閉め出し!!東福寺

平凡なサラリーマン日記
平成22年11月終了しました。

マラガ

2007-01-19 22:29:48 | ざれごと。
大体譜読みは終了した。
インテンポに近い雰囲気で通せるようになったので暗譜と曲の分析(順序逆やなぁ~…)。
でもこの曲は
序奏、序奏の発展による第一主題、その変化、主題を使った経過、第一主題と関連のある第二主題、その変化、主題を使った経過、序奏の断片による主題が盛り上がってきて強奏しffで序奏、第一主題(短縮)、第二主題、コーダ
という典型的なソナタ形式だ。
こんな単純なのに把握するのが難しいのは転調が複雑なのと、和音を構成する音が複雑なのと両方ある。しかしイベリアの中ではテクニック的な難易度はかなり低いと思う。演奏効果はあると思うし、意外とお得な曲かもしれない。

とにかくスペインのアツさを出す為には、部分部分の強調すべき箇所と、それから曲全体での強調すべき箇所やゆらしてもよい箇所を分かる必要がある。そこらじゅうゆらしまくるのは単なる演歌だし、スペイン音楽はリズムに特徴がある。かといってインテンポすぎると濃厚さがなくなってしまう。
ヒントとなるのは調性・声部の厚さなどの他に、演奏の難しさがある。ラヴェルやアルベニスといったピアノの構造・ピアノ演奏に深い理解のある作曲者は「演奏の難易度」を素直に感じれば、どうアゴーギグを効かすかがわかる箇所がある。例えばこのマラガなら、コーダの入り前後の跳躍やアルペジオはインテンポに無理に収めず、強調の為にわざとインテンポで収まらないように作曲者は書いているのだと考えられる。そういったピアノ書法の元祖はなんといってもショパンだろうと思う(というかショパンがもうちょっと長生きしてたら一人で完成させてしまっていたかもしれない…)。
その点、リストはピアニストとしてあまりに有能だった為か、テクニックの割に演奏効果が低かったり、演奏効果より腕への負担が大きい部分が多い気がする。あまり弾いたことないけどシューマン・ブラームスなんかも僕にとってはそうだ。



今日学んだこと
・代行業務がいっぱいありました。
・対人援助職であることを常に自覚することの必要性
・わからないところ、調べなければならないところをしっかり把握すること