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幸せの青い鳥

誰かが死んだら涙が出る、心の綺麗な人間になりたい。(3月26日)

ニーズを引き出す力

2005-11-23 21:17:18 | 介護と私
学会で発表予定の選択性レク(仮)だが、中々上手くいかない。

大体、一方に固まってしまうのである。例えば今日は回想法と手芸だったのだが、手芸を希望する人がほとんどで、回想法は3名だけだった。
別に、やりたいレクリエーションがたまたま皆かぶってしまっているのならいいのだが、本当はやりたいレクに参加したいけれど、参加できていないとしたら問題である。

3名の回想法希望者。正確には3名ではない。
本当に回想法を希望したのは1名だけで、後の2名は何でもいいといった感じだった。まあ、少数だけどソファに座って会話できたらいいな、と思ってソファに集まってもらう。私は回想法をやりたいご利用者と座る。職員のZさんは、どっちでもいい2名とソファに座る。

するとZさんがが言い出す。
『まあ、今日はビデオでも見ようか。』

もちろん、2名の利用者が回想法を希望していたわけではないし、ビデオが見たかったのかもしれないけれど『ビデオをみようか』という意見を出した時点で利用者のニーズを引き出すことをしなかった。
彼女が『ビデオを見ようか』といったのは、ビデオを見せていた方が楽だからである。回想法をやってみたい、という利用者の気持ちを引き出して欲しかった。仮にも『やってみようかな』という気持ちできているのだ。

うちのデイのご利用者は自己主張が弱い。レクを積極的に選べない理由には、「どっちのレクを選んでも好みじゃない、どっちでもいい」という理由もあると思うが、誰かの後ろにくっついて流されてしまい、やりたいレクができないのは寂しい。職員として、利用者の真のニーズを引き出せるようになりたい。


あー、上手くかけないな、この文章。

肉まん大成功。

2005-11-18 21:28:07 | 介護と私
今週より、1日の中で2つレクをやるという『選択レク』を始めました。
丁度今週のレクの一つは食レクで私の担当でした。

さて。肉まん大成功。
よかったです。何しろ作ったこと無いんで、皮が膨らむか分からなかったのですが、『とにかくよく煉れば膨らむ』ということが火曜日に分かったので、とにかく頑張って煉りました。
月曜日(初日)は、ベーキングパウダーを60グラム(!でも分量どおり)いれて作りましたが、やはりベーキングパウダーが多いと生地が苦い。その日は利用者さんが煉ってくれた後、職員が練り直さずそのまま作ってしまったので、あまり膨らみもせず、なおかつ苦く、ちょっと失敗でした。韓国の人いなかったし。
蒸しは厨房さんで蒸してもらいました。最終日ねぎが足りなかったんで『ねぎを下さい!』といいに行ったら、ものすごく嫌そうな顔で、ダンボールに一本ねぎをいれてくれてありました。ああ気分悪い。

利用者さんも、調理をやってくれる人とやってくれない人はいつも大体同じなのだが、それは、調理台が高いせいかもしれないと思った。車椅子の人や、膝の悪い人は当然立位が保てないので高い台では作業できない。自分の視点でばかりみていると、気づけることにも気がつけないな。

最終日。この日はご利用者のQさんの誕生会をかねて肉まんつくりを行った。
Qさんに『一緒に手を洗って肉まん作りましょう』と声かけすると、『わしにもできるならやりたい』と積極的に来てくれた。しいたけをまな板で切ってくれるQさん。しかし、横にご利用者のPさんがいた。
Pさんはねぎをもっており、切りたかったのだがまな板が無い。するとPさんがしいたけを切っているQさんに向かって『おばあどけね!わしが切ってやるですわってれ!!』(Pさんがこういう口調で喋っているのはいつも聞くので慣れているが、いざ活字にするとかなりキツイね)
本日主役であるQさんは寂しそうに看護員さんに言われるままソファーに座り、そっとマッサージを待っていた。
これではいかん。なんとか彼女の活躍の場を作らなくては。
肉まんの生地を伸ばす作業が始まったので、なんとかQさんを作業に誘い出す。
Qさんは『いいよ』といいながらも、やっぱりでてきてくれて、皮をのばす作業をやってくれた。
この辺の地域の人は昔そばやらうどんやらを自宅で打つのは習慣だったので、とてもうまい。
ああ、よかった。


肝心のレクを選択していただくということですが、これがなかなか上手くいかないんだわ。
この週は肉まん作りと習字とカラオケだったんだけど、肉まん作りに誰も居なくて、皆カラオケやってる日もあったし、その逆の日もあった。別にキレイに人数が別れることがいいわけじゃないんだけど、肝心なのは『本当に自分がやりたいレクを選べているか』ということだ。自分がやりたいレクが少人数だから
あんまりやりたくないけど他のレクに・・・・という風にならないほうがいいんだけどな。
しかし、集団好きは日本人の特性なんでしかたないんだろうか。
習字は希望者が少なかったかな。『上手くかけないからやらない』という意見は意外と多い。習字であれ貼り絵であれ、文化作品を発表する場を作ったらどうだろう。

ま、そんな感じで肉まんは上手くいきました。またやりたい。(個人的に)

11月の担当は食レク+誕生会

2005-11-18 21:27:37 | 介護と私
11月、私のレク担当は食レクと誕生会です。



「レクリエーションを分担化しましょう」と自分が言い出したくせに、会議当日まで企画書を書いてないへぼへぼな私。しかし、何とかネットでレシピを拾って提出しました。
今回は担当が食レクなので、厨房と連携しなくてはならず、このことが一番面倒くさい。
うちの厨房ってなかなか動いてくれないのだ。今週もレクだったのだが、月曜日に材料を厨房にとりにいけば「聞いてません」の一言で終り。ええ~、レクできないんですけど。ちゃんと言ってありますけど、企画書も提出してありますけど。こういうときは大体厨房の主任から現場まで伝わってないのだ。
ハア。
今回は主任から給食会議を通していってくれてあるので、多分大丈夫だと思うけど・・・
11月は肉まん。寒いから。肉まんの皮はさっくりタイプとふわふわタイプがあり、ふわふわタイプを作りたかったけど、時間的に厳しいのでさっくりタイプにした。タネ、皮、包む工程をお年寄りにやってもらおうと思っている。が、曜日によって作業のはかどりが違いそうだ。
韓国の人と一緒に働いているので、「肉まんの皮は本当に難しいのよ!!」といってきたが、難しい皮を作る気は無いです。作りたては何でもおいしい。
でもなあ、祖国の料理をその国のアレンジで食べてたらちょっと起これるかもなあ。
どっかの国で散らし寿司にマヨネーズかけて食べてたら私も怒るかな。気持ちも分からんでもない。



なんとかうまくいきますように。

選択性があるレクリエーションの時間

2005-11-18 21:27:04 | 介護と私
こんばんは。この書庫更新してないなあ。
というか、このブログ自体あまり更新してないのですが。



前回書いた敬老会、因幡の白兎はまあまあ成功しました。
でも自分としては、去年の忘年会のような盛り上がりはなかったように思う。
それは、衣装にしろ台本にしろ、去年より簡素だったからだろうか。
それとも、職員の気合が足りなかったせいだろうか。うーん。
まあ、芝居自体はそれなりにできました。今回はセリフも簡単なので全員暗記してやりました。
幼稚園児もできるようなお芝居だものね。
月曜日からすでにアドリブが入りまくり、千秋楽の木曜日には「兎がオオクニヌシノミコトのお兄さんに、海につかれと言われた後○○さん(ご利用者)の家で採れた唐辛子を塗って・・・」などとかなり発展してました。ご丁寧に唐辛子まで紙で作ってありました。職員で盛り上がってやるのはいいんだけど、そのテンションにご利用者がついてこれなかったら全然意味ないんですけど。



まあ、敬老会も無事終り、今月は普段どおりのレクリエーションです。
ちなみに先週は運動会でした。お年寄りって結構、競争ごと好きですよね。
あんまり勝ち負けを浮き立たせたくないので、赤何点、白何点、赤の勝ち、白の勝ちとその都度いいながらも結果発表はやりませんでした。うやむやにしました。ハイ。



んで、現在11月から始まる選択レクの準備をしています。
今までは1日1つのレクの提供(1週間毎に変わる)しかしてなかったのですが、11月から2つ用意して、ご利用者に選んでいただきましょうというプラン。
これをやる趣旨は
(1)通所介護をやってる他の事業所がないので、来てくれる方全てのニーズにこたえられる様にしたい
(2)職員一人ひとりに公平に仕事をこなしてもらう



「それでは今日は手芸をやりまーす」という日に、手芸をやりたくない人のためにもう一つレクを用意する。事業所を選べない地域にあるうちの施設にとって、どんな方も楽しめる通所介護を作ることは職責である。これが街中なら、パワーリハビリが目的ならケアマネはパワーリハビリを理念にしている事業所を紹介すればいいし、楽しく過ごせるデイがいいならその事業所を選択すればいい。しかし、うちの地域の場合はここしかないのだ。嫌でもここにくるしかないのだ。できるならなるべく楽しく過ごしていただきたい。
(2)は、私がいっつもレクを考えているので、ちょっと疲れてきたので他の人にやってもらえるようにしました。11月から全部のレク(合計月8種類、+誕生会の計画)に担当が着きました。ああよかった。



あ、でも自分の担当になってるレク、まだ企画書書いてないや。ヤバイヤバイ。

もうすぐ敬老会

2005-11-18 21:26:17 | 介護と私
もうすぐ敬老会です。忘年会、納涼祭みたいに大きくはないけど、ちょっとしたお楽しみ会。みたいな。
市町村合併で、町の敬老会がしょぼくなって弁当が助六になったり、余興がなくなったり、敬老会まで出向かないと弁当をくれなくなったり、2000円くれなくなったりしたので、せめてデイの敬老会で楽しんで頂きたい。たいしたことしないけど。
 出し物は劇です。演目は簡単な「因幡の白兎」。幼稚園児でもできそうな簡単な台本なので、原稿もすぐ覚えられる。(と、思いたい。)昨年の忘年会は貫一お宮をやり、ネットから拾ってきた原稿をろくろくアレンジせずそのまんまやったので、言い回しが難しくて難しいと不評だった。職員には。もちろん利用者には好評でしたが。
ちなみにおいら兎です。一番頑張らないといけない役じゃん。あーあ。

わかれのひ

2005-11-18 21:25:50 | 介護と私
平賀あゆみ(本名)復活。
なーんにも更新してないブログを定期的にチェックしてくれた方、ありがとうございます。
さて、復活1日目は何書こうかな。
まあ、なぜずっと更新しなかったかというと、単に忙しかったからです。
8月の殆どのレクを担当したり、監査が入ったためにケアプランを担当分全部書き直したり、
10月のケアマネ試験を自分が受験するわけでもないのに、毎日うちで勉強会を開いたり。
久しぶりに父をうちにつれて帰ってきて、今寝たところです。
なんだかんだといい、父が帰ってきて寝た後が自分的に一番落ち着くかもしれない。

さて、出会いがあれば別れがあります。
うちの施設は、上層部は違う法人団体から派遣で来ており、何年かごとに異動があります。
そんで、昨日超仲のいいケアマネ(仮にAさんとしよう)の異動が発表されました。
うわああああああああああん。いやだよーうどっかいっちゃやだよーう!
うわあああん。
うちの施設には3人ケアマネがいるが、Aさんのプランはとても細かい。
他のケアマネのプランは一つのニーズの枠に趣旨を何個も詰め込みまくってあるので、
「形だけプランを作って、早く仕事を終わらせたい」という思いがダダもれしている。
Aさんの第2表はニーズごとに細かいし、本人や家族が何を求めていて、
「なにがどうなったらこうなる」というのをちゃんと把握してできている。
現場や、本人や家族とちゃんと繋がっているのだ。
ショートやデイに新規利用者が開始になるときも、情報をまとめてプリントにして
持ってきてくれるのは彼女だけだ。現場にもちゃんと出す。
以前、「私もAさんのようなケアマネになりたいなー」といったことがあったが、
Aさんは、「現場の子達にはかなわないよ」と言っていた。
Aさんにとっては何回もある出会いと別れの一つだろうけど、今日はかなり落ち込んでいた。
私も今日は、誰か死んだような心の空っぽさがずっとあった。
9月が終わるといなくなってしまう。
できればこの後もずっと交流がありますように。

納涼祭

2005-11-18 21:24:13 | 介護と私
デイでは今納涼祭をやってます。つっかれるんだ、これが。
昼休みが無いので、パートは1時間分給料をくれる。一週間で4500円だ。おいしいな。
ちなみに正社員は休み返上、見返りなし。ご愁傷様。

納涼祭は、おいしいご飯を食べて、ビンゴゲームをして、おやつはスイカ。
今年のスイカは甘いよ、とっても。

おいしいごはん・・・、デイ職員がてんぷらを揚げます。なぜデイ職員なのか・・。以前は厨房から2名手伝いに来てくれていたのだが、100床になったあと、厨房はてんてこまいで来てくれない。そもそも、材料・道具などの発注は栄養課に出し、そこから調理課(厨房)に伝わる。なので、なにか足りないものがあっても厨房さんは「そんなの聞いてない」で済ますことができ、足りないんで下さい、といえば
ブツブツブツブツ・・・あげくの果てに「どんなに調理が大変か身をもって体験すれば、少しは厨房の苦労も分かるでしょう!!」
はあ?はあ?ふざけんな。仕事なんだから大変なのは当たり前だろ。嫌なら辞めろ。
バーカ。クソババア。何考えてんだ、カス。テメエが大変なのを他人に塗りつけるな。嫌なら辞めろ。
手前らも一回介護に来て、下痢便がめり込んだ膣の中を下拭きで清拭してみやがれ。
介護の大変さがわかるだろ。
あーあ、向上意識の無いおばちゃんくらい扱いにくいのはいないよ。自分が楽ならそれでいいんだから。
嫌だなあ、バカって。嫌いだな。
なーんて、こんなこと言いませんが。社会人だもん、私。
うーん。こんなんばっかだなあ、イライラしてるな最近。どんな施設にいっても厨房って劣悪だなあ。
同僚が学生時代実習にいった特養で、なぜか厨房を体験したとき、ゆかり和えを作るというので手伝って
いたらしいのだが、「ゆかりをどれくらいまぜるんですか?」と聞くと、「おいしくなるまで」といわれたらしい。
三大介護に食事は入っているのに、その根本は介護員じゃよくできない。厨房さんこそ、おいしくない食事を食べてる利用者さんのゆがんだ顔を見てみろ。
愚痴を言われるのは私らなんだぞ。
それをそのまま実習簿に書いて後々問題になったらしいが。逆にご飯のおいしい施設って魅力的だなあ。ペーストだと材料がわからなくなるから、例えば魚が食材だったら、ペーストを魚の形に抜くとか、そういう細やかな施設もあるらしい。向上心の無いおばさんばっかりのうちじゃ無理だけど。
で、何の話だったっけ、そうそう納涼祭。
今週はは13時半からやる体操もなしで、ゆっくりご飯を食べて、ビンゴをしてまったりムードで楽しい。利用者さんもゆっくり知り合いと友達と話している。
ただ、職員は忙しい。(笑)

団塊の世代

2005-11-18 21:23:40 | 介護と私
父は、モロ団塊の世代だ。

以前、ユニットケア講師の久田先生の講演を聴きにいったことがある。
「築城3年、落城1日」「介護に必要なものは技術、知識、経験、そして情熱」など現場でヤリキレネエ
現実をガツンとぶつけられていた当時の私にとって、いろいろと勇気を与えてくれ、やる気を出させてくれた素晴らしい講演だったのだが、その中でも印象的なのは「今のお年よりは、我慢することに慣れている。10年後、団塊の世代が介護を受けるようになった時、この介護の質では大変なことになるでしょう。彼らは訴えることや、自分の権利を守ることを知っている。苦情はどんどん言ってくるし、出る所にはどんどん出るでしょう。現場はめちゃくちゃになるよ」という内容を話されたことだ。
 
最近、父は「館内の冷房が効きすぎていること」、「冷房がついてるのにきちんと戸が閉められていないこと」について、めちゃくちゃ怒っている。介護員や調理員に「ふざけるんじゃないよ!!」と怒鳴り散らす始末だ。職員サイドから見れば、「別に給料が変わるわけじゃなし、冷房なんかどうだっていい。少し戸が開いてても暑いわけじゃないんだから。それより、戸をしめる時間があったら、少しでも急いで他の仕事をしたい。戸になんかかまってられない」と思うかもしれない。自分がそうだ。
父が冷房について怒っているのは、団塊の世代という理由だけではないだろうが、それでも、他のお年寄りって冷房が嫌いでも黙ってしまってるのかな、本当は寒いけど言わないかな、と考えさせられる。
しかし、こんな「かまってられないこと」を一つ一つ聞いていくのが、これから大事になっていくのではないだろうか。特養での「当たり前」、少し戸が開いていること、施設の体に合わない車椅子に乗せられること、お風呂は週2回なこと、いろいろな些細なことが問題になってくるのではないだろうか。
 介護員として、面倒くせえなあ、と思うと同時に、些細な事でも課題としてあげられ、ひとつずつ解決して少しでも特養が終の棲家に近づいて欲しいと思う。家人からの発言なら現場に関係ない上層部も動かざるを得ないだろうし。膿を全部出し切ってしまいたい。

回想法・1週間を通して

2005-11-18 21:22:58 | 介護と私
さて、かなり放置気味なブログになっちゃいましたが。
チラリズムでのぞいてくださる方ありがとう。

遅くなりましたが、回想法終了。
自分の考えでは、特養出身なので「黙ってしまったお年寄りをどうやって喋らそう」ということばかり考えていたが、実際にやってみたら、「話しすぎて収集がつかなくなった場をどうしよう」ということが今後の課題だと分かった。
一応、自分が関わった会では一通り自己紹介はしてもらい、全員が話をする場を持つことができたが、
その後は喋りたい人が喋りたいだけ会話する会になってしまった。特に、金曜日なんて2人の人が延々戦争時代の中国について語り合っていた。どこで話を切ろうか、何て声をかけてやめてもらおうか。話を切ったことで、自分を否定されたと思わないか。長い長い会話を聞きながら、いろんなことが頭を駆け巡っていた。できれば自発的に喋りたい人に話してもらうよりも、普段話さない人からいろんな話を引き出したかった。が、サブが上手く機能しなかったこともあり(耳が遠い人に今話している会話の内容を伝える、など)リーダーとして会をコントロールしきれなかった。次回は、最初に一人10分まで、と言っておこうと思う。どうだろうかなあ。
 まあ、「自分の話を聞いてもらえる」場でもあるので、話していない聞き手の方が退屈にならなければ延々と話しているのも悪くないかな、と思った。ある方は、「昔の話をしあってるよ」と声かけすると、臥床していたのにわざわざ起きてきて、参加したほどだ。午後はほぼ臥床しているのに・・・
 あと、何回か繰り返していくうちに一人一人の個性を理解して、グループわけ・席順きめをしていきたいと思う。誰かが何かを言えば、必ず横槍をいれる人。延々延々と話をする人。職員が会話を引き出さないと、全く話せない人。回想法は始ったばかりだ。落ち着くにはまだまだ回数を重ねる必要があるなあ。
でもやり始めてよかった。皆すごく楽しそうに話をしていた。やきもきしていたのは会の中で職員だけなのかもしれないなあ。

やはり、お年よりの話は戦争の話ばかりだ。昔のつらい体験が、ここぞとばかりに噴出してくる。「あの頃は戦争でねえ」というありふれた一言に、信じられないくらい重たい半生が詰まっている。「つらいことばかりで、何も話せない」と言われたことが印象的だった。私がお年寄りになったとき、私は若い世代に何を語るのだろう。

週目レク・回想法「昭和を語る会」1日目

2005-11-18 21:21:59 | 介護と私
ハイ、やってきました。恐怖の一週間。始っちまえばそうでもなさそうだが。
今週一週間は回想法です。

まずは、先週からの下準備。回想法にはマニュアルがある。このマニュアルは、以前特養にいた頃、毎年何名か回想法研修に参加して、研修に参加した人が施設内で勉強会を開いてくれたときにもらったもの。
まず、テーマを決める。今回は無難に『夏』した。テーマが広すぎて、しっちゃかめっちゃかになるかなと思ったが、『なす』とかで狭すぎて、話題が全く出てこない方が怖い。
話のきっかけになる道具は、2つまで。今回は、団扇となすにした。
招待状を作成。これは、先週のブログにも書いたとおり、先週のご利用時にあらかじめ渡しておいた。
「なるべく普段の生活空間から離れた所で」とあるので、他の職員とどこでやるか検討した結果、デイルームの隣の会議室でやることになった。会議室はデイルームと違い、壁に囲まれた狭い空間なので、「こんなところ連れ込まれて何するんだろう、とかお年寄りが思わないかな」という意見も出たが、とりあえず最初なんで、マニュアル通りにやってみましょう、と説得した。
席順を考える。円になり、クロックポジションによる12時の位置に会全体の進行をするリーダー。その向かい、6時の位置にサブリーダー。サブは、リーダーとアイコンタクト(最初っからこんなことできないけど)などで連携を取り、耳の遠いお年寄りに状態を伝えるなどして、一人では参加しにくいお年寄りのサポートをする。座る順番は、左回りでまず、話の好きな人。サブの両隣には耳が遠いなどのサポートの必要な人。リーダーの左には、最後まで話を聞いて待っていられる人。
あと、席札。
これが金曜までの準備。

ハイ当日。
一番心配だったのは、全員をひとつのグループ、総勢17人の輪にしたこと。
選択肢は2つあった。ひとつは17人のグループをひとつ作る。「1グループにリーダー、サブで職員2人以上」というアドバイスがマニュアルにあるからだ。職員をこの配置にするには、グループを一つにするしかない。ふたつめは、8人と7人のグループをひとつずつ、計2グループに分ける。これもマニュアルに「1グループは5~8人」というのがある為だ。
結局、一人で7人を仕切るのは大変かなと思い、話し合って17人のグループにした。

皆様が体操してる間に、会議室でせっせと準備。円状に椅子を置いて、椅子の上に席札。円の真ん中にテーブル、その上になすと団扇。BGMを流すオーディオ・・・・を取りにいってるうちに、もうお年寄りがザーっときてしまった。マニュアル読もうよ、他の職員。「リーダーは、座って利用者を迎え」なきゃいけないのよ。(あ、今回私リーダーね)私落ち着いて座ってないじゃん。BGMも流れてないよ。せめて会場準備が出来たか、確認しに来てくれ。
やはり、準備段階で出たとおり、「こんな所にきて何をするの?」と言う声が聞かれた。うーん。おしゃべりしてもらうんですよ、といってもなんだか分からないだろうし、経験してもらうのが一番てっとり早い。「あそこまで(部屋の奥)までは遠いから、入り口近くの席がいい」と言われる人も。そりゃそうだ。結局入り口近くの席と交換した。こういうのも考慮しないとな。
17人の輪、結果的には失敗だった。『夏』というテーマに沿って会話してもらう前に、導入として自己紹介してもらうのだが、一人一人の自己紹介が長すぎて、全員の自己紹介が終わるのに1時間強かかってしまったのである。つまり、最後の人は自分の番が来るまで1時間も待ってなきゃいけない状況になってしまった。参加したくなければ、いつでも退室してください、トイレも自由ですよ、と始めに伝えてあるのだが、皆待っている。話したいのだ。自分の番が来るのを待っている。私の左隣(最後の人たち)は、無意識で手遊びをし、足をとんとんたたき、「早く順番がこないかなー」というのを全身から伝えていた。ああああああ。心苦しい~
全くの予想外だった。私は特養出身なので、今までの回想法の対象者は「ほとんど会話をしないお年寄り」だった。いかにして、どう喋らすかが課題だった。所がどうだ、今回は皆喋りだしたら止まらない。
話を短く切るのって難しい。話すためにこの会をやっているのに。でも、切らないと他の人まで回らない。デイではデイの、回想法の経験を積まないとなあ。
今回は初回なので、まあしょうがないか。これを明日に繋げていかなければ。ってか、明日私休みですけど(笑)大丈夫かしら。他の職員に全然回想法の理念や、サブとしての働きが伝わってないのが悲しい。
6枚もレジュメを刷って、冊子にして一人一人に渡したのに。なぜか1時間中利用者のマッサージをしている職員。利用車気分で座ってる職員。耳の遠い隣の利用者さんに、今他の人が話していることを伝えてください。全員で情報を共有するために。そうしないと、耳の遠い人は自分の話す時以外、なんだか分からないでしょ。そのためにアンタはそこに座ってるのよ。「なんとなくやればいいや~」っていうのが私は理解できない。よろしく頼むよ、明日。どうなるかわからんが、利用者さんが楽しく話してくれるといいな。