防人の歌 (万葉集より)
万葉集/巻20-4373 作者/今奉部与曽布
今日よりは 顧(かえり)みなくて 大君(おおきみ)の
醜(しこ)の御楯(みたて)と 出で立つ我(われ)は
【意味】もう今日からはくよくよ後を 振り返らずに 天皇の
つたない楯となって仕える ために旅立つ わたくしは
※「醜の御楯」〈醜〉醜いもの、
ごつごつと頑強なものをさしていう語。
(下野の国の防人の歌)
「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。
防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味
古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。
防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。
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