クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

朴竜の最強上司伝説!1 北海道にて

2020年08月26日 | ちっちゃいおっさん

2000年~2004年の期間勤務していた米系投資顧問会社時代の上司のお話しです。


その上司は山口さん(仮名)といい、陰では「ぐっさん」とか「やまちゃん」と呼ばれていました。


私より一回り歳上のやまちゃん。


某大手証券会社からの転職組で外資系企業に勤めるには余りにも歳を取っており、もちろん英語は全く話せません。






ペタッと七三に分けた頭からは昭和の整髪料の香り漂い、地黒の肌は古いなめし革の如く、ギョロッと大きな眼は笑うと雨に濡れた捨て犬のようです。


巨体にいつも汗をかいて、スーツは外資系金融機関で見たこともないテカテカのツルツル。





ズボンの折り目も消え、ジャケットから煙草の匂いを発散させているのです。


人の話は殆ど聞いておらず、僅かに聞いたことは直ぐ忘れ、運用や複雑な金融商品の知識はなく、思い込みや勢いで行動するおっちょこちょいの好人物。


でも、周りがなんと言おうと私はやまちゃんが大好きでした。だって、見てるだけで楽しいんです。


さて、そんなやまちゃんの武勇伝を紹介していきたいと思います。






1


「北海道の銀行へ営業に行った時」のこと。


やまちゃん、知識もなく勉強もしていないのにプレゼンが大好きです。


北海道の銀行での応接室。


私のプレゼン中に先方から質問が来ました。それに応えようとした矢先、すかさずやまちゃんが口を挟んできます。


よく分からないトンチンカンなやまちゃんの説明に顔から火の出る思いで俯く私。


テーブルに置かれた資料にペンを指して説明したかったやまちゃん。


ごそごそとジャケットにペンを探し出します。胸ポケットにペンはなく出てきたのは老眼鏡です。


内ポケットを探すもやはり老眼鏡。ジャケットの右ポケットをごそごそしてペンの代わりに老眼鏡。左ポケットを探しても出てきたのは老眼鏡。


「おかしいな。ちょっと待ってくださいね。」と大きなカバンをヒックリ返したら、老眼鏡が2つ出てきました。






結局、ボールペンは見当たらず、テーブルには指紋や脂のついた汚い老眼鏡が6つもならんだのです。それはそれは異様な光景です。


しょうがないので、やまちゃんは老眼鏡で資料を指しトンチンカンな説明を始めるのです。


プレゼン後、「山口さん。いい加減にしてくださいよ。上手く行くものも上手くいかないじゃないですか!」


やまちゃん、悪びれた様子もなく「びっくりしたぞ。ボールペンが見当たらないなんて。」


「びっくりしたのは私と先方ですって。なんで老眼鏡が6つも手品のように出てくるんですか⁉︎


「それはそうと朴ちゃん。こっち(小指立てて)の方は好き?ススキノ行こうよ。ススキノ!」


やまちゃん、人の話全く聞いてないし!


それでも何故か憎めないオッさんなのです。




写真は本編と全く関係ないまだまだ暑い溜池山王です




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