庭には柿の木がある。
柿には「生り年」があり、年によってどんなに手を入れても全く実がつかなかったり、
なんにもしないのに鈴なりに実がつくこともある。
そんでもって今年は柿の生り年だ。
5月ぐらいからは予感していた。柿の花がすんごい咲いているのである。これの片付けも大変だった。
しかし、今はもっと大変である。車に、洗濯物に、柿の実爆弾が降ってくるのだ。
もちろん、熟しすぎた柿が落ちるのである。
そして落ちた爆弾は今度は地雷になって、靴をべったべたに汚すのだ。踏んだらエライコトである。
そして極め付けにその甘い匂い(人間の鼻には臭い)で蜂を誘い、庭は一時スズメバチだらけだった。
父は今日10時前に家に帰ってきた。
昨日は私がでかけていたので、今日明日泊まることにした。
ちなみに、もう寝ている。ラジオが点いているが起きていないだろう。
朝は非常に機嫌が悪かったようだ。というか、朝はいつもこういう感じなのかもしれない。
いつも朝あわないからな。しかし、比較的朝は機嫌が悪い。まあ、機嫌が悪いというよりは体調が悪い用に見える。午前中は日曜討論を見て過ごす。
午後、15時からサッカーがあるので14時くらいから外へ散歩へいくことにした。
案の定、14時まではソファーでぐうぐう寝ていた。いつもである。
んで、庭に出ると、柿がすずなり。
父は柿が好きだよなあ。柿の木が大事だよなあ。
「お父さん、ちょっと採ってみる?脚立どこだっけ」
「あそこにあるけど、こわれてるかもしれないから・・・」
柿の木の下を平らにして、脚立をおいておそるおそる1段登ってみる。
取れたのは2つ。
「高いからね・・・。そうだ、本家へいって高枝切りばさみ借りてこようか。」
我ながらナイスアイデア。
さっそく借りてきて使ってみるのだが、パチン!ヒューン!!パッカーン!!!と、落下して割れてしまい台無し。
「お父さんダメだよ、これ落ちちゃうよ」
「手を離すなよ」
「話してないよ、握った瞬間に落ちちゃうのよ」
偶然、はさみを右下にして切ってみたらちゃんとつかめた。
「ほらみろ、ちゃんとやらないからだ」
私は父のこういう所が嫌いだ。
右下にすればちゃんとつかめるって分かってれば、最初からそうしているわい。
私が生まれる前から、父の中で世界は父を中心に回っている。
俺の常識は世界の常識。
俺の気持ちは、相手は当然わかる。
俺よりできない奴は努力が足りない。
「そうね、本当ごめんね」
腹も立たない。22年も父の娘をやっているのだ。
昼食も夕食も1品先に作っておいたので、準備が遅くなることもなく機嫌よく食べてくれた。
明日の朝食を準備しなければいけない。
柿には「生り年」があり、年によってどんなに手を入れても全く実がつかなかったり、
なんにもしないのに鈴なりに実がつくこともある。
そんでもって今年は柿の生り年だ。
5月ぐらいからは予感していた。柿の花がすんごい咲いているのである。これの片付けも大変だった。
しかし、今はもっと大変である。車に、洗濯物に、柿の実爆弾が降ってくるのだ。
もちろん、熟しすぎた柿が落ちるのである。
そして落ちた爆弾は今度は地雷になって、靴をべったべたに汚すのだ。踏んだらエライコトである。
そして極め付けにその甘い匂い(人間の鼻には臭い)で蜂を誘い、庭は一時スズメバチだらけだった。
父は今日10時前に家に帰ってきた。
昨日は私がでかけていたので、今日明日泊まることにした。
ちなみに、もう寝ている。ラジオが点いているが起きていないだろう。
朝は非常に機嫌が悪かったようだ。というか、朝はいつもこういう感じなのかもしれない。
いつも朝あわないからな。しかし、比較的朝は機嫌が悪い。まあ、機嫌が悪いというよりは体調が悪い用に見える。午前中は日曜討論を見て過ごす。
午後、15時からサッカーがあるので14時くらいから外へ散歩へいくことにした。
案の定、14時まではソファーでぐうぐう寝ていた。いつもである。
んで、庭に出ると、柿がすずなり。
父は柿が好きだよなあ。柿の木が大事だよなあ。
「お父さん、ちょっと採ってみる?脚立どこだっけ」
「あそこにあるけど、こわれてるかもしれないから・・・」
柿の木の下を平らにして、脚立をおいておそるおそる1段登ってみる。
取れたのは2つ。
「高いからね・・・。そうだ、本家へいって高枝切りばさみ借りてこようか。」
我ながらナイスアイデア。
さっそく借りてきて使ってみるのだが、パチン!ヒューン!!パッカーン!!!と、落下して割れてしまい台無し。
「お父さんダメだよ、これ落ちちゃうよ」
「手を離すなよ」
「話してないよ、握った瞬間に落ちちゃうのよ」
偶然、はさみを右下にして切ってみたらちゃんとつかめた。
「ほらみろ、ちゃんとやらないからだ」
私は父のこういう所が嫌いだ。
右下にすればちゃんとつかめるって分かってれば、最初からそうしているわい。
私が生まれる前から、父の中で世界は父を中心に回っている。
俺の常識は世界の常識。
俺の気持ちは、相手は当然わかる。
俺よりできない奴は努力が足りない。
「そうね、本当ごめんね」
腹も立たない。22年も父の娘をやっているのだ。
昼食も夕食も1品先に作っておいたので、準備が遅くなることもなく機嫌よく食べてくれた。
明日の朝食を準備しなければいけない。