朝方は曇り空で最低気温は10.4℃、徐々に晴れ間がたっぷりの日差しへと。
だが吹く風は思ったより冷たく気温は15.5℃止まりで、弱い寒の戻りに。
今週朝晩の冷え込みに注意が必要と。だがこれで平年並みかも。
昨日の花散らしの雨量は29ミリと多く、東を見れば若草山の頂上の桜もすっか
り散り、春日奥山の稜線付近だけサクラ色が残る。 (16時)

若草山の二重目から一重目の芝の色もはっきりと若草色に・・・
樹木の色も萌黄色から薄緑色へと「山笑う」季節になりつつ。 (16時)

御蓋山283mにも若葉が萌えだしている。
お山全体は神域で立ち入り禁止、頂上には『春日大社』の浮雲遙拝所があり、
第1殿の祭神・武甕槌命が白鹿の背に乗って天降られた神蹟になる。

その春日大社の社紋は「下り藤」で、今日の誕生日の花『フジ・藤』が
イメージされている。
花言葉は「貴方に夢中」「至福の時」と
公園の藤棚では、白い花穂と若葉が同時に出始め、一部は紫色の蕾が下を向き
始める。

「フジ」はマメ科フジ属のつる性落葉木本、一般名称としての藤には、つるの巻く方向を上から見て左右の二種に分かれ、
つるが右巻き、標準和名の「フジ」または「ノダフジ」、
つるが左巻き、標準和名の「ヤマフジ」または「ノフジ」とされる。
公園のフジはまだ垂れ下がるほどには・・・

フジの垂れ下がった花が稲穂を連想させることから古代では、豊作を予兆する
として神聖視され、神を招く依代にされたとも。
忌部氏とともに神事・祭祀をつかさどった中央豪族の中臣氏、大化の改新後に
天智天皇から藤原氏を賜わられたと。
春日大社のフジといえば、本社殿前の「砂ずりの藤」が一番有名ですが、
萬葉植物園を含め大社域内には早咲き、中咲きと遅咲き合わせて20種類200本の藤があり、例年は4月下旬から二週間程度楽しめるが・・・
今年も早まりそうですね。