2025年5月18日の礼拝
「恐れないで」 1コリント15:50~58
清水和恵
讃美歌21-317はマルチン・ルターの作詞作曲です。
1コリント15:50∼58をもとに、全編にわたってキリストの
十字架と復活を歌っています。
そのルターの時代から200年後、バッハが登場し
(ルターとは、アイゼナッハの聖ゲオルグ教会付属ラテン学校の同窓)、
ルターの讃美歌をもとに「教会カンタータ第4番」を作曲しました。
教会のイ―スター礼拝で演奏されたものです。
8曲からなりますが、今日はCDより合唱の部分を聴きます。
バッハの作品でも傑作と言われていますが、これを20代前半で創作したのですから
その才能に驚かされます。敬虔なルター派の信者であったバッハは、
音楽において見事に福音を表現し、聖書の言葉を下支えしたといえます。
そしてルターなくしてバッハは存在しなかったと思います。
復活信仰はキリスト教の核心です。パウロは朽ちるはずの人間が、
世の終わりのときに朽ちない者とされると語ります。
神は死をも支配し勝利するのです。
その希望に生きる時、わたしたちは死への恐れから解放されます。
絶対的な神の恵みに捕えられているからです。
さらにパウロはそのうえで、今をどう生きるのかを語ります。
「こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。」(58節)
復活の希望は、私たちに今何をどうしていくのか神が課しているものは
何かを見極めつつ、今日を存分に生きる視点を与えるのです。