「時代の新しい流れというのはどういうふうになっているのか」、「それを先取りする山業・森業はどうあり得るのか」、そんな話をさせていただきます。
新しい風を捉えるタイムスパンとして、「超長期」と書きました。長期というと10年とかそういう話ですが、最近は「超長期」という言葉が使われています。
10年の計画ではどうしても既存の趨勢で描きがちであり、30年とか2050年とか、そういう長いスパンの中でのビジョンをつくっていかなければいけないということがありまして、「超長期」にこだわった検討がなされています。
超長期の検討では、確実に進み、大きな影響をあたえることと、不確実だが、大きな影響を与えることが重要な意味を持ちます。その辺りに絞って紹介いたします。
それから、超長期を先取りする山業・森業として、資源・エネルギーの枯渇時代のビジネス、少子高齢化時代のビジネス、それから消費者意識の変化に対応するビジネス、そんなところを紹介させていただきます。
1.超長期の潮流その1
未来に向けて、世界的に確実に進展することとして、はっきりしていることがあります。今改めて申し上げるようなことはないと思いますけれども、世界的な人口爆発がその1つでしょう。
人口増大はますます進みます。その中で途上国が成長し、より資源・エネルギーを消費する方向に行く流れは今のままでは止められない。
としたときに、省資源・省エネルギーや再生可能なものへのシフトをしていかなくてはいけない。それを本当にやっていかないと、超長期的には我々の社会経済は成り立たないということだと思います。データの紹介を最初にさせていただきます。
このデータは、国連の方でやっているいろんな推計の中位推計です。現状60億ちょっと、それが2050年には90億に伸びていく、1.5倍になっていくということが基本的には描かれていることです。
国別の構成比率でいいますと、先進国は頭打ちで、中国が伸び、中国も2030年ぐらいには15億程度でとまるのではないか。その後はインドがより伸びます。インドの次には、アフリカも伸びていきます。
こうして、世界的にみると人がどんどんふえ続ける。人が資源・エネルギーを消費し、二酸化炭素を排出し、環境負荷も発生させる。人の頭数分だけ問題がより進むわけです。
次に資源・エネルギーの話です。
確認されている可採埋蔵量を年間の生産量で割ると石油だと41年という数字になります。あと41年しかない。
ただし、この可採埋蔵量はまだまだ増え続ける。採掘技術の進歩で増えるということも言われていますが、そろそろ限界だとも言われます。
そして、年生産量はどんどん増え続けているわけですから、41年はもたないという話になります。
既に生産量的にはピークを迎えつつあり、今後は減少せざるを得ないという予測もあります。
一方で需要は増えますから、石油の値段は上がらざるを得ないというのが大きなことだと思います。
天然ガスも、石油よりありますといっても、天然ガスの生産量が増えれば、天然ガスだって石油よりも早くなくなってしまうということがあり得ます。
石炭をきれいに燃やして使えばいいという人もいるかもしれませが、石炭だって枯渇してしまいます。今のままのエネルギーの使い方ではだめだということは、はっきりしています。
化石燃料時代というのは1900年ごろからだとすると200年で終わってしまう。江戸時代よりも短いというようなことだと思います。そんな時代の次の時代を我々は築いていかなければなりません。
一方で、世界各地でいろんな紛争が起こっています。これが資源・エネルギーをどんどん枯渇させる。
イラクのときにも油田が燃えたりしました。また、資源・エネルギーを奪うような形で紛争が進む。
ということで、紛争あるいは戦争と環境問題、資源・エネルギー問題というのは超長期的に悪循環の形で進んでいるという状況があります。ますます悪い方向に行くということになります。
(続きは次の機会に!)
新しい風を捉えるタイムスパンとして、「超長期」と書きました。長期というと10年とかそういう話ですが、最近は「超長期」という言葉が使われています。
10年の計画ではどうしても既存の趨勢で描きがちであり、30年とか2050年とか、そういう長いスパンの中でのビジョンをつくっていかなければいけないということがありまして、「超長期」にこだわった検討がなされています。
超長期の検討では、確実に進み、大きな影響をあたえることと、不確実だが、大きな影響を与えることが重要な意味を持ちます。その辺りに絞って紹介いたします。
それから、超長期を先取りする山業・森業として、資源・エネルギーの枯渇時代のビジネス、少子高齢化時代のビジネス、それから消費者意識の変化に対応するビジネス、そんなところを紹介させていただきます。
1.超長期の潮流その1
未来に向けて、世界的に確実に進展することとして、はっきりしていることがあります。今改めて申し上げるようなことはないと思いますけれども、世界的な人口爆発がその1つでしょう。
人口増大はますます進みます。その中で途上国が成長し、より資源・エネルギーを消費する方向に行く流れは今のままでは止められない。
としたときに、省資源・省エネルギーや再生可能なものへのシフトをしていかなくてはいけない。それを本当にやっていかないと、超長期的には我々の社会経済は成り立たないということだと思います。データの紹介を最初にさせていただきます。
このデータは、国連の方でやっているいろんな推計の中位推計です。現状60億ちょっと、それが2050年には90億に伸びていく、1.5倍になっていくということが基本的には描かれていることです。
国別の構成比率でいいますと、先進国は頭打ちで、中国が伸び、中国も2030年ぐらいには15億程度でとまるのではないか。その後はインドがより伸びます。インドの次には、アフリカも伸びていきます。
こうして、世界的にみると人がどんどんふえ続ける。人が資源・エネルギーを消費し、二酸化炭素を排出し、環境負荷も発生させる。人の頭数分だけ問題がより進むわけです。
次に資源・エネルギーの話です。
確認されている可採埋蔵量を年間の生産量で割ると石油だと41年という数字になります。あと41年しかない。
ただし、この可採埋蔵量はまだまだ増え続ける。採掘技術の進歩で増えるということも言われていますが、そろそろ限界だとも言われます。
そして、年生産量はどんどん増え続けているわけですから、41年はもたないという話になります。
既に生産量的にはピークを迎えつつあり、今後は減少せざるを得ないという予測もあります。
一方で需要は増えますから、石油の値段は上がらざるを得ないというのが大きなことだと思います。
天然ガスも、石油よりありますといっても、天然ガスの生産量が増えれば、天然ガスだって石油よりも早くなくなってしまうということがあり得ます。
石炭をきれいに燃やして使えばいいという人もいるかもしれませが、石炭だって枯渇してしまいます。今のままのエネルギーの使い方ではだめだということは、はっきりしています。
化石燃料時代というのは1900年ごろからだとすると200年で終わってしまう。江戸時代よりも短いというようなことだと思います。そんな時代の次の時代を我々は築いていかなければなりません。
一方で、世界各地でいろんな紛争が起こっています。これが資源・エネルギーをどんどん枯渇させる。
イラクのときにも油田が燃えたりしました。また、資源・エネルギーを奪うような形で紛争が進む。
ということで、紛争あるいは戦争と環境問題、資源・エネルギー問題というのは超長期的に悪循環の形で進んでいるという状況があります。ますます悪い方向に行くということになります。
(続きは次の機会に!)
下記など、ご参考になれば幸いです。
超長期ビジョン
http://blog.goo.ne.jp/shirai01/e/56d1a4e9da204e83f614caf21eda582f
コミニティ・ビジネス
http://blog.goo.ne.jp/shirai01/e/2c38526a5e7e4651a38cf44e4d60202c
環境情報社会
http://blog.goo.ne.jp/shirai01/e/71dde6c0fa466deafbe150d62ed9498e
etc.
でどうするかということですが、次のような
事なんでしょうか。
・人類の倫理感・道徳感による(カタカナのエコ)
・科学技術による(抜本的な技術革新)
・社会科学による(国際関係も含めた意志決定研究)