「国道沿いのファミレス」畑野智美
ファミレスで正社員として働く善幸。
悪い噂をたてられ問題になって転勤になった先は長い間帰っていなかった実家のある町。
そこでの昔の友人たちや家族、ファミレスで働く人たちとの日々のお話。
ファミレスはファミリーレストランだから家族がみんなで一緒に楽しくご飯を食べる場所で。
昔よりは家族連れが減っていたりもするけど、それぞれにファミレスの思いでをもっていたり。
だけどこの物語のメインの登場人物たちは家族と疎遠だったり家族に問題があったり家族がいなかったり。
そんな人たちが一生懸命で、そしていろんな過去を抱えながらも「家族」を作っていく。そんな話です。
なんか堅苦しくきこえるけどそういうわけではなくて。おしつけがましい感動とかほのぼのさもないし
とってもリアルで。けっこう苦しくなるようなエピソードも多く。
でもわざとらしくないから身近な知り合いの話を聞いてるような気分にもなり。
これはかなりおもしろかったです。大きいことはそんなに起こらなかったけどなぜかものすごくひきこまれる
お話でした。なんででしょう。やっぱり人物それぞれの性格とかのリアルさかなぁ。
かなりおすすめの本です。
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