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むらくも

四国の山歩き

寒風山~笹ヶ峰(その1 寒風山)

2009-08-19 | 石鎚山脈

寒風山(かんぷうざん)  1763m
笹ケ峰 (ささがみね)  1859.5m

登山日 8月14日
登山口 高知県いの町寒風茶屋
駐車場 登山口前およびトイレ南の二ヶ所
トイレ あり
水場  登山道沿いにはなし




立秋も過ぎ、朝晩が少し過ごしやすくなってきたように思う。
山の上でも夏の花から秋の花への変わり目に入ってきた。
6月の夏至の日の、日の出日の入りは、それぞれ4:51、19:19だったが、8月14日時点での時刻はそれぞれに5:24、18:53。1日の昼間の時間が約1時間短くなっている。
涼しくなって山へ行きやすい10月始めにはさらに短くなり、おおよそ1時間半、夏至と比べると2時間半も短い。
これからの山行で注意を要することで、日の出・日の入り時刻に合わせた早め早めの計画と余裕を持った行動が肝要です。




昨日13日、一ノ谷越下山中にアブかブヨに噛まれた小指が痒い。腫れて太くなり指が曲げにくくなってるのでブヨかもしれない。噛まれて痛く感じたときに確かめた虫はアブだったのだが…左手小指に痛みが走った瞬間に、反射的に右手が左手へ襲い掛かってた。ペシッ!哀れペシャンコアブ、地面へ落ちていきました。

こりごりなので今日はアブもブヨもいない山に行こう。花にこだわって無理くそ虫の大群の中を歩くのは一度だけでいい。それでも四国にはヤマヒルがいないだけにまだましかもしれない。
この時期に虫がいない山は選択が難しい。高い山だからいないとは限らない。特に石鎚山などは西日本最高峰でもう少しで2000mに手が届く高さ、にもかかわらず土小屋方面からの登山道にはブヨがわんさかいる。

一つの決め手は近くに沢がなく風が通りやすい山。虫は風に弱い。サーッと風が吹くとどこかへ消えてしまう。そんな山は名前からして寒風山、しかし、登山口の駐車場には過去にアブがいたのを思い出す。数はたいしたことないだろうと思い直し出かけることにした。登山口さえ過ぎればあとは50分ほどで風のある桑瀬峠、稜線歩きが心地よいところだ。




西条ICを降り、国道11号線を松山方面に走ったところの加茂川橋交差点を左折し、194号線を南へ。新寒風山トンネル手前(愛媛県側)で左折し旧寒風山トンネルへと上る。真っ暗なトンネルを抜けるとすぐ右側に寒風茶屋のある駐車場に着く。西条ICからおおよそ1時間だ。気になってたアブはいない(^^)。
駐車場にはすでに4台ほど車が止まっていたが、この時には雨が降ってて、みなさん車内で待機中。天気予報ではやがて雨も上がり、午後からは快晴。準備をしているとバイクが4台やってきた。瓶ケ森林道を走りぬけ四国カルストへ行くとのこと。お盆休みを思い切り楽しんでいる様子。小雨になったので瓶ケ森林道ゲート前の登山口から、他の人に先行して出発。





登り口は年を逐う毎に道が傷み滑りやすく、特に女性や年配者にとっては危険な状態になっていたが、近年、Hさんのお陰で徐々に整備されており、随分と歩きやすくなっている。




気持ちの良い樹林帯をゆっくり登って行く。道には、今年初めて見るヤマジノホトトギスがたくさん咲いていた。いきなり後から来た青年に追い抜かれる。あっという間だ、速い。




雨は止んだが辺りはまだガス状態でなんも見えない。やがてアセビの淡く赤い葉が目に付くところを過ぎて、キンミズヒキの咲く桑瀬峠に着いた。先ほどの青年は休んでいるかなと期待していたが見事に裏切られた。速い、彼も寒風山止まりでなく笹ケ峰かな?どのくらいの差がでるのだろう、ちょっと興味が湧いた。
わたしたちはザックを降ろし、ポカリを飲み、飴をほおばり、しばし休息。




ガスは退かない。花を楽しむしかないな。アサギマダラが風に乗ってゆらゆら、浜に咲いてるわけでもないのに塩竈菊とはこれいかに(葉まで(浜で)菊に似てる、ところから名づけたらしいが)。名をつけた人は随分と苦しい駄洒落好きに違いない。




タマガワホトトギスだ。山を登ってるときにフッと足元を見ると、綺麗な花が咲いてると、苦しさが和らぎホッとする。写真を撮って持ち帰り想い出の一枚にする。だけどそれ以上のことはない。じっくり葉や花や実などを観察したり、咲いている周りの環境を考えたりなどしない。これはきっとほんとうの花好きではないんでしょうね。寒風山にオオヤマレンゲがあるとは聞いていたが、道沿いのこんなところにあった。いままで気がつかなかっただけのようだった。




シコクフウロの鮮やかなピンク。昔はこの花が咲く季節を待ち望んでいたような気がする。いまは…暑い夏が苦手だ。好きだった海も、とんと寄りつかない。海で最後に泳いだのはいつだったか、忘れた。遠い昔のことだ。




歩くことに飽きることはないし、歩けるものならいつまでも歩いていたい。この山の稜線は母親の懐のようだ。暖かくて優しくてホッとするところがある。妻がチャボツメレンゲを教えてくれた。初めて見る。




タカネオトギリが露に濡れている。ガスが退いた。寒風山山頂に着いたが、青年はやはりいなかった。




祠にお参りして、しばし景色に見惚れる。昨日歩いた一ノ谷越の稜線だ。石鎚山方面はまだガスがかかったままだったが瓶ヶ森の頭がチラッと見えていた。




笹ヶ峰へ向かう。ピンクのノリウツギに出合った。




笹ヶ峰が見えた。ここから眺める笹ヶ峰が大好きだ。どっしりしていて、いつまでも見飽きない。





続く
その1
その2

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