2025年2月2日 礼拝
「 良い香り 」 2コリントの信徒への手紙2:14∼3:3
清水和恵
1月の札幌は暖冬で、雪が少ないのも5年ぶりでホッとしていたところ、
2月になって辻褄を合わせるかのように大雪の日々です。
雪が嬉しいのは観光客と子どもたちでしょうが、雪国に暮らす者にとっては
大雪の影響は生活に直結しますから、戦々恐々でもありますね。
しかし、わたしたちは雪解けのあとの美しい季節を知っているので、
なんとか冬を過ごすことができるのでしょう。
春になると、散歩が楽しくなります。
特に5月、花々の咲き匂う季節が待ち遠しいのですが、散歩をしていて
庭先から花の香りが漂うと、ふと足がとまります。
札幌でいえば、ライラックでしょうか。ライラックが咲くと初夏を感じます。
ところで、ライラックは札幌市の花ではなく、木です。
札幌市の花はすずらん。清楚で香りがよく人気があります。
良い香りは人を癒します。
心身をリラックスさせ、ストレスを軽減させると言われています。
パウロは、福音を伝えることは、キリストを知る知識の香りを漂わす
良い香りと言い表しています。
さらにパウロは良い香りを漂わすにふさわしい人は誰なのかを問います。
それは神の言葉を売り物にして(水増しして)、神の言葉の質を下げる
ような人たちのことなのか。そうであってはならないと語ります。
またコリントの教会の人たちは、キリストの良い香りであり、
キリストの手紙だとも語ります。(2:17)
手紙は時に人を励まし慰め温かい気持ちにしてくれます。
受け取って嬉しい手紙は、何度も読み返したり、宝物のように捨てずに
とっておくのではないでしょうか。
私達は良い香りを漂わせキリストの手紙としてこの世界に送り出されて、
出会う人にキリストを伝えていきます。
人を力づける優しい香り、喜びの知らせを伝える嬉しい手紙でありたいですね。
※こぼれ話
先日たまたま観ていたTV 「徹子の部屋」で俳優の佐久間良子さんが
出演していました。ご自身の宝箱を持参され、50年間、大切にとってある
宝ものを披露していました。
それは、50年前、佐久間良子さんの芝居を観ていた黒柳徹子さんからの
直筆のはがきでした。徹子さんは佐久間さんの芝居をすばらしいと、率直に
感想を書いたのです。
徹子さんのはがきは、佐久間良子さんを大いに励ますものでした。
さらにそのハガキを今でも大事にとってあるのを、徹子さんもまた「まあ、うれしい」
と喜んだのです。
7円のはがきでした。そして半世紀の時をこえて、再び人と人をつないで
いるのでした。
便利な時代になりメールやラインで、すぐに繋がることができるように
なりました。でも、その多くはごみ箱に行くことが多いかな、きっと直筆の便りにはかなわ
ないのでしょう。たとえ読むに難しい筆であろうと、j直筆はその人らしさや思いが
伝わり味わい深さがあるのだと思います。
最近めっきり手紙を書くことも少なくなった自分への反省もこめて
手紙をやはり書くとしましょう。
それにしても切手代が・・・・。