潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes

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BONES#21

2006-11-26 16:30:34 | 海外ドラマ
 ここんとこ、ほかのドラマについてはコメント書いてませんが、それぞれ楽しく観てたりします。『ダラス』は絵に描いたように混沌と、かつどろどろとしてきてますし、『デスパ……』は前シーズンほどの衝撃はないにしても、それなりのテンションとクオリティ。『NCIS』はテンポの良さ、キャラの立ち具合、脚本のお遊びを楽しんでいて、『NUMBERS』も路線は真面目ですが、目が離せない……といった具合。
 さてタイトルの『BONES』第21回。これも1シーズンが終わりに近付いて、いい感じ……と言いたいところですが、なんか拍子抜けするほどのbadな作りでした。前回が、突っ込みどころは別として結構感動するお話だったので落差が……。
 今回のネタは〈イ/ラ/クの英雄〉が墜ちる、という米ではお決まりの、かつ陳腐なもの。そこをどうこのドラマらしく、またベタにならないよう料理するかが見所なのに、失敗でしたねえ。これ、現地ではどういう評価だったんでしょう。
 戦死した兵士の墓の前で焼身自殺→実は他殺→再捜査、遺体を掘り出して調べる→兵士の死は実は味方からの誤射→隠蔽あるぞ! ってことで真犯人タイホ。これがおおまかなストーリー。隠蔽した者が真犯人というのは、なににせよ王道ですな。
 いつもはテンポよい会話で楽しませてくれる〈愉快な仲間たち〉&所長の台詞がなんとも端切れ悪く、ブレナンとブースの遣り取りも言いたいことが伝わりにくくなってます。この戦争をネタにすると、ある意味極端な主張をしづらくて書きにくいのでしょうが、いつもの政府対学生運動みたいなノリがよかっただけに、とても残念です。歯に衣着せぬ、と言いますが今回みんな、衣着てたなあ。
 イ/ラ/クとブースの過去話をからめたのも少し中途半端。最後の告白で、どんな悲劇が聞けるのかと身構えていたら(以下略)。このトラウマ話、いかにもアメリカ的ですね。とらえ方が。
 ミステリとしてみると、最後の最後で怪しかったフラー大尉でなく研修医の女性でした……この最後の一押し=どんでん返しはちょっと微妙。伏線が甘いのと、動機がいまひとつなのが理由でしょうか。彼女も隠蔽工作に関与していて、罪に問われる可能性があったのですかね? それとも自分の隊の名誉を重んじた? それだと「生き残りたかった」という台詞がよく分からなくて。秘密の暴露をどこかの段階で打ち明けられたんでしょうが。努力した結末だとは思いますが、観ている側が「なんであの人が犯人?」と思うのはマズイ。美容整形の回でもありましたが、「器具を使っている人が犯人」というのもヒントにこそなれ、証拠にはならないような。
 ……ああ、今回は〈よかったさがし〉(by ポリアンナ、笑)がしづらい回でした。次回あたりでシーズン終わりですかね? 終わったら全体の総括しようかなあ。それにしても、開始前の宣伝に比べてなんか放送回は減ってきてるし、改めて頭から放送ってのも聞かないし、扱いが小さくなってきている気がしません? ほかの番組に押されてる感じ。まさか今のチャンネルから押し出されるんじゃないでしょうね?

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