愛知県障害者スポーツ大会などで、障害者スポーツとして行われている競技はたくさんありますが、ここでは、障害者のために特別に考案されたスポーツを紹介します。
今回は、主に電動車椅子の選手が出場する「スラローム」という競技を紹介します。
スラロームは、写真のように赤白2色で高さ40㎝の円筒形の旗門が設置された距離30mのコースで行われ、そのタイムを争う競技です。
旗門は、2m間隔でコースに設置され、白の旗門は前進で通過する前進旗門、赤は後進で通過する後進旗門です。また、スタートから6mと8m、18mと20m地点には、コース中央に縦に配置された周回旗門と呼ばれるそれぞれ1本ずつ逆方向で周回して通過する旗門が設置されています。
前進旗門(白)は、前進で通過します。
後進旗門(赤)はバックで通過します。
後進の周回旗門に入りました。
後進の周回旗門を周回しています。
周回旗門は、左右どちらから進入してもよいですが、2本目と1本目は逆回りをしなければなりません。また、定められた通過方法により旗門間を3回通過することになります。
そのほか、旗門を倒した場合は、1本につき所要時間に5秒が加算されます。
また、通過の方法を間違えたままフィニッシュした場合は失格となります。ただし、フィニッシュラインに到達するまでであれば、やり直すことができますが、その場合の反則や所要時間はすべての所要時間に含まれることになっています。
平成24年度愛知県障害者スポーツ大会での最高記録は、次のとおりでした。
1部(39才以下)男子 1分17秒2
2部(40才以上)女子 1分46秒5
2部(40才以上)男子 1分33秒3
ちなみに全国障害者スポーツ大会の大会記録は41秒8(1部女子)です。