9月27日のできごと

2004年9月27日、
「大阪近鉄バファローズ」と「オリックスブルーウェーブ」というチームの最期の試合が行われました。

５位と６位で終わったチームの選手達は、
それでも「最期」の試合を楽しんでいるように見えました。
ただ、野球は楽しいものだと思い出すための儀式であるかのように。

ずっと納得はいかなかったけど、
選手達の楽しそうなプレーを最期に見ることが出来てほんの少し救われた気持ちになったものです。


あれから５年がたちました。


この日について何を書こうか、
とイーグルスの試合を見ながらぼんやり考えていたのですが
あまりに派手な試合になってしまって9/27関連については考えがまとまらないうちに
千葉で悲しいことが起こっていたことを知りました。


フロントを過激な言葉で批判する横断幕を下げてくれとヒーローインタビューの席で頭を下げたひとりの選手。
ファンの応援を先導する一握りの人たちは彼の発言に反発し、彼の応援を拒否し罵倒する横断幕を揚げていました。

なんでこんなことになっちゃったんだろう？
ファンを楽しませてくれるのが選手の仕事で、
より魅力的なプレーを見せて楽しませてもらえるために彼らを応援するのがファンで、
本当はそれだけの単純なギブ＆テイクのはずなのにね。
「どんなときも俺たちがついてるぜ」
だったんじゃないの？

でも、応援をボイコットされた彼を、その一握り以外の「ファン」は支持して。
誰にもリードされないのに大きな声援がわきおこった。
それが答えなのかもしれません。


2004年は球場の雰囲気は最悪だったと思います。
それでも大好きなチームをなくしたくない一心でそうせずにはいられなかった。
正直、あんな雰囲気の中では「野球を楽しむ」どころじゃありませんでした。
誰が好き好んで、あんな剣呑さの中でお金払って観戦したいもんですか。

言わねばならないことはあるかもしれない。
でも球場の雰囲気壊してまでやらなきゃいけないことなのかどうか、
考えた方がいいこともあると思うんですけどね。

選手がああいう場でそれを訴えなければならないみたいな
それを指摘されたからって彼を糾弾しなければならないみたいな
そんな事なのかどうかも。

選手たちが、めいっぱいのプレーを出来るように。
それを、他のなんの煩わしい憂事もなく単純に楽しめるために。
それが根本のはずだよね。
暴走するのはかっこいいことなんかじゃないんだもの。


私がとやかく言うことじゃないかなとも思ったけど、一応。

勇気を出して訴えた西岡剛はかっこよかったよ。
動画見て泣けたよ。



よし、ヤツを男にするためにいつぞやの「（野村監督率いる）楽天が優勝したら僕丸坊主にしますよ」の公約を実現させてやろうじゃないか（笑
（西岡って「野村大好きでいちいち絡んでくる」から憎たらしいこと言ってもなんか可愛いと思ってしまうｗ）