんだ!」

「だったらせめて窓を開けて手を振るとかしなさいよ!」

「え⁈」

母のトンチンカンに父は絶句しました

 

さて、我々が乗った列車は東京を出たが最後、名古屋まで

停まりません

それまで2時間、滅多にない3人での外出が

思いもよらない形で手に入り 私はプンプンしている

両親をよそにひそかに喜びました

 

 

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マダム

2025-08-13 16:42:39 | 日記

 

〜1970年代のできごと〜

駅前にあるクリーニング店のおかみさんを

兄姉たちは「マダム」と名付けていました

私にはどうして「マダム」なのか、

今もわからないままです

 

 

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