黒の博多帯には

昨日は父が亡くなってもう3週間以上。あれやこれやの手続きのために、取り損ねていた代休消化。
色々と私の車で廻って、一度帰ろうかという時に、姉が清元のリハーサルに着ていく浴衣の帯が欲しいから一緒にみにいこうと言い出す。いい加減年なもんで、紅い帯じゃあね〜と。廻って2軒目の呉服屋さんで、黒い博多帯。綺麗！！菊の小紋が下半分にあるシャキッとした帯。
が、しかし、会の揃いの浴衣は深い紺地に柄が白抜きで、黒の帯では暗くなってしまう。で、小洒落たエメラルドグリーンがベースの帯に揺れる心（姉の）
旦那さんにねだるにも手頃なお値段。

さて二人きりの姉妹。趣味も似ている。二人でなんとなくさっきの黒の帯から離れられない。と、すかさず呉服屋の若女将さん。大きめの菊の柄の渋い鶸色「ひわいろ」の濃淡の浴衣が出てくる。いやいや〜姉によく映ること
腹黒いこの妹は、いいね〜〜、旦那には帯❌⭕️❌円だったと言って両方買ってしまえば〜〜と焚きつける。
そんなことできない！と叫びつつ悩む姉。笑いこける若女将。
姉はキープさせて貰って１日悩むことにしたが、あれはきっとヘソクリで買うわね。

黒は割となんでも合わせやすいのだけれど、粋に着こなすのは難しい。鶸色はかなり黄色味がある緑で、反物が出てきた時はどうかなと思ったけれど、かっこいい組み合わせ。
さてさて、さっきメールで呉服屋に行ってきたらしい。……やっぱり買ったわね。

鶸と言うのは冬に渡ってくる小鳥らしい。その羽毛の色ということだけど、こんな色の鳥だったかなぁ〜
鶸色はC5、Mが０、Ｙ80、Ｂ20という配分。

薔薇色のイメージ

朝、ノアと散歩をする。普段はダンナの役目だけれど、体調が悪いというので、数日代わって歩いた。公園のバラ園はもう終わりがけだけれど、たまに一輪、ハッとする様な鮮やかさで咲いている。朝方はまだ涼しいせいか花弁も凛としている感じ。
さて、薔薇にもいろんな色があるのに、薔薇色というとピンク系からだんだん深紅に移るどこかに落ち着く様な。人によって濃淡の差がかなりある。私の薔薇色のイメージはアストレのピンクかしらね。少しイエローが入る。
襲の色にも薔薇襲「そうびがさね」というのがあるらしい。表紅の裏が紫というから、かなり濃いめ。これはかなり美人でないと着こなせなかったのではないかしら、と言っても平安美人。色白、細い目に下ぶくれに着せると違和感を感じるのは否めない。
薔薇は外来種だから、日本にあった茨の花はどんな色だったんでしょうね。想像するとやっぱりいろんな色が浮かぶ。
イメージに個人差がある一番の色かもしれない。あなたの薔薇色はどんな感じですか？

斑入り（ふいり）

基本的にグリーン系の色は好き。一時期葉っぱの絵ばかり描いていた時期もあった。鳥の子の色紙に描くことが多かったが、微妙な濃淡を駆使するのが楽しかった。
で、最近は斑入りの葉っぱがお気に入り。紫蘭の白花、葉っぱは縁に白いライン。そのまんま緑色。ほととぎす、花はまだまだだけど、今どんどん増殖中。これも縁のラインがイイカンジ。日向だと若竹色。雨に打たれるとヴェルディグリかな。玄関横のアイビーはまだらに白が入ったコバルトグリーン。
去年知り合いから頂いて庭に植えた大き目の葉っぱ。片側だけが白い。色は鮮やかマラカイトグリーン。名前がわからなかった（聞いたけど忘れた？）けれど、先日、職場の女の子が飾っていたので、聞いたところ、「半化粧（はんげしょう）」という名前だそうな。調べたら、「半夏生」とも「カタシログサ」とも言うらしい。「半化粧」はなんだか色っぽい名前。「半夏生」だと季節感たっぷり。和風総本家の「日本っていいな」って感じだけど、これだっていう色が和名でないことがちょっと残念……
鬱陶しい梅雨の時期、今年は特に集中豪雨で冠水や地滑りなど大変な地域のニュースも多いけれど、いろんな緑が心を癒してくれることを願って…

本格的に梅雨

梅雨入りしてからパラパラしか雨がなかったこの辺もとうとう今日の午前中から雨になりました。途端に凄い雨。一気に湿度が高い鬱陶しい季節に突入。
九州あたりは凄い雨量だそうですね。川の映像をニュースで見ると、水は下に向かって放物線を描くものだと思っていたけれど、横に飛ぶという感じ。どんな凄い勢いなんでしょう。怪我人や被害が極力少なくて済む事を祈るばかりです。
さて、最近仕事で遅くなっていて、日のあるうちに帰っていなかったので、夕方の景色と言うのを忘れていたみたい。
久しぶりに7時頃に職場を出たら、かなり雨が降っているのに、なんだかとても眩しい。でも、視界がややグレースケールという感じ。この色を表現するとしたら、やっぱり「フォッグ」でしょうね。白ではなく、やはりグレーがかって視界を遮るイメージ。明るいけれどなんだか鬱陶しい様な。でも見回すといろんなグレーがあると感じる。新鮮な気持ちでした。たまには早く帰ってみるものですね。

蛍光色マーカー

目立つ、ということで、世の中には蛍光色が溢れている。微妙な色の奥深さなんて皆無の色。特に見たくないのが、選挙の時のスタッフジャンパー、繁華街の目立ちたいだけの看板。面白味に欠けますねぇ。
でも、付箋とマーカーはスゴイ！と思う。何とかしてよ という連絡事項は、目一杯目立つ付箋をパソコンにぺったりと貼ってくる。コレで見落とすことはあるまい…とほくそ笑む。
マーカーは、覚えの悪くなったこのアタマに文字を叩き込むために重要なアイテム。
下の文字がクッキリということは透明絵の具の顔料と同じような成分なのかしら？一番見やすいのは黄色のマーカー。黄緑色も良し。
最近は最後まで綺麗に濡れるものも出てるし、3色セットで出張用グッズに常備してます。
ということで、つまんないと思いながらも、実利を取る私。オホホ……