憩うのオレは。憩いまくりたいの!
日常を鑑みるに、「全然大丈夫」と言うのはどういう場合に使う言葉なんだろうか。
なにかを不安に思ってる人に対して安心させるため?
へこたれそうな自分を励ます強がり?
世間を甘く見てるとき?
心底大丈夫な時もあれば、見栄はってる時も強がってるときも無理してる時もある。
「大丈夫」とか「しあわせ」とかのハードルの高さって、人によって違う。
他人にとって、「こいつ大丈夫か」と思われることでも、自分にとっては「全然大丈夫」だったりすることもある。
なんとなく、そんな感じの作品。
「全然大丈夫」オフィシャルサイト
「全然大丈夫」◆監督・脚本:藤田容介◆出演:荒川良々・木村佳乃・岡田義徳・田中直樹・他
《あらすじ》世界一怖いお化け屋敷を作ることを夢見る、古本屋の長男・照男。もうすぐ30歳になるというのに、毎日何をするでもなくダラダラと暮らしている。そんなある日、幼なじみの久信の紹介で、手先が不器用な、だけどものすごく可愛い絵描きの娘・あかりが古本屋で働くことになる。照男も久信もすっかり彼女の虜になってしまうのだが…。
「3勝7敗ぐらいの人生でも、全然大丈夫」
普段自分は負け組だと思ってても、そう清々しく言い切れるかというと意外とそうでもない。本当は勝率3割で満足なんてしたくないし、そりゃ、たまにはもうちょっと勝ちたいものです。できれば勝率5割はキープしたいもの……ん?そりゃ野球の話か。
この作品に出てくる人たちは、あんまり「大丈夫」じゃなさそうな人たちばかりです。
「夢は世界一のお化け屋敷を作ること」
とか言ってる照雄だって、たまたま久信に「上から目線」(これも被害妄想くさい)で意見されたのにちょっと腹を立てて言ってしまったことだから、どんな努力をしても叶えたいという本気さじゃない(但し、言ってる最中は「本気のつもり」モードにはなってる)。努力するのも嫌いだし、人からとやかく言われるのも大嫌い。でも人に文句はいっちょまえに言う。自分の非を認めたくないし責任は他人に押し付けてしまいたい。
久信は感覚的には多分一番「一般の人」に近い。サラリーマンで、嫌と言えなくて、困ってる人を放っておけなくて、でも上司には「いい人ぶってるよね」とか言われちゃって。仕事以外では照雄と子供じみた遊びばっかして。30代を目前にして、自分が何も積み重ねてきてないことにすごく焦りを感じてる。
あかりはというとありえないくらい運が悪くてドジで何をやってもダメで、そのせいか何をやっても自信がなくていつもうつむきがちにおどおど。
ただ、絵を書いてる時だけはイキイキとしてる。ゴミを集めて面白いオブジェを作り続ける無邪気な顔のホームレスのお婆さんを双眼鏡で観察してはその絵を描いたり。ちくわが大好きでいつも持ち歩いてたり。
世間では多分「あんまり大丈夫」じゃない人たち。
でも、見てるうちになーんとなく「ああ、全然大丈夫だな」と思えてくる。
ストーリー的にもたいした起伏がなくて(よーく考えたら意外と起伏してるんだけどあえて抑揚をつけないように作ったみたいに見える)、こういうのが好き、という人でないと多分すぐに退屈してしまうような、ちょっと見る人を選ぶタイプの作品だと感じました。
積極的に憩いたいと思ってる人はたまにはこういうユルい作品にどっぷりつかるのもアリかも。
ただ、日常からイライラしがちな人には更にイライラを増幅させる恐れもありますので要注意。
あかり(木村佳乃)が、最初は本当に何をやってもダメでうつむきがちで暗い表情だったのに、湯原(田中直樹)と出会って徐々に恋をしていく過程でとてもチャーミングな笑顔を見せるようになる。その自然な変化がとても可愛くて素敵です。
主人公の照雄(荒川良々)はもう絶妙にイラっとくるキャラでした。
現実にこんなヤツがいたら絶対「知り合い」にすらなりたくない。
………こんな風に生きれたら幸せだろうなーという(笑)。
見る人の精神状態にも左右されそうだけど、とりあえず現状の私には特に毒にも薬にもならない感じだったのでお金払って映画館で見たらちょっと頭きたかも?という。1000円でギリギリかなあ。でもレンタル料はまあ惜しくない、くらい。
でもまあ味のある作品だし面白かったです。平板なわりに退屈もしなかったし眠くもならなかったよ。
日常を鑑みるに、「全然大丈夫」と言うのはどういう場合に使う言葉なんだろうか。
なにかを不安に思ってる人に対して安心させるため?
へこたれそうな自分を励ます強がり?
世間を甘く見てるとき?
心底大丈夫な時もあれば、見栄はってる時も強がってるときも無理してる時もある。
「大丈夫」とか「しあわせ」とかのハードルの高さって、人によって違う。
他人にとって、「こいつ大丈夫か」と思われることでも、自分にとっては「全然大丈夫」だったりすることもある。
なんとなく、そんな感じの作品。
「全然大丈夫」オフィシャルサイト
「全然大丈夫」◆監督・脚本:藤田容介◆出演:荒川良々・木村佳乃・岡田義徳・田中直樹・他
《あらすじ》世界一怖いお化け屋敷を作ることを夢見る、古本屋の長男・照男。もうすぐ30歳になるというのに、毎日何をするでもなくダラダラと暮らしている。そんなある日、幼なじみの久信の紹介で、手先が不器用な、だけどものすごく可愛い絵描きの娘・あかりが古本屋で働くことになる。照男も久信もすっかり彼女の虜になってしまうのだが…。
「3勝7敗ぐらいの人生でも、全然大丈夫」
普段自分は負け組だと思ってても、そう清々しく言い切れるかというと意外とそうでもない。本当は勝率3割で満足なんてしたくないし、そりゃ、たまにはもうちょっと勝ちたいものです。できれば勝率5割はキープしたいもの……ん?そりゃ野球の話か。
この作品に出てくる人たちは、あんまり「大丈夫」じゃなさそうな人たちばかりです。
「夢は世界一のお化け屋敷を作ること」
とか言ってる照雄だって、たまたま久信に「上から目線」(これも被害妄想くさい)で意見されたのにちょっと腹を立てて言ってしまったことだから、どんな努力をしても叶えたいという本気さじゃない(但し、言ってる最中は「本気のつもり」モードにはなってる)。努力するのも嫌いだし、人からとやかく言われるのも大嫌い。でも人に文句はいっちょまえに言う。自分の非を認めたくないし責任は他人に押し付けてしまいたい。
久信は感覚的には多分一番「一般の人」に近い。サラリーマンで、嫌と言えなくて、困ってる人を放っておけなくて、でも上司には「いい人ぶってるよね」とか言われちゃって。仕事以外では照雄と子供じみた遊びばっかして。30代を目前にして、自分が何も積み重ねてきてないことにすごく焦りを感じてる。
あかりはというとありえないくらい運が悪くてドジで何をやってもダメで、そのせいか何をやっても自信がなくていつもうつむきがちにおどおど。
ただ、絵を書いてる時だけはイキイキとしてる。ゴミを集めて面白いオブジェを作り続ける無邪気な顔のホームレスのお婆さんを双眼鏡で観察してはその絵を描いたり。ちくわが大好きでいつも持ち歩いてたり。
世間では多分「あんまり大丈夫」じゃない人たち。
でも、見てるうちになーんとなく「ああ、全然大丈夫だな」と思えてくる。
ストーリー的にもたいした起伏がなくて(よーく考えたら意外と起伏してるんだけどあえて抑揚をつけないように作ったみたいに見える)、こういうのが好き、という人でないと多分すぐに退屈してしまうような、ちょっと見る人を選ぶタイプの作品だと感じました。
積極的に憩いたいと思ってる人はたまにはこういうユルい作品にどっぷりつかるのもアリかも。
ただ、日常からイライラしがちな人には更にイライラを増幅させる恐れもありますので要注意。
あかり(木村佳乃)が、最初は本当に何をやってもダメでうつむきがちで暗い表情だったのに、湯原(田中直樹)と出会って徐々に恋をしていく過程でとてもチャーミングな笑顔を見せるようになる。その自然な変化がとても可愛くて素敵です。
主人公の照雄(荒川良々)はもう絶妙にイラっとくるキャラでした。
現実にこんなヤツがいたら絶対「知り合い」にすらなりたくない。
………こんな風に生きれたら幸せだろうなーという(笑)。
見る人の精神状態にも左右されそうだけど、とりあえず現状の私には特に毒にも薬にもならない感じだったのでお金払って映画館で見たらちょっと頭きたかも?という。1000円でギリギリかなあ。でもレンタル料はまあ惜しくない、くらい。
でもまあ味のある作品だし面白かったです。平板なわりに退屈もしなかったし眠くもならなかったよ。
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