少子化で行こう

世の中、少子化対策音頭が鳴り響く。人口減少もあると、恐怖心を駆り立てる。でも、何かそれって変じゃない? ままで行こうよ。

少子化白書の事実認識の間違い(たくさんあるけど)

2006-01-05 06:31:55 | Weblog

「2004年の出生数を前年と比べると、29歳以下で3万2,327人減少しているが、30歳以上では1万9,441人増加している。20代の出生数の落ち込みを30代の出生数の増加で補う形となり、結果的に合計特殊出生率に大きな変化が生じなかった要因となっている。いわゆる「団塊ジュニア世代」3の女性が30代前半となっており、この世代による出生動向が、合計特殊出生率の動向に大きな影響を及ぼしている。」

まず、統計上の間違いを指摘しておこう。合計特殊出生率は、年齢別の出生率を単純に加算するものである。年齢別人口のサイズとは無関係である。生む可能性のある母親世代のサイズが出生数に影響を与えることはあっても、合計特殊出生率には影響を与えない。


ちなみに、団塊ジュニアの説明は、
「第1次ベビーブーム世代(1947(昭和22)年から49(昭和24)年生まれの世代)は「団塊の世代」と呼ばれ、この世代の子ども達である第2次ベビーブーム世代(1971(昭和46)年から74(昭和49)年生まれの世代)は「団塊ジュニア」と呼ばれている。」
である。