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新発寒教会ブログ

札幌市の新発寒教会ブログです。

日本基督教団新発寒教会 ご案内

日本基督教団新発寒教会のご案内です。

牧師 清水和恵

定期集会は以下の通りです。

主日礼拝 毎週日曜日午前10時半
聖書を読み祈る会 毎週水曜日午前10時半

新発寒教会の地図

共に苦しみ共に喜ぶ 1コリント12:12∼26

2024年09月08日 | 礼拝メッセージ要旨
2024年9月1日(日)
「共に苦しみ共に喜ぶ」 
  1コリント12:12~26  清水和恵

 中国、唐代の大詩人「詩仙」とも呼ばれた李白(701-762)の作品に
『将進酒』があります。その中に「天わが材を生ずる。必ず用あり」という
一節があり、意味は「天は私の才能を認め期待して、この世界に送ってくれた。
だから私は必ず社会の役に立つだろう」 

 彼がそう思ったのは、自信がたっぷりあったからではありません。
才能がありながら、なかなか芽が出ない33歳の頃の作品です。
まだ何もできていないのです。不安や焦りもあったでしょう。
けれども、李白は天の意志ゆえに、今生かされ存在していると考えました。

 古代中国では天には、二つの意味があります。①宇宙、運勢、運命 
②万物の支配者、創造主  もし、②の意味で李白が使ったとするなら、
聖書のメッセージそのものです。

 人は神から与えられた使命、才能、役割、働きがあります。
一人ひとりはかけがえなく、その人にしかできない役割と働きそして
使命をもちあわせています。それは生きている限り続きます。 
 李白流に言えば、私達は神から見込まれ、この世界に送られ
生かされていて、用があるのです。
それならば出来ないことを嘆きあきらめるのではなく、神が自分(たち)に
付与された出来ることは何かを見出し、そして僅かでもやってみるほうが
有意義で楽しいのではないでしょうか。
 私達の現実は、いろいろありますが、○○だから出来ないと初めから
決めつけるのではなく、出来る方法をみんなで考えたり、
一人では難しくてもふたり以上で力を合わせるならいろんな
可能性が広がります。
そうすると、きっと共に苦しみ共に喜ぶ恵みや醍醐味があると思います。

 天上の友(それは私達にとって、心に思う天に召されたすべての方)は
私達を応援しています。私達に「生きている限り、この地上であなたに託されている
ことがあります。それをしっかり見つめ担い、存分に生きて!」
と励ましのメッセージを送っているのではないでしょうか。

 パウロは教会をキリストの体にたとえています。
私達はそのパーツであり、有機的に繋がっています。何でも出来る人はいませんし、
何にも出来ない人もいません。神はそのように人間を創造されました。
また教会は、今いる信者と牧師だけの集まりではありません。
この教会の先輩たち、教会員の家族、わたしたちの友人・知人、地域の方々、こどもたち。
そして今日、記念している天上の友、この礼拝にお集まりくださった方々、
これまで新発寒教会に集い関わってくださったすべての方がキリストの体である教会を
構成しているのです。ここに集まる人の群れが教会です。

 パウロは人間の体が互いに配慮し合っているように、キリストの体である教会も
互いに配慮することが大事だと述べています。
ですから「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、
すべての部分が共に喜ぶのです。」(26節)私達は繋がりながら連動しています。
 互いを尊びそれぞれの賜物(神の恵みの贈り物、李白が言うところの「材」)を
生かしあいながら、「あなたがいなくてよかったではなく、あなたがいて本当によかった、
あなたと出会えてうれしかった」といえる教会(キリストにある共同体)を
つくっていきたいと願います。

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ふたり以上なら ローマの信徒への手紙16:1~16

2024年08月31日 | 礼拝メッセージ要旨
2024年8月25日 
「ふたり以上なら」
  ローマ16:1~16  清水 和恵

 エアコン工事の職人さんが、作業の終わり頃になって、「うまく作動しないんです。」と
とても困惑していました。すると他の現場にSOSの電話をし、まもなくやってきた
別の職人さんが、一目見るなり原因を突き止め、適切なアドバイスをして、
無事に工事は完了しました。困惑していた職人さん曰く「僕は何回やってもできませんでした。
こんなときは、他の人の視点が大事だと思うのです。
そうすると解決するのではないかと思ったのです。」
そこに呼べばすぐに応えるチームワークのよさを感じました。

 最初期のクリスチャンたちもチームで動いていました。
ローマの信徒への手紙16章には、パウロの協力者たちのリストが記されています。
彼の宣教を支えるネットワークがあったのです。
じつはこのネットワークなしにパウロの働きはありえませんでした。
彼が困ったときは助け、世話をし、協力しました。
一人ではなく、仲間がいたことによって、喜びや苦しみを分かち合い、
試練を乗り越えていきました。 

 私達もそうです。一人ではできなくても、ふたり以上ならいろんなことが
できるでしょう。一人では思いもよらなかった知恵やアイデアが湧いてくるはずです。
こんな言葉があります。
「一人で見る夢は夢にすぎませんが、多くの人が夢を一緒にみるとき、
それは新しい現実の始まりとなるのです。」

私達が共に祈り共に夢を見る時、どんな現実が始まっていくでしょうか。
未来に待っている大きな喜びと感動を存分に味わいたいですね。

※おまけの話
イエスの時代から、弟子たちは複数で動いていたようです。
パウロの手紙には夫婦、男と女、同性のペアの名前が記されています。
中でも最も知られているのが、「プリスキラとアキラ」という夫婦でしょう。
このペアは、パウロにとってとても大事な人たちです。
パウロと同じテント職人であり、彼を命がけで支える協力者でした。
 ローマの信徒への手紙16章でパウロは何人もの人に
「よろしく、よろしく」と連呼しています。
パウロは人の世話もしたでしょうが、人の世話にもなっています。
その中にさきほどのプリスキラとアキラもいますが、
パウロはコリントで、彼らの家に住まわしてもらって仕事をしました。

 先週の礼拝メッセージでコリントの信徒への手紙から、
アポロという教会の指導者の話に触れましたが、コリント教会は、アポロ派、パウロ派というように
派閥争いが起きていたのです。このアポロという人物を、導いたのがプリスキラとアクラでした。
アポロは聖書に詳しく、雄弁で優秀な人物だったようです。
 彼はエジプトのアレクサンドリア出身と言いますから、当時、ローマに次ぐ第2の都市です。
ちなみに今も、エジプトでは首都カイロにつぐ第2の都市で人口が500万人の大都市です。
北海道の人口と大体おなじくらいです。

 かつてこの町にあらゆる分野の書物を集めた大図書館がありました。
おおよそ70万冊だったと言われていますが、それがどれだけすごいかと言いますと、
たとえば札幌市の手稲区とか西区など各区に図書館がありますが、その蔵書数は1図書館につき7~8万冊で、
一番大きな中央図書館でも85万冊です。

 2000年前のアレクサンドリアの図書館は、今のようにコンピュータもなく超アナログの状況で、
70万冊もあったというのは、すごいことだと思います。あらゆる学問、技術の最先端の街で、
育くまれ影響を受けた彼は当然聖書にも精通していたのです。
 ここには世界最大のパレスチナ以外に棲むユダヤ人のコミュニティがありました。
しかもパウロと違って雄弁ですから彼の話には、コリント教会の人々を魅了する何かがあったのでしょう。
使徒言行録にはその彼を、プリスキラとアキラがエフェソでお世話をし、
信仰的にも導いたことが書かれています。そしてアポロがコリントで伝道したいとの希望があったので、
コリント教会に推薦状を書いたのも、この夫妻でした。
 パウロと同じテント職人であると同時にローマ帝国内を巡回する伝道者であり、
家の教会を開いて人を招き福音を伝えた人であり、パウロのよき協力者、パートナーでした。

 また「アンドロニコロとユニア」がいます。
パウロは二人が使徒の中で秀でていたと述べます。
ユニアは、20世紀後半になるまで「ユ二アス」という男性であると思われていました。
しかしフェミニスト神学の研究成果により、この使徒は女性であることが明らかにされました。
今では一番新しい翻訳の聖書協会共同訳、カトリック教会のフランシスコ会訳、岩波訳ではようやく
「ユニア」という女性名に訳されるようになりました。

 ところで先週の礼拝のメッセージタイトルは「神の同労者」でした。玄関の看板を見た、
こもれびジーサウンズ(男声コーラスグループで、18日に教会でコンサートをいたしました)
のあるメンバーの方が神の同労者というのは、神様の苦労を共にする人のことをいうのですか?
と聞かれました。
 わたしは、神様の働きを共にするパートナーのことです。と答えましたが、
しかし「神様の苦労を共にする」というのも、なんだか神様がとても身近なところ
にいる感じがして、意味として、また表現としても悪くないなと思いました。
 神様の苦労はわたしたちの苦労であり、神さまの喜びは私たちの喜び。また逆にいうと、
わたしたちの苦労は神様の苦労、わたしたちの喜びは神様の喜び、そんなことをイメージします。
わたしたちの喜びも苦しみの中に、神様は共におられることを思うのです。

 さて「トリファナとトリフォサ」という名前の人物は、女性のペア宣教者でした。
「フィロロゴとユリア」「ネレウスとその姉妹」というペア宣教者は、
名前から判断できるのは奴隷か解放奴隷であったと推察されますが、パートナーは女性です。
 最初期のキリスト教において、女性がリーダーシップをもって活躍していたことが判ります。
1世紀、パウロの時代のキリスト教運動における女性の役割は、ユダヤ教に比べて男性とほぼ対等でした。
(W.ミークス、『古代都市のキリスト教』p219) 
かの女たちに良きパートナー(仲間)がいたことが大きいでしょう。
試練や苦悩も多かったはずです。しかし、仲間がいたことで乗り超えていったと考えられます。
共に祈り協力し、アイデアを出し合い、喜びも苦しみも分かち合う関係性が、
ダイナミックで豊かな宣教を産み出していったのです。


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神の同労者 1コリント3:1~9

2024年08月24日 | 礼拝メッセージ要旨
 2024年8月18日
「神の同労者」
 1コリント3:1∼9  清水 和恵

 パウロはコリント教会の創立者でした。
1年半、コリントに滞在後、54年頃にエフェソ(現在のトルコ)から
手紙を書いたとされています。
パウロは、どんな思いでエーゲ海の向こうのコリントの人々に手紙を
書いたことでしょうか。パウロが去ったのち、教会にパウロ派、アポロ派と
いうように対立関係が生じました。

 その状態を見てパウロは「あなたがたはまだ、乳飲み子で、
信仰においてもっと成長してほしい。」と語っています。
パウロもアポロも、対立しているわけではありません。
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。」(6節)と言うように、
それぞれの役割や賜物が違うと言っているのです。
ただコリント教会の人々の誤解は、指導者に結びつくことによって、
自分たちの信仰が成長すると思っていたことです。
パウロはただ成長させてくださる方、神を見つめ信じ従っていくことを勧めています。

 信仰の成長とは、こどもがおとなになっていくように、
自立をめざすことだと思っています。
野村喬牧師の言葉を思い出します。
「誰かに依存するのではなく、一人ひとりがよく考え、祈り、判断し、
責任をもって行動すること」が、自立した者の姿ではないでしょうか。
誰か偉大なリーダーの影響は受けることはあっても、それぞれの生き方や信仰は
固有のものでかけがえがありません。
尊敬の念はあってもいつまでも○○先生に依存するのではなく、
導いてくださったことに感謝しつつ、自分の足で歩いていくこと、
教会においては相互に尊重しあい、交わりを大切にし、恵みを分かち合って
いくことが求められているのです。

 パウロはコリント教会を神の畑と呼びました。
種や苗は神の言葉(福音)で私達が畑であるなら、
私達の中で私達の間で種や苗は育っていきます。
私達の生活において、出会う人々の中で神の言葉は
育くまれ豊かに実を結んでいくのです。
豊かな実りとは、互いに愛し合う交わりと
平和な世界の実現です。
そのために、神の同労者が必要とされているのです。

*おまけの話
8月18日、男声コーラスグループ、こもれびジーサウンズの
コンサートが教会を会場に行われました。
すてきな歌声に、しばしうっとりする良き時間でした。
メンバーのお一人が「神の同労者」と書いた看板を見て
「どんな意味でしょうね。神様の苦労を共にする人という意味
ですか?」と尋ねてくださいました。
「そうですね。神様の働きを共にする人、パートナーという意味
で使いました」と答えました。
が、神様の苦労を共にするというのも、深い意味があるように
思いました。
ところで、神様の苦労ってなんだろう?
神さまは一体、何に苦労しているのだろう?
たぶん、人間にと言っても言い過ぎではなさそうです。
にもかかわらず、神様の愛は、わたしたちに注がれるのです。




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平和建設 マタイ福音書5:9

2024年08月11日 | 礼拝メッセージ要旨
 2024年8月4日
「平和建設」 マタイ福音書5:9  清水 和恵

 イエスの時代、ローマ皇帝が平和を実現する者であり、
神の子と呼ばれていました。その平和の実現の方法は、
軍事力によって成し遂げられるものでした。

 ですからこのイエスの言葉は、明らかにローマ皇帝を意識して
書かれたものです。皮肉にもとれますね。

 イエスの宣言される平和とは、当時地中海世界を支配していた
ローマ帝国の軍事力、経済力によって実現するものではなく、
今ここにいる武器も力ももたない目の前にいる一人ひとり、
ローマによって抑圧されている人々こそが非暴力によって平和を
作り出す者であり、神の子だと祝福しているのです。

 「平和を実現する者」とは、平和建設者と訳すことができます。
平和建設と言った場合、わたしたちは建物を建てることをイメージ
します。建物はいろんな人の手によって完成されます。
設計者、大工さん、設備関係者らが協働して建物が建てられていきます。

 現会堂の設計者である松橋常世さんは、この教会に集う人も
その中に含まれると言われました。
 平和も同様に、いろんな人のいろんな働きによって、
つくりあげられていきます。その担い手の中に、私たち一人ひとりが
あることを覚えたいと思います。

 平和は「棚からぼた餅」では、実現しません。
一人ひとりが主体的な平和建設者である自覚をもち、
人まかせではなくどんなに小さなことでも自分に出来ることを見つけ、
思想信条を超えていろんな人と繋がり協働することによって、
神の宣言する平和は成し遂げられていくのです。

*おまけの話
 礼拝案内のためにメッセージ題を模造紙に書いたとき、
「しまった!」と思いました。
「平和建設」・・・なんだか、どこかの建設会社の名前みたい。
ネットで、調べてみたら、意外というか「平和建設」という名の
会社がけっこうあることがわかりました。
社長さんは、聖書を読む人なんだろうか?
ひょっとしてクリスチャン?
・・・と、あれこれ想像してしまいました。

イエスも大工でしたから、建物が建ち上がっていく様を見て、
平和のイメージをふくらましたかもしれませんね。
イエスはなと言っても、平和の大工さん(平和建設者)
ですからね。

平和は、いろんな人のいろんな働きによって作り上げられていきます。

広島の平和記念式典(8/6)で、小学校6年生子ども代表が
「願うだけでは平和は訪れません。
世界を平和ををするには、協力することが大事」と宣言していました。
戦争や対立、分断を繰り返す おとなたち!なにやってんだ!
と喝を入れられた気分でした。

新発寒教会も2020年に「戦後75年をむかえての平和宣言」を発表しました。
言葉だけじゃなく、内実化させていくことが課題だと思わされています。




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コール 1コリント1:18∼31

2024年08月03日 | 礼拝メッセージ要旨
 2024年7月28日 礼拝
「コール」  1コリント1:18∼31  清水 和恵

 パウロは50年頃、コリントに到着し約1年半滞在してコリント教会を設立しました。
コリントの信徒への手紙は、コリント教会の信徒から教会に生じたさまざまな問題
についてパウロに 質問したことを受けて、パウロがそれに答える形で書かれました。
執筆場所はエフェソ、執筆年代は54年頃とされています。

 コリント教会はどんな人々によって構成されていたのでしょうか。
手がかりになるのは26節以降、「あなたがたが召された時のことを思い起こしなさい」
ここで召された時のこと、とあるのは意訳で、直訳は「召し」を考えなさいです。
召しというのは、日本語で今あまり使われていないかもしれませんが、
意味はコールとか呼び出しにあたります。

 今、大相撲名古屋場所が行われていますが、大相撲は力士の呼び出しがあって
初めて競技が始まります。新発寒教会も神様の呼び出しがあって、この地に建てられ、
人々が集い、宣教が始まりました。
 教会と呼ばれている言葉は、エクレシアです。エクレシアというのは、
ある目的をもって神によってコールされた(呼び出された)人の集まりで神
と人に出会う場所です。ここで神の言葉によって生きる希望と平安が与えられます。

 ところが教会の使命はそこにとどまりません。教会の外へと遣わされ、
神の愛と恵みを広く伝え分かち合うことが求められています。
社会のために仕える働き、イエスの言われた「地の塩、世の光」としての働きが
求められているのです。自分だけの救い、平安に安住するだけの自己完結、
自己満足型の教会や信仰は将来が見えています。
それではやがてしぼんでいくでしょう。

「奴隷、女、子どもの宗教」と揶揄されたキリスト教が、地中海世界において
人々に大きな共感を得てどんどんクリスチャンが増えていきました。
教会の働きやクリスチャンの生きざまが、世の人々に認知されていったのです。
初期のクリスチャンたちの、宣教の情熱に学び倣いたいと思います。

 パウロは語ります。「宣べ伝える人がいなければ、どうして(福音)を聞くことができよう」
(ローマ10:14)
どうか、あなたの大切な人を教会にお誘いくださいますように。
イエスの語られた命のことばを分かち合いたいと思います。

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