カメラを片手に

縁起の良いムベの実がなる松柏美術館入り口

今朝奈良の最低気温は午前2時過ぎの19.4℃、ええっ!、何を着る?
そして10時には26.1℃迄上がった気温、これで4日連続の夏日になりました。
      10時、26.1℃、51%

この暖かさで奈良では観測史上初めてを2つ記録している。1つは11月3日から
4日間続いた夏日、もう1つは昨日5日の27.5℃と11月としての最高気温です。

でも夕方からが雨、寒冷前線が通過すれば一転して冬型の気圧配置となり、
気温は下がり10日からは20℃を下回ると。
これで平年の気温に戻るらしい。
ジェットコースターのような寒暖差にご注意を! 

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はキク科多年草「ノコンギク・野紺菊
花言葉は「指導」
      
秋の野山で8月から11月にかけ散房状に次々と咲き、花弁(舌状花)には
白色~薄紫色など色幅がある。
よく似るヨメナ、共に「野菊」の代表花だが、鑑別点はこの3つで野紺菊に。
 ①花のあとに綿毛=冠毛ができる
 ②葉っぱに短毛が生えている
 ③花が散房状にたくさんつく

江戸時代に濃い紫色を持つ花を選別して「コンギク・紺菊」という園芸種が
つくられ、流通している。

先日の松柏美術館、庭先での植物などを紹介します。
    (なお入館券を購入して散策してください)
駐車場への入り口横、大渕池側に小さな門があります。
      

よく見れば、萬葉歌碑が正面にみえませんか。春の歌で上村松篁先生の筆。
春になればヤマブキ、スミレ、そして高円山サクラも遠くに色付くはず。 
                                                      万葉集巻八 1440番 河辺東人   
                  『春雨のしくしく降るに高円の
  
『古今和歌集』249 文屋康秀         山の桜はいかにかあるらむ
山吹の咲きたる野辺のつほすみれ
      この春の雨に盛なりけり

      歌碑の裏には・・・
      

松柏美術館、門の右横にある木は・・・実があり縁起の良い植物と言われる
ムベ・郁子 ・野木瓜」で、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物です。
別名トキワアケビ、ウベなど方言が多数あり、南東北以西に分布する。

縁起が良いとは、ムベの葉は”掌状複葉”という小さな葉が手の平の指の様に
細くて長い柄の先に付いた形をしている。
この小さな葉が幼木時には3枚、生育途中で5枚、果実が結実する頃には7枚に
このことから「七五三の縁起木」といわれる。 
      

春に白い花が咲き、秋になれば楕円形の鶏卵より大きな実をつける。
アケビと違い、常緑性で、実が割れることはない。  
食べた記憶があり、アケビより種が多いのが少し難点でした。
      借用

また「無病息災の木」として尊ばれ、近江の国・奥島の古記に言い伝えが残る
"天智天皇が琵琶湖南部の奥島山あたりの狩の途中、休息に立ち寄った際に
 出会った元気な老夫婦、天皇がその元気の秘訣を尋ねたところ、
 ”美味しいムベという果物を食べているおかげです”と伝え、
 差し出された果実を食べたところ
 ”むべなるかな(もっともである)”と言葉を発されて和名の由来になる。

上記のようにムベは、不老長寿の実として古くから宮中に献上されてきた果実この語源は、朝廷や神に献上するその土地の産物、つまり「大贄・おおにえ」としてムベを献上していたことから以下の様に転訛したとされる説もある。
「オオ二エ」から「オオムぺ」、「オオムベ」から「ムベ」へと転訛したと。 

万葉集には詠われていないようで・・・
北原白秋の歌を紹介します。
こもごもに 郁子(ムベ)と通草(アケビ)を とり食みて
              郁子がよしちふ この子があはれ


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