カメラを片手に

奈良町界隈の地蔵様に①

奈良でも秋晴れを忘れたような天候が続き、今朝も上空は厚い雲。
10時

昨日から今朝まで台風15号と19号に痛めつけられた被災地に
21号の影響で豪雨が。TVでは土砂崩れや氾濫現場が映し出され、
亡くなられた方も二桁に、息をのむ惨状に言葉がありません。
〝がんばろう日本” ワンチームです。
次週は火曜日以外は晴れの日が続き、復興が捗ることでしょう。

23日にお地蔵様を探す講座に参加し、説明もしていただけた。
全国各地で「お地蔵さま」と親しみを込めて呼ばれる石像は『地蔵菩薩』で、
「お釈迦様が亡くなって五十六億七千万年後に弥勒菩薩が仏になるまでの間、
 人びとを救うといわれています。僧侶の姿をしており、右手に杖(錫杖)、
 左手に宝珠を持たれて、子どもたちを守るために道ばたに置かれている」と
奈良では地蔵様でも「春日地蔵」と呼ばれる信仰が盛んな地で、この
春日地蔵とは春日大社第三殿の天児屋根命(あめのこやねのみこと)の
本地仏で本来は閻魔大王の化身ともされる地蔵菩薩であり、春日大社や
春日山の境内は浄土で、その地下には春日地獄があるという。
春日の信者は本来の地獄に落ちる前に春日地獄に落ち、念じて待てば、
春日地蔵が雲に乗り救い出して頂けるといわれて、広まった故だ。

近鉄奈良駅から興福寺境内へ入ると、北円堂から南下し国宝の三重塔を
左手に折れると南円堂の崖下に「興福寺延命地蔵」が多数祀られている。
新しいものもあり、延命能師地蔵、水子地蔵尊、救世観音菩薩、さらに
出世地蔵尊と書かれ、子安地蔵、身代わり地蔵や道祖神の役割も担って
おられ、八面六臂の活躍をされるのですと。


胸に赤い涎掛けをつけておられますが、その理由は・・・
昔から白布や赤布はそれぞれ男子女子の性別を表すために使い、赤子が
丈夫に育つようにというおかあさんたちの願いと祈りがこめられている。
赤になったのは、汚れが目立たなく身近にあり、赤が魔除けを表すからとも
後に訪れる汗かき地蔵様は黄色、黄色に変えると交通事故が減ったそうだ。


次は猿沢池に降りると、

南側の率川(いさがわ)と上つ道が交わる橋の上から下には、川の中に
舟形石組みに40数個の地蔵様が祀られており『率川地蔵群』という。
なお川岸の植木の剪定中で、布がかけられていた。
拝借写真

上つ道を南下すると、道祖神なのに賭け事の神様の「猿田彦神社」がある。
道祖はフナドとも読まれ、道祖王(ふなどおう)をまつる神社とも言われる。


すぐ南の「御霊神社」と賭け事をして負け、信者さんを取られたのに、
賭け事の神様になるとは。
実は鳥居をくぐると直ぐ左側に大きい陽石があり、
これが荒神や賽の神として勝負の守護神となっているかも。


東に向かうと旧奈良市役所跡で中央図書館など、前に庭にはモニュメントが


奈良ホテル方面にいくと、「不審ケ辻子町」に

元興寺(日本最初の寺・飛鳥寺)に出た悪さをする鬼を追って行くとこのあたりで見失ったこと
からの地名で、「がごぜ」の伝説になる。


奈良ホテル裏口前には尾花谷川が流れており、川縁に建つ
大乗院跡の石碑の裏側に、

「北向き地蔵群」が祀られており、地蔵様は南方の伽羅陀山に住まれ、
衆生を北を向いて待っておられるという。


さあ奈良ホテル内を大乗院跡の池を見ながら奈良ホテルの入口に東へ
上り、交通量の多い県道を渡ると、黄色の前掛けをかけられた地蔵様が
集まっており、「汗かき地蔵」という。
難産の家庭に出向かれて安産させる地蔵さんで、その度に汗をかかれた
という伝説があったが、明治の廃仏毀釈で雨ざらしになり、地元の方が
ここに移された。県道に接し見通しが悪く交通事故が絶えなかったため、
事故が無くなるようにと、前掛けを赤色から黄色に変えると激減した。


更に南に行くと、交通安全地蔵として安置された「爪かき地蔵」がある。


実は弘法大師が爪でかいたと伝わるお地蔵様で、舟形状自然石を別石の
蓮台に載せ、霊座に乗る地蔵立像が線彫りされており、錫杖と円頭光を
持つ春日地蔵像です。室町時代後期の造立といわれる。


次回に続く

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