「がんだと聞かされて三食のど通らなくなったもんな…」
7月に食道がんの手術を受ける前にそう語っていたという。
勘三郎さんが亡くなって3日。
やはり反響は大きいですね
以前にも少し書きましたが、がんというのは無常にも人からあらゆるものを奪う。
気力、体力、夢…
底知れぬ恐怖の塊なのだろう。
僕も勘三郎さん大好きだった。
中村屋の親子3人での連獅子も見に行った。
歌舞伎座さよなら公演も見に行った。
いつも勘三郎さんは見ている僕らを楽しませてくれた。
それはただ素晴らしい演技を通じてではなく、その季節やその場所、そして瞬間にしかできないことをアドリブで混ぜ、観客を和ませてくれたから。
勘三郎さんはみんなに愛されていた。
なぜだろう。
追悼番組を見て思ったこと!
それは人を愛していたからだと思う。
勘三郎さんは妻の好江さんを心の底から愛していた。
堂々とみんなの前でキスをして、そして愛していると叫ぶ。
常に妻のことを1番に愛し、あらゆる面で感謝を表現していた。
愛したのは妻だけでない。
二人の息子を心から愛していた。
弟子として、そして父として、常に息子らを愛し、愛を持って指導していた。
孫が生まれてからは、孫を心から愛してかわいがった。
「あいつの初舞台を見るまでは死ねない…」
そう言って手術に向かったのだから、どれほど愛していたのか想像できる。
そして中村屋の門弟を愛していた。
中村屋を支える彼らに常に感謝を示していた。
そして共演者を愛し、知り合った全ての人を愛していた。
人を愛すことこそ、愛されることなのだろうと感じた。
人を愛すことは本当に大切なのだろう。
歌舞伎には全然興味もないんだけど、偉大な方だったんだな~って。大竹しのぶさんのお話でスタッフ全員に深夜にマック買って勘三郎さんが差し入れした話とか凄く印象的だった。
そんな父親を見て育った息子さん達は立派な人間になっていくんだろうね
ケイさんもみてたんだね(^-^)/
ほんとに惜しい人を無くしたね(-_-;)