大学野球に携わっている
ウチの子が、
何気なく気になっていて
フッと手に取った小説。
大学野球を愛する人々
東京五輪の中止
理不尽な世の中…
今の自分と置き換えて
感情移入するのに
時間がかからなかった、
今、この時期に読んでくださいと、
言わんばかりの内容すぎる~😢
と、私に強く勧めてきました。
事実を元にした小説で、
人間魚雷「回天」となり
敵艦隊へ突っ込んで行くだけの訓練。
「回天」の操縦訓練だけではなく
人間魚雷になる為の心の訓練。
私はそう感じました…
逃げ出せばいいのに…
と、読みながら何度思ったことか。
それが許されない…
訓練とは名ばかりの
精神的·肉体的な暴力で
国のためにと叩き込まれ、
想像はできても
現実にそんな事があったのかと
今の私には理解できない時代の話。
その訓練場の舞台が
山口県周南市大津島。
山口県出身の
私も知らないお話でした。
甲子園優勝投手に降りかかった
あってはならない悲劇…
いや、戦争そのものが
あってはならない事だし、
今では想像できない感情との闘いに
涙が自然とこぼれます。
こんな小さな私たちが
今の平和の為に
何ができるだろう
何をしなくてはいけないのだろう
と、考える時間を作らないとな。
具体的には思いつかなくても
考えたり思い出したりするだけでも
続けていかなくては…
私は祖母からの
戦時中のお話は聞いた事があります。
また、そのお話は別の日に…
私達の祖父母が生きていてくれたから
私達が居てるのです。
祖母の話を聞いて
その事だけは忘れてはいけないと、
心に決めています。
己の弱さを正当化するために、
俺を同類に仕立て上げるのはよせ
小説の中で、
グッときた一言でした。