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心人-KOKOROBITO-

亡き先人と今を生きる人に想いを馳せて
慰霊活動や神社参拝で感じ取った事を書き綴った日記と日々の雑感コラム

少年の将来と引き換えに

2013年02月21日 | 世情
亀岡市登校中児童ら交通事故死事件とは、平成24年4月23日に京都府亀岡市篠町の京都府道402号王子並河線で発生した交通事故。

亀岡市立安詳小学校へ登校中の児童と引率の保護者の列に軽自動車が突っ込み、計10人がはねられて3人が死亡、7人が重軽傷を負った。原因は遊び疲れと睡眠不足による居眠り運転であり、軽自動車を運転していた少年(18歳)は無免許運転であった。この事故では少年が危険運転致死傷罪にあたるかが争点となった。

判決の推移は、以下のとおり。

2012年11月2日、軽自動車を貸した少年の判決が京都地裁であった。入子光臣裁判官は「事故との関連は乏しく、量刑に及ぼす影響は極めて限定的」であるという理由で、罰金25万円(求刑懲役1年)の処分しか言い渡していない。なお、この判決はこの事件に関連する裁判で起訴された三人に出された判決の中では、最初のものである。また、この裁判においては弁護側でさえも執行猶予付き有罪判決にするよう求めていたのにも関わらず、実際にはそれよりも軽い処分で済んでいる。

2012年11月16日、軽乗用車に同乗し道交法違反(無免許運転)ほう助に問われた元男子大学生の判決が京都地裁であった。小倉哲浩裁判長は、求刑懲役6月に対し、懲役6月執行猶予3年を言い渡した。

2012年12月20日、運転手の少年に対して懲役5~10年の不定期刑を求めた。2013年2月19日、京都地裁の市川太志裁判長は、懲役5年以上8年以下の不定期刑を言い渡した。

(Wikipediaより抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%80%E5%B2%A1%E5%B8%82%E7%99%BB%E6%A0%A1%E4%B8%AD%E5%85%90%E7%AB%A5%E3%82%89%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E4%BB%B6


ご遺族の記者会見も報道され目にしたが、到底ご遺族が納得される結論には至っていなかったが、怒りを押し殺しながらも毅然とされた会見であったと思う。

この判決で、わたしは理解できなかったことが1つある。それは無免許運転の解釈についてだ。

京都地裁の市川太志裁判長は、無免許運転だったとしても、少年は30時間以上運転をしていた事を垣間見れば、運転技能はあった、だから運転技能を有していない状態ではないと結び、危険運転致死傷罪の最大量刑を回避させた。

この判決は大きな誤りを残す結果になっただろう。つまり無免許運転であっても、運転技能があれば、危険運転致死傷罪は免れることが出来る可能性があるという事だ。果たして、この判決結果で社会秩序が担保され、保全出来るのだろうか。ここには、間違ったメッセージを配信される危険が静かに潜んでいる。世の中をなめきった子供に殺されてはたまったものではない。

この京都地裁の市川太志裁判長の見解は、法律家からは妥当な判決という声もこぼれていたが、これが今後も続くようであれば、末恐ろしい話でもある。

もし、裁判官による解釈論が優位になるなら、技能があろうが、なかろうが、その類は一切問わず、無免許運転で車に乗り事故を起こした時点での、別の罪状を新たに作り、加算制度を設けていただければと思う。いかなる理由も問わない、道路交通法違反の点数罰金制度のような、刑法による量刑を新設戴きたいものだ。

この判決は、一人の少年の将来を重んじ裁いた結論だと思うが、日本の秩序、そして未来に対する思慮など微塵もない判決だったと思う。

腹を割ってこの裁判官に告げておこう。

18歳にもなって、夜な夜な遊び、無免許で、人の車を借りて、女を乗せて30時間うろついている少年の未来など更生など皆無に等しい。このような素行に憂慮出来るのは、義務教育期間である15歳までである。

被告が更正しなかった場合、この裁判官は、社会的にどう落とし前をつけるというのだ。その責任は問われず、一切取らないではないか。

裁判官の責任が問わないからこそ、重罰こそが将来の犯罪抑止力へと繋がり、社会的秩序を担保出来るよう促されていくのではないか。ここではじめて、裁判官の下した判決そのものが保全されるのである。被害者側の視点は、ここに尽きるのだ。だから、遺族が怒っているのである。


理不尽な判決の一文に、わたしはこの市川裁判長について調べてみた。


市川太志(いちかわ・ふとし)[43期]

平成3年4月 
千葉地方裁判所判事補

平成5年4月 
釧路地方裁判所判事補
釧路家庭裁判所判事補

平成6年4月 
釧路地方裁判所判事補
釧路家庭裁判所判事補
釧路簡易裁判所判事

平成7年4月 
東京家庭裁判所判事補
東京簡易裁判所判事

平成9年4月 
東京地方裁判所判事補
東京簡易裁判所判事

平成10年4月 
佐渡簡易裁判所判事
新潟地方裁判所判事補(佐渡支部)
新潟家庭裁判所判事補(佐渡支部)

平成11年4月 
新潟地方裁判所判事補(佐渡支部)
新潟家庭裁判所判事補(佐渡支部)
佐渡簡易裁判所判事

平成12年4月
東京地方裁判所判事補
東京簡易裁判所判事

平成13年4月 
東京地方裁判所判事

平成16年4月
札幌高等裁判所判事

平成20年4月 
東京地方裁判所判事
東京簡易裁判所判事

平成24年4月 
京都地方裁判所判事(部総括)
京都簡易裁判所判事


小沢一郎氏の元秘書で衆議院議員であった石川知裕氏他二名を裁いた東京地裁判事の一人。
他の事件の判決記録までは、見つけられなかった。残念。

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