◯◯◯ですから。

いいやま線とか、、、飯山鐡道、東京電燈西大滝ダム信濃川発電所、鉄道省信濃川発電所工事材料運搬線

オークションの写真より(小千谷~小千谷発電所間)

2022-06-08 19:52:24 | 鉄道省信濃川発電所材料運搬線
ヤフオクで「信濃川発電所」と検索すると、信發材料運搬線の古い写真が引っ掛かる。と、以前別な記事に書いた。
例によってお値段もそこそこするので私には手が届かない。しかし、サンプル画像からでも当時の様子が一部判断できるので紹介したい。
当該オークションのURLはリンク切れになろうから引用しない。ヤフオクで「信濃川発電所」と検索すると出て来る。

  

私が注目する情報は「昭和28年 信濃川発電所 小千谷発電所引込線」で、まずは戦後の小千谷駅~小千谷発電所間の材料運搬線であることが分かる。
あとは背景の山の形及び線路の線形(山側を背景にした左曲線)から、当該写真と同じアングルを探すだけだ。
この2点を場所の特定材料とした理由は、山の形は大きく変化しない(木々が伸びる程度)、線路の曲線は現在に至るまで土地の区割りに残っていたりするためだ。

 
すぐにgoogleストリートビューで同じ形の山を背景にした場所を特定する。
次に少し左側に移動した画像も載せる。


山の鞍部が左側の建物で隠れているものの、そこは前後の写真の比較から背景の山の形が一致することが分かる。
小千谷にあるスーパーの駐車場の端が曲線を描くという合理的ではない形をしており、その曲線が実は材料運搬線の線路だったと知る人がどれくらい現地にいるのだろう。
それくらい、今も現地の生活圏にそれらしきものが残されていることが分かる。

以下の空中写真を並べると一目瞭然だ。
 


当時の小千谷に設けられていた材料集積場兼車庫の写真から、撮影地点を示すと以下の写真の様になる。


更に、材料運搬線(本線)と材料集積場の側線とが交わる川側の地点で撮影しただろう写真もヤフオクに出ている。
川側と判断したのは、写真に写っているのが材料集積場の端であり背景に山が写っているからである。要は小千谷発電所を背にして、上越線側を向いている写真だ。


この写真の撮影地点は空中写真と背景の山の形から撮影地点を割り出した。
材料運搬線(本線)と材料集積場の側線とが交わる川側の地点を当時の空中写真から割り出し、現在の空中写真と比較した上で、googleストリートビューで背景の山の形が一致するのを確認した。
 
 

空中写真に上記写真の撮影地点を示すと以下のようになる。
 

家でもできる、信濃川水力発電所工事材料運搬線調査。いわゆる机上調査。
現地を歩く現地調査は絶対に外せないのは言うまでもない。ストリートビューも現地調査には敵わない。現地に行く度に発見があるし、そもそも妻有に行くこと自体が楽しい。しかし、図書館で可能な限り資料を複写したり、時にインターネットで公開されている当時の論文や土木学会の雑誌掲載記事を読んだり、古本屋で工事誌を買ったりして蒐集した数々の資料の中身を整理するのも楽しい時間だ。これが今の私の「趣味」と言える対象であり、「趣味の時間」と言えると思う。年を追うごとに自分という感覚が霧散して行くのを感じながら、それでも趣味として興味が尽きず、私が私として調べることが楽しい「鐵道省(JR東日本)信濃川水力発電所」なのです。

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