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新発寒教会ブログ

札幌市の新発寒教会ブログです。

日本基督教団新発寒教会 ご案内

日本基督教団新発寒教会のご案内です。

牧師 清水和恵

定期集会は以下の通りです。

主日礼拝 毎週日曜日午前10時半
聖書を読み祈る会 毎週水曜日午前10時半

新発寒教会の地図

『ガリラヤに生きたイエス』書評

2024年04月15日 | 稜線(エッセー風に)
書評「ガリラヤに生きたイエス」
           清水和恵

 新発寒教会の読書会は小説、エッセー、ノンフィクション、神学書等ジャンルを
超えて今、一番読みたい本を読むことにしている。
昨年の11月まで読んでいたのが「ガリラヤに生きたイエス」~いのちの尊厳と人権回復
(山口雅弘著、ヨベル出版社)である。
 これは教会員のリクエストで選本されたが、毎回刺激的で楽しい時を過ごすことができた。

 著者の山口雅弘さんからは、若い頃から多くを教えられた。こんな思い出がある。
山口さんが北海道で牧師をされていた頃、学生たちにこう語った。
「聖書に書いてあることは本当にあったと思うかい?聖書はね、神話や物語が書かれてあるんだよ・・・。」

 驚いた!
 そのようなことを言う牧師に出会ったことがなかったから衝撃は大きかった。
 「聖書に書いてあることは、みな正しくてそのとおりにあったと素直に読まなければならない」は、
よく耳にした。だが山口さんは、聖書に対して「なぜ、どうして?」の問いや
自分の考えを大事にしつつ聖書を歴史的に批判的に(否定的にではなく)想像力をもって
読むことの豊かさを示してくださった。
 その聖書への向き合い方や読み解きは、本書において随所に発揮されていると思う。

  本書はガリラヤのイエスの生き方の核心に迫ることを念頭に主な関心事を3点あげている。
その第一はイエスの「歴史的実像」を探究し、なぜローマ帝国の極刑である「晒し柱」(十字架)
の死に至ったか。第2はイエスの死後、どのような変遷を経て迫害されていたキリスト教が4世紀末に
ローマ帝国の「国教」として成立したか。さらに「迫害」する宗教に変質したか。
 第3は、いのちの尊厳と人権の回復を明示し、イエスの生き方の核心に立ち戻り、
キリスト教の在り方を問い直すことである。

 本書は好評で版を重ね、ガリラヤに生きたイエスとその時代の人々と出会う旅への
ガイドブックである。読者はきっとイエスに対する新しい視野を広げるだけでなく、
これからの教会とキリスト教の在り方について深い示唆を与えられるだろう。

            「道しるべ」46号より転載 2024/2/1



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ワンチーム Ⅰコリントの信徒への手紙12:26

2024年04月15日 | 稜線(エッセー風に)
「ワンチーム」 

  新発寒教会 牧師 清水和恵

 一つの部分が苦しめばすべての部分が共に苦しみ、
 一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです
               1コリント12:26

 昨年、ラグビーワールドカップが開催されましたが、日本は残念ながら
決勝トーナメントに出場できませんでした。前回(2019年)は初のベスト8で、
日本中が盛り上がり、ラグビーに詳しくない私でさえも、わくわくして観戦していました。
 当時の日本チームの目標が「ワンチーム」。7か国の出身者が所属し、多様な文化、
言語を持つ選手が互いに意思疎通して一つのチームを作ることを大事にしたそうです。
 それが躍進した秘訣かもしれません。

 コリント教会は、ワンチームになれない事情がありました。
能力のある者はない者を見下し、差別、対立、分派争いが絶えなかったようです。
それに対して、パウロは「教会はキリストの体」とたとえ、一人一人はその部分
として尊いと語りました。誰もが相互に尊く、必要とされる存在なのです。

 これもラグビーの精神といわれる「みんなは一人のために、一人はみんなのために」に
通ずることです。教会にはさまざまな人が集います。
その人らしく生きることを神は良しとしてくださるのです。
多様性と協働性を大事にしたいですね。
 
 掲載した写真は、新発寒教会員の作品です。教会には個性や賜物の豊かなメンバーが、
生き生きと教会を造ってくださいます。
 この1年間、皆様の温かなお支えに励まされて歩んでくることができました。
 心より厚く感謝いたします。 

             「道しるべ」46号より転載  2024,2,1

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イースター2024

2024年03月30日 | 稜線(エッセー風に)

イースター2024

Happy Easter !
 本日はキリストの復活を記念するイースターです。
キリスト教では最古の祝日で、クリスマスよりずっと早い時代から
お祝いされてきました。
 4世紀には、春分の日のあとの満月の次の日曜日がイースターと
制定されました。典礼色は白、ろうそくも紫から白に変わっています。

 礼拝の中で、讃美歌21-333「主の復活ハレルヤ」を歌います。
作詞はベルンハルト・キヤマニワ。タンザニアの牧師さん。
曲はタンザニア民謡と言われ、結婚式で3拍子のリスムにのって
踊りながら歌われたそうです。
 わたしたちも、「歌って踊れるクリスチャン」めざして、
この讃美歌を自由に楽しく歌えたらいいですね。
できる方は手拍子もつけて歌ってみましょう。
打楽器もちょっと用意しています。

リズムは ズンチャッチャッで ♪♪

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卒業式 2024/3/21

2024年03月29日 | 稜線(エッセー風に)
 こどもたちがお世話になった新発寒小学校。
 3月21日に卒業式が行われました。しばらくコロナで
 参加制限があったので、本当に久しぶりに出席しました。
 この春卒業するこどもたちが初めて、教会に遊びに来て
 くれたときは2年生でした。
 今は12歳。門出のとき。
 驚くほど、大きくなって、晴れ晴れとした姿を見て
 感無量でした。

 わが家のこどもたちの卒業式と様変わりしたのは、
 卒業生の衣装で、ほとんどが羽織り袴でした。
 なかには野球チーム、エンジェルスのユニフォームを
 着た生徒も2~3人いました。
 保護者は、スマホで撮影。12年前はほとんどがビデオ
 カメラでした。
 在校生の出席は、5年生のみ。以前は1年生から5年生までいた
 ように思います。
 新発寒小学校は、住宅が増えそれに伴い、児童数も増えた
 そうです。昔は学校の周りに牧草地が広がり、のどかな
 ところでしたが、今は住宅やショッピングモールが立ち並び、
 随分と賑やかになりました。

 

 
 

 
 

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読書会やってま~す!

2024年03月19日 | 稜線(エッセー風に)
 
 札幌地区だより106号より転載 (2024・3・14)

 一言でいうと楽しいです。
 ジャンルは様々、なんでも読んでいます。
 時々、お勧め本を持ち寄って紹介しあいますが、持ち寄らなくてもOKの
 緩い集いです。

 昨年は『ガリラヤに生きたイエス』(山口雅弘著)を数回にわたって
 読みました。今年1月には、『ショパン』(岩波ジュニア新書/崔善愛著)を読み、
 祖国ポーランドを離れた「亡命者」ショパンの思想と音楽に触れることができました。
 もはや「ピアノの詩人」と呼ばれるだけでは語りきれないショパンが紹介され、
 祖国への侵略に対する怒りや悲しみ、平和を希求するショパンの深い思いが伝わってきます。
 さらに話はウクライナやパレスチナ難民のことに及び、音大を卒業したAさんが
 ショパンを弾き、楽譜の解釈を語ってくださいました。

 お茶を飲みながら、本をめぐって語り合うひと時、縦横無尽に広がる話題。
 複数で読む醍醐味があり、心の滋養になっています。
 皆さんもご一緒しませんか。(清水和恵)

  

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