最後に笑え

シルキーと申します
自転車の話題を中心に日々の事を綴ってゆきたいと思います
滅多に更新されませんが悪しからず

直江津めざして 2  《22時間のロングライド》

2011-06-07 15:12:48 | 日本海は遠いぞ

思っていたよりもはるかに厳しいツーリングでした
現地に着いたのは夕日の時間をとっくに過ぎて真っ暗な20時20分頃、実に22時間のロングライドでした
画像は夕暮れ迫る長野・新潟県境です

コースとしては、概ねR16→R17→R18という単純なルートでの約340キロ
夕日は逃しましたが何とか完走だけは達成しました

直江津めざして 1  《プロローグ》 からの続き


スタートは3日(金)の22時、茅ヶ崎サザンビーチです
早めの21時半ころに集合場所に着くと、そこには初めて見るピカピカのBD-1が1台停めてありました

見送りに来て下さったスレイプニルさんです
新車でポリッシュ仕上げのフレーム、文字通りのピッカピカ
おしゃれですね、限定200台販売とか

一緒にロングライドする峠のゴブリンさんと、これまた見送りのザリガニさんもすぐに現れいよいよ気分も盛り上がります

乾杯~! という事ではありません

コーヒーのボトルに汲んだ茅ヶ崎港の海水です
直江津の海に放出してこようかと
見方によっては、放射能の移送になっちゃうかな?

傾きも味ですね

いよいよ、直江津に向けて出発

ナイトラン

どこを走ってる時の画像だか・・・?

「ナイトランて危なくないですか?」とよく聞かれるのですが、走ってみると結構安全だったり致します
絶対的な違いは、車の交通量がだんぜん少ないこと
追い越してゆく車は、対向車が居なければ盛大なセンターラインオーバーをして余裕をもって追い越してくれたり致します
充分なライト装備と反射素材を多く身に付けることは必須ですが、あとはたまに通る車に注意を払うだけ
幹線道路は幅員が大きいので、私的にはより一層安全に走れる気がします

八王子を抜けてR16を進みました
入間ではミスコース、R16からR407への移行に失敗しての迷走です
帰ってから地図で確認したところ、約20キロくらいの迷走をしたようでした

R407の鶴ヶ島付近でコンビニ休憩を入れて再び走り始めると、空が夜明けの近さを教えてくれてました
埼玉県を走り抜けるまえに夜が明けてしまうのかぁ
時間だけが進んでいってる気がしたのですが、現実にはかなりの距離を走っていたんですね
埼玉県ってデッカイや

そしてやっとのことで群馬県

R407でのミスコースの遅れを取り戻そうと、ちょっとハイペース気味な二人
この良いペースでR18まで一気に頑張っちゃいましょう
などと無謀な事を言ってしまったのは私です
そしてそんな無茶が終盤に影響してくるものなのです

「R18までは・・・」と高崎市内のコンビニは全てパスします
ところがR18に入ったとたんに道路沿いに店が無くなりました
結局安中まで走るはめに

「休憩したいぃぃー」がMAX状態になった頃にやっと見つけた安中のマック
迷うことなく看板に引き寄せられてゆきました
椅子に座れた事の喜びがとても大きかった事を思い出します

いよいよ中盤の山場、碓氷峠へ向かいます

そして、三桁だった長野までの距離が99キロに
やっとイメージし易い距離になりましたね
マックで復活したのでこの時はやや元気です

      

      

      
釜めしで有名だった横川を過ぎ山道を半分くらい上った頃でしょうか、ペダルを強く踏んだ時に左の太腿が攣りかかりました
どうも、安中までのハイペースがここに来てダメージとして現れた感じです
攣るのを回避するため力を緩めたので、前を行く峠のゴブリンさんからは次第に離れてゆきました
力の差は歴然としてますから、彼から遅れることは気になりません
それよりもまだ行程の半分です、「完走出来るのか?」との不安がよぎりました
ペースを落としてでも走り続けなくては
ペダルを踏み続けながら左の太腿を叩いたり、時には立ち漕ぎ(私の場合ダンシングとは呼べません)を織り交ぜて疲れを分散したり・・・
やっとの思いで碓氷峠を上り詰めました
カーブ表示板は、なんと183
これ、覚えておくと今後に役立つかも知れませんね
軽井沢駅では難所を越えた安心感と、リゾートの香り充満の街並みにウキウキでした
軽井沢着、10:15

前方の山は浅間山

やはり一級のリゾート地ですね、空気がとても爽やか
サイクリストも急に増えました、新幹線輪行でやって来ている方達もかなり居られた様です
いいですね、新幹線でやってきて軽井沢を散策し、そのあと高崎に向けて極上ダウンヒル
きっと最高だと思います

そうこうしていると、峠のゴブリンさんのお仲間の保父さんがバイクで登場
私達のサポートとして追い掛けてきて下さいまして、このあと長野まで伴走して下さいました
本当にお世話になりました
着ているジャージは“チーム三連敗”です

軽井沢から先の下りは極上ですね、緩い下りが延々と続きます
信号も少ないので、一旦60キロ代にのせたらずっとそのままで車と一緒にかなりの距離を走れました
碓氷峠の上りでの疲れも一気に忘れてしまいます

千曲川沿い @R18

気持ちのいい区間でした、天気も最高!

長野はもうすぐ

この辺りから私の左太腿が攣る感覚が再発し始めます
一旦解消できてもすぐに再発するということの繰り返し、碓氷峠の時よりも確実に進行している感じがありました
陸橋や橋などのちょっとした上りでも攣りはじめる前兆があり、その度に強く踏めません
スピードダウンし太腿を叩いている私を見かねた保父さんが、サポートグッズの中から取り出し差し出してくれた物はエアーサロンパス
有り難かったです、本当に
痛みまで伴うようになっていた左の太腿の筋肉がずいぶん楽になりました
終いには左を庇っていた右の太腿までもが攣りはじめるという酷い状態に発展しましたが、この時もエアーサロンパスでずいぶん助けられました

峠のゴブリンさんが「アミノ酸や塩分を摂るといい」などと言うので
「そうだ、海水がデイバックに入っていたっけ・・・」とつぶやくと、間髪を入れずにダメだしを貰っちゃいました

そして、この頃から「夕日の時間に間に合うのか?」の疑問が生まれ始めたのです
長野から直江津までは約70キロ、途中標高差400mほどの信濃町を越えて行きます
元気な状態で4時間くらいの行程でしょうか、しかし疲れが溜まったこの体でどうなのか?
時間は15時少し前です、元気な状態でぎりぎりのところですね
無理のできない私の太腿、上りでのスピードダウンは明白でした
夕日は無理っぽいことを峠のゴブリンさんに伝えると、「夕日の事は考えずに完走だけを目指して頑張りましょう」との返事が
助かりました、そして同時に申し訳ない気持ちも

時間のプレッシャーからは開放されたので、せっかくだし長野市内でお蕎麦でも食べて行きましょうと善光寺に寄り道
残念ながらお参りするほど時間のゆとりは無く、お蕎麦を頂き門前での写真を撮って先を急ぎます

そして保父さんとはここでお別れです
軽井沢から長野までの間の心強いアシストに感謝です
無茶苦茶な遊びをする変な二人のおっさんを助けて下さって本当に有り難う御座いました
有形無形のいろいろなサポート、とても助かりました

さてここから最後の苦行です

けっしてきつい勾配ではないのですが力が入りません
上りに入るとすぐに離されてゆきます
しかし焦らずに、軽いギアーを踏みながらゆっくり上ってゆきました
そのせいか太腿のトラブルも発生することなく、何とか飯綱高原~信濃町~妙高高原と進みあとは下りを残すのみです
安堵感でいっぱいです
しかし、日没もほぼ同時にやってまいりました
地形的にはまだ山の中です

雪国の道路はどこもそうですが、かなり荒れております
薄暗くなってきた中をライトを頼りに路面のひび割れを避けながらの高速ダウンヒルです
二人とも下り好きだけど、こればかりはちょっとね
体力的な疲れに加えて精神的疲れも重なりへとへとに

山を駆け下りて平地に変わったところで「やったぁー、もうすぐだな・・・」と喜びました
ところが現実はそんなに優しくはありませんでした
行けども行けども街に着きません
真っ暗な水田地帯を突っ切るR18が延々と続きます

しかし漕ぎ続ければいつかは必ずたどり着くものですね
20時20分ころにボロボロになって直江津港に到着しました

直江津港や船見公園と回り写真スポットを探すものの、暗い事もあって適当な場所が見つかりません
写真は明朝改めて撮る事にしてホテルにチェックイン

峠のゴブリンさんの交渉で自転車は部屋置きに、助かりました
スーパー銭湯併設のホテルなので風呂も快適

何をするでもなく速攻ベッドに、23時ころには深い眠りに落ちてゆきました
明日は7時起き
起きられるのか???



茅ヶ崎~八王子~熊谷~高崎~軽井沢~長野~妙高高原~直江津
389.8km  (Mx62.9,Av22.3)


直江津めざして 3  《翌日はパレードラン》  に続く

  




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4 コメント

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完走 (f)
2011-06-08 07:35:27
約400キロ、ほんとにお疲れ様でした。2人だから行けたのかも知れませんね。太腿のトラブルもありかなり不安だったでしょう。それも工程の半分で発生ですからね。バイクのサポートなら自分にもできるかも知れません。今度、追いかけてみようかな?山越えはきつかったですか。僕より年上のシルキーさんが400キロ頑張って走るんだから自分も今度参加してみようかな?それには相当走りこまないと途中で離脱ですね。ヒルクライム60分切り行けますよ。シルキーさんなら、、、
バイクサポート (シルキー)
2011-06-08 08:01:37
◇ fさん
バイクサポートも面白いですよね
その時は是非エアーサロンパスを…(笑)

今回のコースは2回の山越えが有りましたが、まともな体調ならどちらも楽に越えられるものだと思います
ペースを乱さない事が肝要だと思い知らされました
完走 (だましのしまだ)
2011-06-08 09:31:44
完走おめでとうございます。
先日思いつきでファンですさんと『道の駅どうし』まで往復122Km走りましたが、久しぶりの100Km超えでヘトヘトになりました。私にはとても無理ですね。5日工程なら何とか行けるかもしれませんが・・・・。しかし体力ありますねぇ・・・気力も。
気力・体力 (シルキー)
2011-06-08 10:55:09
◇だましのしまださん
気力も体力も今年辺りがピークかも?などと思っているところです
来年の春には私も“赤いちゃんちゃんこ”
それを境に急に衰えがやって来るのではないかと、根拠の無い不安を抱えてたり致します

だましのしまださんも、毎年北海道を数日掛けてのロングツーリング
何年も続けておられるあの気力・体力には敬服しております
いちファンとしてずっと続けてゆかれる事を願っております

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