Shion The Cat ねこの紫苑

ねこ、趣味、ニュージーランドの生活などを中心に、自由気ままなブログです。

Letter from Fukushima.

2011-04-30 23:42:29 | ペット
26日付けの、19さいのすっちゃまのところからの抜粋です(承認済)。
福島県のある畜産農家の方からの手紙です。



突然すいません。今日はすっちゃんの19歳のBirthdayなのにすいませんが、昨日の20キロ圏内の家畜の殺処分について、少し知ってもらいたいことがありメールしました。
20キロ圏内には、牛、豚、鷄の他に馬がいます。
この馬は相馬市の祭である、相馬の馬追いの祭馬です。
この馬達は、だいたいが隣町の南相馬市に移動になり、今残っている馬達は津波や地震で怪我をして移動できない馬です。
そして、牛、豚、鷄は地震後、取り残されもう瀕死の状態です。
どうしてこんな状態になったかと言いますと、国が県に相談せずに、避難指示をだしたため、動物救済が遅れたのです。
そして原発事故により2週間福島県は孤立したのも原因です。
犬や猫は愛護団体や福島県が救済に向かい救われています。
県でも救済のため新しく施設を作り処置をとりました。
でも動物はそんな簡単には移動できません、今問題になっている飯舘村では、飯舘牛というブランド牛が何千頭といますが受け入れ先が見つかりません。
原発から40キロでこんな状態が起きているのに30キロ圏内を受け入れてくれる場所はありません。
それなのに国は宮崎の口蹄疫の用に買い取り、殺処分するという考えをださないために、県が決断をだしました。
うちにも和牛がいるので同じ気持ちだと思いますが、畜産農家は生きているからこそ家畜は財産であり家族です。
今まで一緒にいた生き物をおいてきてしまった、飢えさせて殺してしまった、家畜の亡きがらを見たくない。
人間は勝手かもしれませんが、おいて来てしまった飼い主もかわいそうな思いをするのであれば殺処分を望むのも当たり前だと思います。
そして県外でも福島県の差別が始まっていますが、福島県内でも県民どうしで差別が始まっています。
福島県民は県外に出て差別され県内でも差別されどうすれば良いのでしょうか、計画避難区域にすら引っ越しの業者が入ることを断る状態で避難をしなくてはいけないのです。
そして、東電からお金をもらっていいねと避難した人は言われ肩身の狭い生活をしています。
反対にお金を貰い、避難所生活をし、支援物資にけちをつける人もいます。
もう地元には戻れない、避難先で死ぬのかと考えている人が沢山います、とても悲しい状態です。
そしてコメントにもありましたが、飼い主の勝手で置いてきたのではなく2.3日で戻れると思い何も持たずにでた人ばかりです、
薬や車ますら持たずに町を離れたのです。田村市の避難所から歩いて車を取りに戻った人もいます。
車で3時間かかるのに8時間歩いたという人がいました、皆大切なものを置いて避難しています。
それなのに飼い主を責めないでもらいたいです。
私の住む市は避難する対象区域があります、簡単に線引きをしてもいつ避難指示がでるかわからないなかで生活しています。

これが今起きている福島県の現状です。そして、福島県でも津波による被害がでていて良く行った海はもうありません、
でも原発の影に隠れ報道されません、原発事故で捜索も遅れ今だにめちゃくちゃな状態です。
原発20キロ圏内の殺処分を記事にするのであれば、今の現状も記事にしてもらいたく、メールしました。
勝手にこんな長いメールを送りすいませんが、私たち農家の思いを察して貰いたくメールしました。
本当におめでたい日にすいませんが読んで下さい。
(以上、全文)



福島県がはじめた20キロ圏内での保護活動も、たしか2日まで。
今まで全部で何頭保護されたのか、新聞には載りません。
時間ばかりが過ぎていきます。
でもあきらめてはいけません。

まだまだ私たちにはできることがあります。

いえ、しなくてはいけません。
今起こっている全ての事の責任は、私たちにもあるのですから。