万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/福岡市東区志賀島(潮見公園展望台)
万葉集/巻15-3664 作者/不明
志賀(しか)の浦に いざりする海人(あま) 明け来(く)れば
浦廻(うらみ)漕ぐらし 楫(かじ)の音(おと)聞こゆ
【意味】志賀の海辺で漁する海人は 夜(よ)が明けたので海岸の
入江を漕いでいるのであろう 楫の音が聞こえるよ
※「志賀」福岡市東区、博多湾の出入り口にある志賀島。
※「いざり」漁をすること。
※「浦廻」海岸の曲がって入り組んだところ。
※「らし」根拠にもとづく推定。違いない。
きっと~だろう。
※「楫」櫂・櫓など船を漕ぐ道具の総称。
写真下 歌碑が置かれてい潮見公園展望台
写真下 歌碑の全景。
写真下 展望台から見た海の中道方面
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!
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