走った。
歩く時間は徐々に短くなってきた。
膝が痛くなることがあったので、
主治医に相談してみた。
前傾になって下を向かないこと。
そんなアドバイスを受けた。
前を見て走ることにした。
確かに疲れない。
ただ、姿勢の問題なのか、
単純に体力がついてきたからなのか、
それはわからない。
ボクシング始めた頃に
タバコをやめてみた時と同じだ。
しかし暑いな。
体が溶けそうだ。
いっそのこと脂肪だけ溶けてくれれば、
もう走る必要なんてないのだ。
先日、違う支店の先輩課長と話した。
新入社員を私に紹介しながら、
「ジョビ課長見てよ。彼長髪だろ。
江口洋介って呼んでるんだ。」
女子も何人かいたが、あまりピンときていない。
理由は明らかだ。
「課長、今はもうロン毛って言ったら江口洋介じゃないんですよ。
そもそもロン毛って言うのかもわからないし、
江口洋介自体知らないかもしれないし。ねえ?」
私はそう言って、周りにいた女子に振ってみた。
「江口洋介は知ってますけど、髪が長いとは思わないです。」
「えっ、そうなの?じゃあロン毛って言ったら誰?」
先輩課長の問いに女子が答える。
「ローランドですかね。」
「ジョビ課長、ローランドって誰よ?」
「いや知らねえっす。桐島ローランドじゃないっすか。
後ね、課長さあ、私のことを昔からイケメンって
色々な社員に紹介してくれるけど、
私がイケメンなのは昭和までなんすよ。」
「そんなことないよ。ジョビ課長はイケメンだ。」
いや、確かにそうなんだ。
時代は変わったんだ。
ロン毛と言えば、江口洋介でもキムタクでもない。
ソフトモヒカンと言えば、デビッド・ベッカムでもない。
私がイケメンと言われるのは、世代によっては受け入れられない。
メジャーリーガーといえば、野茂英雄ではなく大谷翔平だ。
そして、ボクサーと言えば、辰吉丈一郎ではなく井上尚弥だ。
下手したら那須川天心だ。もう辰吉の現役を知る若者はいない。
メイウェザーは最早ボクサーではなく、エンターテイナーだ。
海外のボクサーでは、ノニト・ドネアが1番有名だ。
Rioはギリギリ知っているかもしれないけど、
当然桜樹ルイなんて知らない。
もう時代は変わったんだ。
その時代で生きていかなければならない。
針路を決めなくてはならない。
それはだいぶ骨が折れる。
とまあ、色々あるわけなんだけど、
明日という日が、
成果の出る日にできればそれで良い。
またまた長くなったので、この辺で。