中国の人口は約13億人、そしてインドは約10億5000万人。
人口規模だけで見ると中国が世界一なのですが、インドは29才以
下で6割を占めています。しかし中国は5割以下です。65才以上
の高齢者比率で見ると、中国は7.1%、インドは4.6%です。中国
では、明らかに高齢化の問題と、労働人口不足という問題を近未
来に抱えています。
中国は一人っ子政策が1979年に始まってから、生まれてくる子供
の数が制限されているので、人口ピラミッドは紡錘型となってい
ます。それに対して、インドはピラミッド型に近く、しばらくの
間は労働力不足に悩む心配はありません。25才以下の人口で比較
すると、すでにインドが中国を越えているという話です。労働力
という点だけから見ると、インドがやがて中国を凌駕するのは時
間の問題です。
ここで、実際の中国の人口ピラミッドとインドのそれとを比較し
ていただくために、参考となるサイトをご紹介します。
中国の人口ピラミッドと性比
インドの人口ピラミッドと性比
上記ページに詳しく解説されていますが、中国の人口はやがて日
本のような高齢化問題(人口の少ない若年層が、多すぎる高齢者
を支えきれなくなる)に直面せざるをえなくなり、様々な問題を
引き起こす危険性を孕んでいます。それに対して、インドの人口
構成は、豊富な労働人口を今後しばらく安定して供給できる状況
です。
また人口的にもあと30年したらインドの人口が中国を抜くと予測
されています。その頃には中国はかなりの高齢者をかかえること
になるので、社会システムがうまく維持できるかどうかという心
配があります。
先ほど参照させていただいたページに、インドと中国の男女比率
に関してのグラフがありましたので、補足させていただきます。
この前の記事で、インドは男性の比率が高いと説明いたしました
が、中国もその傾向があるのですね。一人っ子政策がスタートし
てから、男子比率が増加(その理由は上記サイト参照)している
だけではなく、人民共和国成立以前から男性重視の伝統があった
ようです。この男女比のアンバランスから、男性の結婚難の問題
も出ています。
インドの人口の話から中国に話題がそれてしまいましたが、再び
話を戻して、インドの人口について説明していきます。インドの
人口は、年齢的に見て「若々しい」構造を持っているというのを
お分かりいただけたと思いますが、マーケティングの対象として
見る場合これらすべてがターゲットと捉えるのは間違いです。
この前の記事でも説明したとおり、文字の読み書きのできない層、
商品を購入するための収入を得られていない層を除外して考えな
いといけません。インドの消費者は、マーケティングの視点で、
SEC(Socio Economic Classification)という切り口でAからEまで
の5段階に区分されます。これはカースト制とか、身分制度とか
とは無関係です。このSECに関しましては、また改めてご説明し
ます。
インドの人口は、大半が農村部に住んでいます。インドの全人口
の約7割が人口5000人以下の村に住んでいると言われています。
これは中国も同様の傾向です。都市部の比率は3割以下ですが、
高所得者の大半が大都市に住む傾向があります。また農村部は
高所得者の比率が低く、広告しようとしても効率が非常に悪い
ため、あまり重視されません。
大都市をインドではメトロと呼びますが、ムンバイ、デリー、
バンガロール、コルカタ、チェンナイ、ハイデラバード、プネ、
アーメダバードの8都市を「8大メトロ」と称したりしていて、
重要なターゲットになります。インドマーケティングでは、
インド全体をカバーするというのは不可能に近く、かなりセグ
メントされたターゲットを設定しなければなりません。詳細は
また追々お伝えしていきたいと思います。
人口規模だけで見ると中国が世界一なのですが、インドは29才以
下で6割を占めています。しかし中国は5割以下です。65才以上
の高齢者比率で見ると、中国は7.1%、インドは4.6%です。中国
では、明らかに高齢化の問題と、労働人口不足という問題を近未
来に抱えています。
中国は一人っ子政策が1979年に始まってから、生まれてくる子供
の数が制限されているので、人口ピラミッドは紡錘型となってい
ます。それに対して、インドはピラミッド型に近く、しばらくの
間は労働力不足に悩む心配はありません。25才以下の人口で比較
すると、すでにインドが中国を越えているという話です。労働力
という点だけから見ると、インドがやがて中国を凌駕するのは時
間の問題です。
ここで、実際の中国の人口ピラミッドとインドのそれとを比較し
ていただくために、参考となるサイトをご紹介します。
中国の人口ピラミッドと性比
インドの人口ピラミッドと性比
上記ページに詳しく解説されていますが、中国の人口はやがて日
本のような高齢化問題(人口の少ない若年層が、多すぎる高齢者
を支えきれなくなる)に直面せざるをえなくなり、様々な問題を
引き起こす危険性を孕んでいます。それに対して、インドの人口
構成は、豊富な労働人口を今後しばらく安定して供給できる状況
です。
また人口的にもあと30年したらインドの人口が中国を抜くと予測
されています。その頃には中国はかなりの高齢者をかかえること
になるので、社会システムがうまく維持できるかどうかという心
配があります。
先ほど参照させていただいたページに、インドと中国の男女比率
に関してのグラフがありましたので、補足させていただきます。
この前の記事で、インドは男性の比率が高いと説明いたしました
が、中国もその傾向があるのですね。一人っ子政策がスタートし
てから、男子比率が増加(その理由は上記サイト参照)している
だけではなく、人民共和国成立以前から男性重視の伝統があった
ようです。この男女比のアンバランスから、男性の結婚難の問題
も出ています。
インドの人口の話から中国に話題がそれてしまいましたが、再び
話を戻して、インドの人口について説明していきます。インドの
人口は、年齢的に見て「若々しい」構造を持っているというのを
お分かりいただけたと思いますが、マーケティングの対象として
見る場合これらすべてがターゲットと捉えるのは間違いです。
この前の記事でも説明したとおり、文字の読み書きのできない層、
商品を購入するための収入を得られていない層を除外して考えな
いといけません。インドの消費者は、マーケティングの視点で、
SEC(Socio Economic Classification)という切り口でAからEまで
の5段階に区分されます。これはカースト制とか、身分制度とか
とは無関係です。このSECに関しましては、また改めてご説明し
ます。
インドの人口は、大半が農村部に住んでいます。インドの全人口
の約7割が人口5000人以下の村に住んでいると言われています。
これは中国も同様の傾向です。都市部の比率は3割以下ですが、
高所得者の大半が大都市に住む傾向があります。また農村部は
高所得者の比率が低く、広告しようとしても効率が非常に悪い
ため、あまり重視されません。
大都市をインドではメトロと呼びますが、ムンバイ、デリー、
バンガロール、コルカタ、チェンナイ、ハイデラバード、プネ、
アーメダバードの8都市を「8大メトロ」と称したりしていて、
重要なターゲットになります。インドマーケティングでは、
インド全体をカバーするというのは不可能に近く、かなりセグ
メントされたターゲットを設定しなければなりません。詳細は
また追々お伝えしていきたいと思います。