早春の風物詩、コアユ釣り。
ピークは過ぎたものの、KU港ではまだ釣れているという情報を頼りに、今シーズンの釣り納め(多分)に行ってきた。
本日のBGMは、ジャニス・ジョプリン。

JANIS JOPLIN'S GREATEST HITS (1973)
「サマータイム(SUMMERTIME)」や「愛は生きているうちに(GET IT WHILE YOU CAN)」、「ジャニスの祈り(MOVE OVER)」などの代表作を収録したベスト盤。
やっぱり、ジャニスは理屈抜きでかっこいい!
いつものように大音量でヘッドバンキングしながら深夜の国道128号線をひた走り、目指すKU漁港(③-(9))に到着。
時刻は午前4時。
タンク前の岸壁には既に数名の釣り人がいたが、さほど混雑はしていない。
このところパッとした釣果が聞かれないからだろう。
先日来たときはちょうど外海が大シケで、港内に逃げ込んできた良型アジのプチ入れ食いに遭遇したが、今日はあいにくのベタ凪だ。
こんな日は、正直言って期待薄である。
とはいうものの夜明けまではまだかなり時間があるし、ほかにすることもないので、とりあえずアジ狙いで竿を出して時間をつぶすことにした。
結果は・・・聞くまでもありません(笑)。
やがて東の空が徐々に明るくなり、周囲の景色もはっきり見えるようになってきた。
いよいよ本日のメインイベント、コアユタイムの到来である!
磯竿を片付け、代わって11尺(3.3m)の硬調子ヘラ竿をセット。
仕鰍ッはフラッシャー付サビキ2.5号10本針の必殺カラ針仕鰍ッ。
さあ、今日も可愛いコアユちゃんを一網打尽だ!わははは!
期待を込めて足元の海面を覗き込む管理人。
しかし・・・コアユちゃんの姿はない。
先週爆釣したときは、日の出直後から海面が黒く見えるくらいのおびただしい数のコアユの大群が居たのに、今日は一匹もいない。
あれれれれ?
コアユちゃん、居なくなっちゃった?
管理人がターゲットを捕捉できず呆然としていると、外房釣師会のブラックサーフさんご夫妻とすぎさん、少し遅れて渡り鳥Gさんがやってきた。
みんな昨晩からHG港で夜通しアジを釣っていたらしい。
いやはや、タフですねえ。尊敬します(笑)。
アユの姿は見えないけれど、そのうち回ってくるかもしれないということで、とりあえず並んで竿を出すことにした。

しばらくすると、小さいけれど時折コアユの群れが回遊してくるようになった。
群れを足止めしてぽつぽつと拾い釣り。
先週のような「鈴なり~♪」にはほど遠く、効率は悪いが、それでも釣れれば嬉しいものである。
釣れるうちに釣れるだけ釣っておこうと、竿先に意識を集中して一心不乱にシェイク、シェイク、シェイク!
ちなみに、このシェイクの仕方には(あくまで管理人流ですが)コツがあって、できるだけ上下の振れ幅を小さくしてやることがャCントだ。
あまり大きく上下させてしまうと、針の動きが不自然になって、アユはなかなか食いつかない。
そして、時々竿を止めてステイ。ここで食いついてくることも多い。
イメージは、バスフィッシングのダウンショット・リグで、ワームをステイさせつつ頭を振らせるシェイキングだ。
そのために、管理人は「硬調子」のヘラ竿を使っている。柔らかい延竿はこの釣法には向かない。
皆で一列に並んで「地味な」釣りを展開していると、今度はジャニス・ジョプリンみたいな黒眼鏡をかけた市船さんがやってきた。
皆、口々に「大変だ。市船さんが来たから今日はもう釣れない」と言う(笑)。
さらに、釣師会最若手のIZUさんも合流して、岸壁は大いに賑やかになった。
しかし、市船さんのせいではないことを信じるが(多分ね)、アユのアタリは依然として渋い。
先週入れ食いだった良型は姿を見せず、食ってくるのは小型ばかり。
きっと群れが入れ替わってしまったのだろう。
数もなかなか思うように伸びない。
そのうちみんな飽きてきたのか、朝市に出鰍ッる人、昨晩釣ったアジをせっせと捌き始める人、椅子に座ってぐうぐう爆睡する人、玉網持って獲物探して歩き回る人など、思い思いの行動を取りはじめた(笑)。
「ブラウン運動」するメンバーを横目に、管理人はとにかくひたすら黙々とシェイク。
今日のアユは岸壁から少し離れて回遊しているようで、11尺の竿ではなかなか群れに届かない。
「ちくしょう、15尺の竿持ってくりゃ良かった」と悔やみつつ精一杯腕を伸ばしてシェイク。
明日は手首や肩が痛くなるかもしれないなあ。
そんなこんなで、努力の甲斐あってか(笑)、そこそこの数のコアユちゃんを確保できた。

午前10時を回ったあたりで、メンバーは三々五々解散。
そのまま帰る人もいれば、まだ釣る人、居酒屋「公園」に向かう人も。
管理人も、きりのいいところで納竿して帰路についた。
帰宅して、釣ったコアユの数を数えてみたところ、197匹だった。
一匹一匹が小さいので、先週釣ったサイズと数が同じなら目方は半分以下だろう。
でもまあ、なんとかシーズン最終戦の格好はついた(笑)。

帰路通りがかった大多喜ハーブアイランドでは、今まさに菜の花が満開。
コアユのシーズンが終われば、季節はいよいよ春本番だ。
さて、来週からは何を狙おうかな・・・。